1回だけでも、初めてでも!

〜阪神・淡路大震災被災者支援「週末ボランティア」へのお誘い〜

2004年12月+2011年1月一部修正
「週末ボランティア」代表 東條 健司

 毎月第2・第4土曜日に「週末ボランティア」は、全国の方に「被災者宅の訪問支援」ボランティアを行うための窓口を、開いています。確かな手応えと新鮮な学び、そして語り部としての使命を自覚して、また全国へ散っていく、自由参加による巡回型訪問グループです。

 活動内容は、被災者宅を訪問し、「お話し伺い」を行い、その内容を「支援シート」に記録する事が中心です。「お話し伺い」は心を傾けて、お話を聞く事にあり、どなたでも行えます。また、一部の有志によって第1・第3月曜日に訪問のフォローを行っています。

 95年6月から毎週一度、仮設住宅への「お話し相手」の訪問を重ねてきました。98年6月からは、復興公営住宅への訪問に移行し(01年4月からは毎月第2・第4土曜日)、震災6年目の2001年末には310回となりました。

 ボランティア参加者は、男女・年齢を問わず、訪問日の午後1時に市営地下鉄沿線の駅に集合しています。毎回何名かの初参加の方を含めた参加者は、集合場所で顔を合わせ、簡単なレクチャーの後に、2〜3人で班を組んで約3時間の被災者宅(復興住宅・一般公営空き家募集入居者宅)の訪問に出かけます。訪問終了後は、「終了ミーティング」を開き、問題点への対応や訪問時の印象に残った事を話し合います。

 このグループの呼びかけの言葉は「1回だけでも、初めてでも!」です。

 1回だけでも、初めてでもお役に立てるボランティア。それが可能な秘密は、毎回様々な場所を訪れる「巡回型」訪問方式と新人歓迎の気風です。各訪問宅へは、1週間前に「訪問予告チラシ」が配られます。その日は外出を控え待っていて下さる方、帰る際「また来てください」と声をかけて下さる方、電話にて「今度、いつ来るんや?」と言って下さる方に励まされています。

 支援と言いながら私達は、個人では何ほどの事も出来ないことを自覚しています。しかし訪問の時には、ご意見・ご要望やお困りのことなどを書きとめ、出来る事に対応しています。また活用できる制度の情報提供なども行っています。神戸市へ直接声を伝える「市長への手紙」も持参し薦めて来ます。

「自分の話をこんなにじっくり聞いてくれたのは初めてだ」との感謝を受けた時、“心のケア”の片鱗をつかんだような気がします。私達にとっては一番嬉しく、続けていて良かったという気持ちになる瞬間です。以降、個人的に電話をかけたり、ペンパルになったりする例も多く、一生の友も生まれます。

 よく人は出逢いだと言われますが、ボランティアぐらいこの言葉を身に染みて実感する者はいないでしょう。その出逢いは、毎回「週末ボランティア」の「被災者宅の訪問支援」の中で、今も繰り返されています。

 ボランティアはまだまだ必要です。「1回だけでも、初めてでも!」。私達はこう呼びかけて、被災地であなたのお越しをお待ちしています。


連絡・情報先

〒654-0012 神戸市須磨区飛松町2-3-18-505  「週末ボランティア」代表 東條 健司

TEL/FAX : 078-734-6544(東條)  携帯 090-8121-9709(東條)

E-mail:「週末ボランティア」ホームページ班宛

インターネット・ホームページ: http://www.weekend-kobe.jp/ (PC・携帯共通)

 資金援助カンパは、郵便振替口座「01120-1-88125 週末ボランティア」へお振り込み頂ければ幸いです。領収証をお送りし、隔週発行の「今週の資料」に適時、総額とお名前のみを掲載させて頂いています。


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