週末ボランティアの紹介
(1999年6月改定+逐次加筆)
- 会社員・学生・その他の方が、余暇を活用し継続的にボランティアができるように、毎週土曜日の午後に活動しています。
- 自由参加制であるため、初めての方・1回だけの参加の方でも力が発揮でき、出逢いの喜びと新鮮な学びを得ることができる。
- 『訪問予告チラシ』配布の際、意見・お手伝い項目を書き込む「支援シート」を一緒に綴じており、文章による表現・訴えも行なえるようになっています。
- 巡回型は何ヵ所も訪問を行う為、その時々の必要な情報提供準備と、外部へ多様な意見の情報発信が行なえています。
- 国による個人補償(公的支援)の実現を求め、政策・制度要求を、署名運動や政府への陳情・要請という形で、被災者と行動を共にしました。
「週末ボランティア」は震災直後から、それまであった「神戸・地球環境研究会」のメンバーが自動的に集まり、物資配布や水汲み・炊き出し等を始めたことからスタートしました。また各地の「地球環境問題」の関係者ボランティアを受け入れた事から、県外のボランティアを受け入れる機能を持つ事になり、遠来からの参加者も多いのが特徴です。
95年5月までは避難所での活動を主とし、6月からは活動対象を仮設に移しました。これまで神戸市の須磨区・西区約1万1千戸の仮設住宅へ訪問を重ね、参加者は延べ9000人・参加者名簿は1600名となりました。
訪問参加者は大体いつも男女約同数で、中学生から60代の方まで幅広い年齢層の方が含まれており、訪問時にそれが良い効果を発揮しています。
「週末ボランティア」は総会において、方向性・活動方法・活動地域・その他の問題を決定しています。
また初参加のお礼状・会計・名簿管理・カンパ金の管理・FAX通信・インターネット・その他の事務処理等を、会社員や主婦の各担当者が自宅にて行ない、支えています。毎週の印刷作業も、手伝える者が集まり、行なっています。
被災地NGO恊働センター等のボランティア会議にも出席し、情報の入手や相談・勉強の場としています。
99年6月からは、仮設訪問と並行し、復興住宅訪問も行なっています。
「被災者宅の訪問支援ボランティア」が、これからも必要とされる理由を次のように考えます。
- 「心のケア」が圧倒的に不足している。
- 多様な切り口を持つボランティアによって、すくい取られる事は多い。時には、何重ものすくい取りが必要である。
- 復興したといわれる神戸の現状は、現地に踏み込むことによってしか外部に伝えられない。情報発信の質と量が決定的に不足している。
- 復興住宅の高齢者問題は、これからなおいっそう大きくなってゆく。
- 不況は被災地に深刻なかげをおとしており、精神的・制度的な支援の必要性は増大している。
- 政策・制度の要求・実現は、外部からの働きかけと繋がりが必要である。
財政は、参加者や全国の支援者からのカンパと、ボランティア助成金により賄っています。事務所を持たず人件費支出はゼロです。
★初参加者の声から…
初めての家庭訪問で戸惑いもありました。仮設での生活ぶりや現在の生活について、いろいろと話して下さいました。(99年10月16日参加 神戸市・岡田ヤヱ子さん)
今回訪問した2軒の方は良くお話しされ、写真まで見せて下さいました。少しの時間でも寂しさが解消されたのかなと感じました。初めてのボランティア、ほんの米粒ほどのボランティアでしたが、私の心は豊かになっていました。(99年10月16日参加 神戸市・露原典子さん)
今回は85歳の男性のお宅1軒だけ訪問できましたが、初めての経験でどう話しを聞けばいいのかわかりませんでした。同行して頂いた白岩さんのお話しされる様子をみて、「ああこんな風にするのか」と何となくわかったような気がしました。それはこちらから主に話しかけるのではなく、相手の方のペースに合わせるということでした。きっと相手の方は、誰かが自分の為に一生懸命話を聞いてくれる姿を見て、自分は一人じゃないと実感できると思うし、それがこの週末ボランティアの良さなんじゃないかと思いました。(99年10月16日参加 神戸市・林田江美子さん)
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