お話し伺い訪問メモより
2001年7月14日
[復興住宅]
- 50代女性、二人暮し。週末ボランティアが来てくれるというので懐かしさ一杯で待っていた。西神の仮設に住んでいたときに,親身になって話を聞いてくれた方がいた。その方にもう一度会いたいと思っている。なかなか住宅が決まらない時に、とても心配してくれた。引越しをしたら連絡をする約束が、連絡先のメモをなくしてしまったのでどうしようもない。仮設住宅では一人だったが、ここへ来てからは介護が必要な人と同居しているので、なかなか出かけられない。ぜひ、その人を探して連絡をとって欲しい。(木原)
- 70代女性,一人暮し。仮設住宅からこの復興住宅に来た時は、さびしかった。が、今は隣近所ともお話が出来るようになった。今日はテレビの方も来られて家の中で話しが出来て少し恥ずかしい気持ちになったが、震災の時の話しを久しぶりに話す事が出来て良かったと思う。何時もは一人きりです。あと、お茶会に出るために隣近所の方4人と誘い合い、話が弾んで良かった。このように30人以上の住宅の方が一同に集まった事は久しぶりです。9日にはまたみんなで一緒にテレビを見る予定です。今日のお茶会も、事前に各部屋へ週末ボランティアさんの呼びかけがあり良かったと思う。(福原、溝畑、小波本)
2001年7月28日
[復興住宅の集会室にて茶話会を開催しました]
- 300回のご報告(掲示板内容より、東條)
週末ボランティアの被災者宅訪問も300回を数え、ちょうどその300回に当たる日の7月28日の訪問は、訪問先の集会所で「茶話会」を行なう形で、戸別宅ではなく多人数によるお話し伺いを行なう事になりました。
この日は新人5名を含めて25名の参加があったほか、毎日新聞とサンテレビ、送れて神戸新聞の取材があり、雰囲気的にも盛りあがりました。
サンテレビは何軒かを訪問撮影をし、その他は全員で手分けをして茶話会へのお誘いを戸別に回りました。その結果、住民の方の参加者は45名にのぼり、集会室は文字どおり満員、ボランティアは床や壁面にすわったり立ったりの状態でサービスに努めていました。ギターのうたと語りで被災地の6年半を振り返り、「故郷」を歌ってみんなでたのしみ、ボランティアの一人一人の自己紹介と、ついで住民の皆さんからの発言や自己紹介ののち、個別の懇談の時間を持ちました。
サンテレビの林アナウンサーからも発言があり、この方知ってる人! にほとんどの方が「ハーイ!」と挙手、国会で断食で有名な東さんが週ボラのことをみなさんにご紹介下さったり、沢山の意見や自己紹介はいつ果てるともない茶話会に発展しました。
重要だったのはそのなかで、みんなに手を上げてもらった即席アンケートでした。みなさんの発言の中で、仮設住宅と公営住宅との比較について少し食い違いが見られたため、「あくまでも茶話会の座興として」「仮設の頃が良かったか、今の公営住宅が良いか」という挙手アンケートを行ないました。
その結果は、いろいろな面を入れて全体としては「仮設が良い、7名」にたいし「公営が良い、22名」であるにもかかわらず、人間関係についてだけ考えるとでは結果が逆転し「仮設が良い、20名」「公営が良い、6名」となったのです。
終了時間を過ぎてもボランティアを含めた話しの輪は一向に解散せず、2時間を越す「茶話会」は、こんな場の要求もあったのだとの新しい週ボラ活動への認識を残して、大成功のうちに終わりました。
6年半、300回の足跡は、文字どおり無数のボランティア精神の膨大な累積であります。その事を肝に銘じて300回の節目を無事に通過した事を多くのみなさんと共に喜びたいと思います。
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