お話し伺い訪問メモより
2002年10月26日
[復興住宅]
- ご主人とお二人暮らしの女性。「耳が悪い」ということで、ゆっくりとお話を伺う。「主人ともども、おじいさんおばあさんやから・・・フフフ・・・」と、ゆっくり笑われる。この日はご主人と一緒にTVを見られていた(TVの音は大きく、訪問前から様子が聞こえていた)。「腰を痛めて、一年になります。病院を出たり入ったり、入ると2〜3ヶ月いる。」とのことで、「病院通いだけがもう、大変」被災は長田区で、全壊だったとのこと。仮設は第7仮設でベルデへは建ってすぐの入居とのこと。近所づきあいなどは、「まぁまぁ・・・」と苦笑された。「腰と首が悪くてねぇ、それがね・・・」と言われていた。ご高齢の様子だったのですが、にこやかに話してくださった。(長船、坂本)
- ご夫婦、ご主人にお話を伺う。「何かはいっとたなぁ!何きくん?」「まぁ、何とも言えんしなぁ。ボランティアとゆうても、実際に力つくようなもんちゃうしな。悪いけど。助成金とかいうのと違うしね。」地道にみなさんの声を聞くしかできないので・・・とお話。ちょっとカーについてもご説明したが「まっ、市や何かがやってくれればね。考えも変わるけど、あんたらでどれだけ力があるかというとやね、市や県を動かすような。何かせんと話だけ伺うって言われても、みんなうーん・・・てなると思うよ。まぁ、強力なバックアップとか持って、何かせんとね。むずかしいんちゃうかな。」と、話される。何度か同じ内容を繰り返され、そういった点で不満がある、と言われた。ご夫婦でお買い物に出られるとのことで、お見送りした。「ま、ぼちぼち」と言われてた。(長船、坂本)
- 訪問中、お声をかけて下さり、一度留守だったので入れた留守シートを見て、様子を見に来てくださった。中年男性。「まぁ、何してんのかなーと思って」と言うことで、復興住宅など、被災者中心にお話を伺い、その声をもとに何かをするということより、まず、お話を伺うことを大切に、このあたりを第2第4土曜日に廻っていることをご説明。次の機会に、と言われ、今日は買い物で出とった。入っとたから、何かなーと。おもしろそうやなぁ。」と、朗らかに言って下さった。(坂本、長船)
- 70歳の女性、一人暮らし。中央区で被災され、宮本小学校体育館でしばらく過ごした後、西神第5仮設に入られた。戸数は200くらいで、仮設は楽しかった。「4年と1ヶ月の生活。一番楽しい生活だった。仮設の自然の中での生活がこれまで一番楽しい生活だった。」と、語って下さりました。被災したときもお一人でいらしたそうですが、メジロ、ウグイス、アマガエルもいて何度も「楽しい」と言われていた。買い物には名谷のダイエーか大丸まで行き、体の方はどこも悪くないけど、胃が弱いそうですが、長年の野球好きで、グリーンスタジアムにはよく行かれるそう。以前は近鉄だったが、今は中日ファン。あまりに詳しすぎて驚くばかりでした。上がりこみでお茶もごちそうになった。(中山、華山、濱岸)
- 一人暮らしの女性。インターホンを押してしばらくするとドアが開き、ネコも一緒に出てきた。、「猫が逃げるから早く中入って閉めて」と言われ、玄関口までお邪魔させていただきました。県庁の向こうの山手で被災なさり、仮設は東川崎町。政府の方が勝手に決めてここに入居なさることになったそうで、息子さんとも地震前から離れて暮らしていらっしゃるようで、腰の方が悪いらしく、買い物はヘルパーさんにしてもらい病院にも通えないみたい。「お医者様が週にいっぺん来て下さるから〜」と、ここの生活にも慣れ、「何もかも政府に寄りかかっとったらきのどくや。自分でできることはせな・・・」と言われ、前向きな感じの方でした。お体の方が不調だったようで、そのあたりで失礼させていただきました。(井上、籠島、佐藤)
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