お話伺いメモ 2004/9/11
20代女性、親子3人暮らし。中央区で被災全壊。「いろんな所からの救援、うれしかった。生まれ育った町がグチャグチャになって悲しかった。」と書かれた支援シート。お伺いしたお話しは、苦難に耐えたご家族の生きる力への感動。気持ちいっぱいにお話しを伺う。
60代女性、寝たきりのご主人と二人暮し。職人のため、満額掛けた年金も生活保護の半額。介護する自分も同じ病気に。自分が先に倒れたらどうするんだろうと不安。楽しみはの仮設住宅の時できた友人と月一回会う事。折角会うので明るく楽しみたい。愚痴は言えない。
90代女性、1人暮し。関東大震災の時、東京にいたとのこと。被害はすごかった。こうして訪ねてくれて、いちいち聞いてくれるのはうれしい、とおっしゃる。
60代男性、1人暮し。震災で両モモの骨をやられて障害者となった。家族の不遇と住居の不満を述べる、ここにも深刻な震災後遺症。
お話伺いメモ 2004/9/25
60代、ご夫妻。中央区で被災。あの日、あっと思ってズボンをはこうとしたがなかなかはけなかった。まるで酒に酔ったときのようだった。当時50代でマンションを借りてがんばり続けたご夫妻の感動物語。明るく前向きな話しの中に「震災のことは思い出さんようにしている」とポツリの一言が心にかかる、1時間半のお話し伺い。
80代女性、1人暮し。透析でつかれて横になっておられるところに、近くの棟の仮設時代のご友人が遊びに来られており、訪問者も感激ひとしおの仲の良いお付き合いを見る。
70代男性、1人暮し。あの日朝、起きてベットに座っていたら。海から大きな音がして縦揺れが来た。灘区の浜側は「陸に孤島」となった。震災8年目に部屋で倒れ、二日後に救出された。いま、10年の時の深さを物語られる2時間のお話し伺い。
70代後半ご夫妻。1階に居られた二人の身内を失われる。初日は救援の手が来ず、翌日になって人が来た。交番へ行って警官に「二人ほど下に居るんですが」「応答は?」「無いです」「じゃあ、行方不明2名とうけつけますわ」と。応答が無いと助けない。お二人の遺影に手を合わせて2時間のお話しお伺いを終えた。
80代ご夫妻。16時間の生き埋めで今もしびれる右手。仮設住宅の時代を懐かしがられる。今日来てくれるという事でずっと待っていた、と90分のお話しを伺う。