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お話伺いメモ 2004/11/13

60代女性。縦に「ドン」と上がってエアコンが落ちてきたが運良く当たらなかった。屋根の瓦がバラバラと落ちた。避難所にはお年寄りの世話で7月まで居た。仮設でも良い友人に恵まれて良かった。クヨクヨせずにチャンスがあったらこれに乗ることが大切。困難に会うとチャンスもある。苦労はしないと力が出ない。何を失って何を得るかだ。新潟の人達も大変だと思うけど、いまにきっと良いことがあるよと伝えたい。

60代男性。最初は近所バラバラだったがみんな慣れてきて結構集まってくる。住民は高齢者が多くチャイムをならしても出てこない。年間4〜5人は亡くなる。天下り社会では老人が頑張っているため若者が育ちにくい。神戸空港は何年かしたら結果が出るが、多分ダメだろう。年金はかけとらんかったらもらえんけど、食費を削ってまではらえんやろ。などなどお話しを伺う。

70代男性。車椅子だがヘルパーさん無しで頑張っている。血圧が心配。1日中薬を飲んでいる。「何時倒れるかわからない」との不安と奥さんとの死別のさびしさを訴えておられた。

お話伺いメモ 2004/11/27

80代女性。長田の長屋で被災。火が回って長屋の2人が亡くなられた。奥さんと子供に「おまえたち逃げてくれ」というご主人の声がだんだん小さくなって行ったとの話しを後から奥さんに聞いた。神戸に地震は来ないと聞いていた。何もわからずほとんど裸で逃げ、何も持ち出せ無かった。こんど地震に会ったらしっかり対応したいと言われる。西区の仮設住宅の現場には今も車で通るが、花いっぱいを思い描いていたが駐車場になっていた。仮設の人とは今も交流がある。

80代女性。廊下を手すりで伝い歩き中、そのままお話しを伺う。人の世話になるのがつらい。人に迷惑をかけたくない、死にたい、と盛んにもらされる。受けた恩は返したいと新潟と城崎に寄付をされたとのこと。身体の不自由を訴えられる。突然、こんな詩もあるやろと吟じられた「欲深き、人の心と夜の雪、積もるにつけて道を忘るる」。一刻、暗くなりかけた廊下に明るい光が灯ったように感じた。


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