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お話伺いメモ 2005/10/8

80代女性。3階が1階となり生き埋めで気絶。数時間後「生きていたら声出して−」の声で目が覚めた。周りでは火が出ていた。誰かが引っ張り出してくれた。何故か体がびっしょり濡れていた。背骨を痛め今も苦しんでいる。震災で人間嫌いになった。笑顔をなくした。

70代女性。震災後にご主人に先立たれ、不自由は無いが人との付き合いが少ないのが不安。独りでいるのはさびしいしつまらない。機会があれば社会参加したい。人の世話をしたいけど、世話をするには元気でなくっちゃね、と前向きのお話しを伺う。

70代男性。人と付き合っていなかったから、震災の時も特に感じたことは無かった。毎日リハビリへ通っている。歯がないので硬いものが食べられない。目が悪く新聞が読めない。親も奥さんも居らずずっと一人暮らし。楽しみと言われても何も無い。

50代女性。「震災で変わったこと、それは病気になったこと。」避難所で突然目が回り出し、高血圧とのこと。子供三人抱えて5人で避難所と仮設を2ヶ所やっとここが当たった。10年間いろいろなことがあった。中学だった子が結婚して孫が出来た。孫は可愛い。

お話伺いメモ 2005/10/22

70代女性。親戚で、潰れた家に戻り子供を助け出してから火災が起こり家から出られずにいる夫を助けられなかった人が居り、その後精神的におかしくなってしまった。その後の様子など親戚だからかえって聞けない、などなど、悲痛なお話に言葉もなかった。

70代女性。「これ何」って感じ、地震とは思えず。避難所は一日何も食べ物はなかった。パジャマにカーデガンとつっかけで貴重品の手提げをもっただけ。10日後ぐらいに家に戻ったら色々盗られていて何もなかった。財布の中身も盗られた。保険証と運転免許証はあった。

70代女性。失神して気がついたら駐在所に寝かされていた。近所の人が助けてくれたらしいが地震のことは知らない。仮設は私にとっては天国だった。戦争からの数奇な運命をお聞きし「自分は運がよかった、自分の生活に拍手」と言われるこの方に、心から心から拍手。


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