トップお話伺いメモ2006年お話し伺い訪問メモ>2月

お話伺いメモ 2006/2/11

60代女性。震災から11年目で初めて人に話すといわれる悲痛なお話しを伺う。地震による家族の生活の変化に心を痛め「こうして今日はじめて人に話してどれだけこの辺が楽になったか」とおなかと胸を押さえられる姿に、胸も塞がれる思いであった。

80代女性。ドーンと音がして、電気が消えた。震災に戦災の思いを重ねて語り、この場所に当ってよかったと現在の幸せを語る1時間に、聞く側も幸せな気分に。

70代女性。梁の下敷きとなったご主人を失う。あっという間だったといわれ、おだやかに現在をお話しいただいた。お元気で、と心を残して辞す。

70代女性。戦争の時、特攻隊を手を振って見送ったことを思い出す。お孫さんがボランティアで頑張った。ボランティアは役に立つ。本人が真っ直ぐに生きる助けになる、と言われた。

お話伺いメモ 2006/2/25

70代女性。ご主人が亡くなられてからだまされやすくなっている。お伺いすれば相当高価なものをだまされて購入されている。

60代女性。1時間で家が丸焼け。何も取り出せなかった。透析の病院を自分で探して通った。淡々としたお話の中に、乗り越えられてきた凄さをヒシと感じた。

60代女性。この地で生まれてこの地で育ったが、知り合いも散り散りになり居らず、母も仮設で認知症で亡くし、障害で身体は80代と、長時間のお話しを伺う。

80代女性。階段から火が上がってきて足がすくんで動けなかった。全部燃えて、その後のことは良く覚えていない。ご主人が2年後に亡くなられた。病気でなく疲れでといわれる。一度も夫婦喧嘩をしたことも無いご主人に、今も写真を見ながら話し掛けておられる由。今日は話しが出来てよかった。夜、ぐっすりですよ、と言っていただく。


2006年お話伺いメモ目次に戻る