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第502回 お話伺いメモ 2010/3/13

70代男性、中央区で全壊。自宅は全壊したが、経営していたアパートは残ったので、そこに住んだあとこの復興住宅に。被災してテント生活を送っていた80人ほどの近隣住民に早朝から届けられる食糧の仕分けをしていた。初め16人はで作業していたが最後は自分一人に。テントを閉めたあとはみなバラバラになった。

60代女性、夫婦2人暮らし。中央区で全壊。おしどり夫婦で永年理髪業を営み、ご主人は朝刊配達もしていた。震災の時、ご主人が配達し終えて外に出たばかりのビルが倒壊、4時間後に帰宅して埋まっていた奥さんと娘さん、お孫さんを救出。奥さんはタンスの下になりお孫さん引き寄せたきり動けず、娘さんとじっとしていた。すぐ近くの空間にネコが居たのが分っていたが、ネコは解体時まで取り出せなかった。奥さんは以来腰痛に悩まされ、最近は頭部できた腫瘍を除去する手術を受けた。震災後一時親類宅に身を寄せたが、ポートアイランドの仮設住宅に最後までいたあと、最後の抽選でやっとこの復興住宅に。震災後間もなく仮設店舗を経て営業再開したが、2年4ヶ月前、配達中にご主人が倒れ、ほとんど意識がない状態に。店も閉め、自身の入通院のとあわせてご主人の入院先に通う。会話ができなくなったと涙ぐみ悲しんだが、夫を亡くした参加者の一人が、声かけをしてみるよう勧めたりする中で、気持ちが晴れたと、表情も明るくなっていった。廊下の端まで手を振って見送って下さった。1時間半のお話伺い。

第503回 お話伺いメモ 2010/3/27

40代男性。被災しておらずこの復興住宅へ入居したのは去年とのことであったが、各戸をまわって「お話し伺い」を続ける訪問ボランティアの趣旨を理解していただけるよう、短いやりとりの中でも留意した。

兵庫区で半壊。訪問時お留守との連絡をあらかじめいただいていたが「有難うございます。今のところ元気です。(あんしん)すこやかセンターでお世話になっていますので…」と、自身で記入した支援シートを戴いた。介護予防生活支援サービスを利用されている模様。

60代男性、灘区で全壊。訪問時お留守だったが「健康状態は良好です。心遣いありがとうございます」と、自身で記入した支援シートを戴いた。

40代女性、母が須磨区で全壊、近くの私学で避難生活を送った。区画整理のためもといた場所に戻れず自分がいる大阪へ。復興住宅入居で不利になり、ここへ入居したのは4年前。


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