9月6日訪問
- 目が少し悪く、耳も遠い。ひっきりなしにしゃべられていた。「やっぱり長田に帰りたいわ」「9月の抽選にかけています」「6軒のうち4軒が空き家になるんや。淋しうなるで」「字が書きにくいので、今まで隣の人に頼んでいたけど、これからどうすればいいのやろ」(81才、一人暮らし、山本(美)、永田、寺野)
- もと住んでた所の近くに帰れて良かった。そこは私らにあうのは(入れる条件)、たった3戸だった。どうせやったらと思って思い切って応募してみたのよ。入れるなんて思ってなかった(目も悪く、耳も遠い)。隣より先に公営住宅当たるなんて、市の人はどこに目をつけて選んではるんやろ。(75才、2人暮らし、担当:山本(美)、永田、寺野)
- 妹の方が年金が高く、助けて貰っている。また身の回りの世話を一生懸命してくれる。役所の手続きなどもすべて妹が代わりにやってくれる。とても姉思いである。でも妹が倒れたらどうなるのだろうかと、この先や妹の健康のことが思いやられます。一番の願いは、早く市住に当選したい。地震の時、2階が自分の上に落ちてきて、頭を13〜14針縫った。足も半年前まで杖を使っていた。びっこは引くが、今は杖を使わずに歩けるようになったと喜んでいた。(75才、2人暮らし、担当:赤松(由)、赤西、原)
- 姉・弟とも障害あり。足が悪いので仮設の外へは出ない。米も頼んで買ってきて貰う。外に出てしゃべるのは苦手で、室内で作業するのが好き。市住に当選し、3月に引っ越すがその時手伝って欲しい。また引っ越してからも訪問して欲しいということです。(78才、二人暮らし、担当:赤松(由)、赤西、原)
- ストレスによる脱毛症と狭心症のために病院通いをしている。階段がつらい。早急に市営住宅に当選したい。(担当者のコメント:ストレスや病気などつらいことがたくさんあるのに、自治会長や近所の方々の励ましで、今までやって来れたんだと思う。)(70才、一人暮らし、担当:西川、盛本、浦口)
- 5年前から、足に人工関節を入れてる。また早期の肺ガンを克服した。ご主人は大きな病気にかかっているのに、とても元気そうで奥様と仲良く暮らしている。(74才、二人暮らし、担当:西川、盛本、浦口)
- 土地のことでややこしいことをして、人を長田区に入れんようにしているようだ。西神中央のバスは、遠回りばかりして便利が悪い。月・水・金に訪問販売が来るが、買い物も不便。市長は1回でもいいから仮設を見回りに来て欲しい。(74才、二人暮らし、担当:小波本、木原、青木)
- 昨年、子宮ガンの手術をして、体力が持たなくなった(放射線の影響?)。手術の時に胃炎と肝炎も見つかり、糖尿病もあった。1日のほとんどを寝ている。家事をする体力がないので、何もしない1日もある。暑い日には特に動けなくて、日が落ちてから買い物に行ったり、洗濯をしたりしている。息子がアルバイトをしてるが、自分も早く体力をつけて働きに出たい。(44才、二人暮らし、担当:小波本、木原、青木)
- 8月31日に退院。肺を取った。緑内障でもある。トイレの段差で足を打つ。「年取ったら足上がったようで上がってへん」「誰かいたらいいが、一人もんはつらい」。買い物は近所の人についでに頼むより他ない。洗濯とかも頼んでる。みんな地震でつらい目にあってるし、わかりあえるから助け合ってやっていける。西神という全く知らん所に来て心細かったが、慣れたら西神がいい。気管が悪いので、街は車が多くてあかん。近所の人も住宅に当たり、いなくなるので不安。これから1軒2軒とポツンと残されるとつらいし、生きていけん。「一度、総理大臣でも何でもここに来て暮らしてみたらわかるねん」と怒っていた。(担当者のコメント:退院されたばかりでしんどそうだった。咳き込むと息が切れる。家の中のことをいろいろするのはつらく大変だと思う。甘えたいし、いろいろして欲しいと思う。本当に1人はつらいと思う。)(72才、一人暮らし、担当:長船、加藤(純)、佐沢)
- 西神南の公営は500戸あるから皆は入れるというが、駅までの距離を思うと……。透析はすごくしんどい。すんだ後、疲れて帰れなくなる(週2回、5時間)。だから通えない公営には行っても仕方ない。10分歩いただけでも死にそう。ここで頑張って生きるのも1人ではようやらん。透析やってて命は長引くけど、長生きしてていいんやろか?。もし通えない住宅に入って、タクシーで通院するとしたら……。元気なら西神南のサラの住宅に入れてもろうて、ケッコーな話やけど。その話に乗れない私は情けない。安いし、いい住宅らしいのに……。小さい10坪の住宅では、再建しようにも家にならん。地震がうらめしい。持ち家で死ぬまで居れたのに……。住宅当たらんからといって、首くくる訳にいかんし。運のいいもんとあかんもんの違いといえばそれまでだが。地震でこけてしもうた。死のうと思ったけど死ぬ気になれなかった。死ぬ人って案外元気な人かもしれない。(担当者のコメント:気丈にしてるけど、時折漏らす言葉にしんどい気持ちがにじんでいる。握手した手がとても冷たかった。透析後は血圧が40くらいになるそう。貧血がいつもらしいです。なんでこんなにカラダ悪くなっちゃうんでしょ。)(78才、一人暮らし、担当:佐沢、長船s、加藤(純))
- 若い頃から、リウマチで苦しんでいる。最近は腰も曲がってきて、水を飲むと食道の途中で詰まる感じがして、いつまでたっても胃に入っていかない。「骨が弱いんやろな」。痛みのひどい時は横になることにしてる。でもこの痛みは誰にもわからない。こんな身体で長年コツコツと築き上げたものを地震で根こそぎ奪われた。(66才、一人暮らし、担当:山本(美)、永田、寺野)
- 寝たきりの父(96才)を介護してる。ヘルパーは神戸市民福祉振興協会から来ているが、買い物で2時間だけ。もっと長期頼みたいが、協会では2日までしか来れないと言う。眼の手術したいが、家の面倒を見てくれる人がいない。世間では高齢化社会というが、世話する人があってこそ成り立つ。介護する人が倒れてしまうようでは成り立たない。母親は地震前に93才で亡くなる。介護で大変だった。両親の介護疲れで、背中・腰・足など悪くなった。犬を2匹預かっているが、朝の散歩が大変。アルバイトで散歩させてくれる人がいれば、お願いしたい。朝6〜8時頃(かなり大きな犬)。うち1匹は愛護協会に里親探しを頼んでいるが、なかなか見つからない。父は動けないだけで頭はしっかりしている。今は介護疲れで、母親の仏壇に「早く行かして欲しい」と祈っている。(67才、二人暮らし、担当:矢萩、木村(俊)
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- バスの行き先が見えない。両眼視力低下(糖尿病の為)。自分でインシュリン注射を打っているけれど、目が悪いので打ちにくい。保健婦さんが月1回、血圧測定に来る。(65才、一人暮らし、担当:矢萩、木村(俊))
- 土地は借地で家は自分で建てていたが全壊し、人生の生活設計が狂ってしまった。パート勤め(3時間)で生計を立てている。朝5時起きで三宮まで仕事に出掛けて、午前中(9〜10時頃)に帰ってくる生活。朝は駅まで20分掛かって歩くのはつらい。仮設住宅では自分の性格が引っ込みタイプなので、余り親しい友達がいない。(64才、?人暮らし、担当:林、井手上、西畑(み))
- 弱視の為見えにくいが、足は大丈夫。だが杖を使っている。小鳥を飼っていたが去年の夏、余りの暑さにこれでは鳥がかわいそうと思い、鳥好きの友人に預けた。最初は寂しかったが、今では近所の犬を散歩に連れていったりする。(77才、一人暮らし、担当:伊藤、谷川、喜多山)
9月13日訪問
- 足が不自由。静脈瘤に苦しんでいる(その為、クーラーは使いたくない)。ヘルパーさんは週3回来てくれるが、兵庫区に友達が多いので、早く帰りたい。お隣が孤独死だった。私がすぐ発見したが駄目だった。いいお付き合いだったのに。一日がつらい。寂しい。(71才、一人暮らし、藤井、白岩、田中(善))
- 何らかの事情で他の仮設から移ってきたようだ。健康状態は血糖値が高く、病院に通っているとのこと。住宅については、応募するけど、まずは高齢の方達を先に入れてもらって、自分はあと1年くらいはこのままの生活を覚悟しているということです。(39才、一人暮らし、担当:丸笹、小林(好))
- 心臓病で通院。足も手術後、毎日リハビリに通っている。家内は血圧が高い。早く住宅が当たればと願っております。民間住宅をと思いましたが、年金生活では高くて市営住宅を希望しております。(本人自筆)(担当者のコメント:夫婦2人でそれぞれの身体の痛みや不安はずっと抱えていらっしゃいますが、自分が倒れたら相手が大変だろうという気持ちがあって、それが自分を奮い立たせているみたいです。)(84才、2人暮らし、担当:小林(好)、丸笹)
- 元住んでいた家は他の家族に譲った。元の所へ行くと息が詰まるので、もう帰りたくない。ふれあいセンターで毎日ラジオ体操をしている(安否確認の為始めた)。鉄アレイで運動不足にならないようにし、また自転車で走り回っている。普段退屈しているから、人が来たら楽しく良く話をする。(72才、一人暮らし、担当:小林(好)、丸笹)
- 今はとにかく働くしかないので、気が張っていて元気です。今まで24万円の援助金を受けただけなので、もっと援助が欲しい。行政は何かと理由をつけて援助金を出さないようにしているみたいだ。(70才、2人暮らし、担当:清重(智)、青木、長)
- 神戸で働いていたが(タクシー運転手を23年以上)、定年の為今は休んでいる。失業保険の計算の対象にされたのが、震災で暇になった時の3ヶ月間の所得だったので、額が少ない(147,000円)。これと年金8万円以外の収入がないのに、高額な国民健康保険の支払い請求が来ている。払っているが、医療費の支払いなどもあり生活が苦しい。(61才、2人暮らし、担当:清重(智)、長、青木)
- 老人性うつ病で病院に通っている。家が当たらないので不安。また娘3人は遠い所に住んでいる。睡眠薬をもらっている。食べ物がおいしくない。(担当者のコメント:精神的なものから胃を悪くされているようで、やせ過ぎているように見受けられる。点滴を受けるか、入院された方がいいように思える。心配だ。)(81才、2人暮らし、担当:山本(美)、小野、長崎)
- ご主人は入退院の繰り返し。30年前から病院に通っているが、3年前に肝臓ガンを宣告された。最近も1ヶ月入院していた。ご飯はおいしく食べられるが、時折体がすごく痛む。投薬によって40度近くまで発熱する。奥さんが辺りの野菜を摘んできて、煎じて飲ませてくれる。「体に良いと聞いたことは、何でもやってくれる」。手術も3回くらいしていて、今も点滴用の針が手の甲にさしてある。(担当者のコメント:自分ほど呑気な人間はいないと言われ、根が明るい方だという印象を受けた。だからガンでも前向きに暮らせるのだろう。)(83才、2人暮らし、担当:盛本、内海、石田)
- この仮設に来る前は加古川の仮設にいたが、隣の人が酒を飲んで血を吐き亡くなったので、住み替えをしてもらった。今回公営のワンルームが当たり近日中に引っ越し出来るが、ワンルームの為水屋などを捨てて行かないと入居できません。(70才、一人暮らし、担当:杉谷)
- 被災2ヶ月後に避難所を出て、名古屋の親戚に世話になった後、6月入居。戻ってきてから元の場所にプレハブの店を建て、酒屋を再開した。お客さんは少なく余り儲からないが、主人もこれが生き甲斐になっている。主人は平日店に寝泊まりし、休日帰ってくる。私は夕方5時前に店に行き、立ち呑みのお客さんの食べ物を作る。常連は十数人ほどだが、大事にしていきたい。借金をして店をやっているので、今までかけていた生命保険を解約してしまった。支払いが大変なので。(72才、2人暮らし、担当:盛本、内海、石田)
- 住宅が当たった。やれやれですね。ここの人はいい人ばかりだけど、いつまでもここに居るわけにはいかないし……。良かった。あさって誕生日なので無料パスがもらえる。無料パスを使っていろんな所を探検しようと思っている。未来が決まっているという安心感あり。(69才、2人暮らし、担当:谷川、加藤(純)、長船)
- 母(95才)は、地震後体が悪くなった。発作で2回倒れ、足・目・耳が悪くなる。今では這うことも出来ず、ベッドの上にいる。外へ仕事に出たいが母がベッドから落ちたり、3日に一度一日中寝ないので、看病についていなくてはならない。内職もいろいろ当たってみたがない。公営住宅は申し込んでも落ちてばかり。どうしようもないから仮設にいる。震災直後から比べると役所の対応も変わってきている(いい加減自立したらという態度)。母親のことを置いて自分のことだけ考えられない。母親に寂しい思いはさせたくない。母から「元の所に帰ろう」と言われるのがつらい。復興している様子を見て、自力で出来る人はいい。私らはどうしたらいいのかと寂しい気持ちになる。(49才、2人暮らし、担当:矢萩、杉谷)
- 震災で新築間もない自宅が全焼。地震で建物自体は損傷なかったが類焼した。主人は地震直後に近所の人の救助に行っていた。焼ける前に私(奥様)は、家の権利書や図面・印鑑の入った引き出しを……。娘は布団を持って逃げた。震災後、家のローンのことで電話がジャンジャン掛かってきて大変だった。今でもローンを返済している。自宅の跡地は仮設になっている。土地を貸す時、市ともめた。市からは毎月3万円振り込まれている。跡地には仮設に毛の生えた程度の家でも再建出来ればと思うが、市住も申し込んでいる。どうしようかと迷い、頭が混乱している。この2年間、家のローンや娘の結婚のことなど心身共くたくたに疲れた。先月末頃、目に黒いクモの巣のような物が見えたので、病院に行ったら神経がやられているとのことだった。安定剤を服用。体質もアレルギーになり、草刈りで腕に炎症が起きる。また仮設に来てから体が動かなくなり、寝ても起きても体が痛い。でも自治会が良くやってくれるので嬉しい。(63才、2人暮らし、担当:杉谷、矢萩)
- 生活保護が震災後打ち切られた。お話を伺うと九州に土地がある様子。但し、打ち切られた原因がはっきり分からないとのこと。一度市役所に出向いて原因をはっきりさせることを勧めた。現在、生活費は九州の資産を売却したという設定で、大阪の知り合いから借金しているが、でも間もなくその人からも借りられなくなるとのこと。ご主人は胆石、20年前から右腕・右手がしびれ、動きにくい。奥さんは気管支炎で、通院に交通費・医療費がかなりかかる。また、神経過敏になり夜も眠れない。公営住宅の申し込みもほとんどされていない様子。(68才、2人暮らし、担当:井手上、吉村、清重(直))
- 息子さんは震災で職を失い、今は1時間800〜1,000円の在宅看護の仕事をしている。定期的に仕事があるわけではないので、収入が不安定。(?才、2人暮らし、担当:井手上、吉村、清重(直))
- 母親が狭心症の上、肺を手術しておりしょっちゅう病院にお世話にならなければならず、救急車を頻繁に呼ばなければいけないのがとても心苦しい。近所の方々に迷惑をかけるので、深夜タクシーがあれば教えて欲しいとのこと。(72才、2人暮らし、担当:井手上、吉村、清重(直))
- 前回の支援シートから生活保護の話をしたところ、「被災後申請に行ったが、13坪の土地があった為に断られ、市にその土地を売った。もう行く気がしない。今は年金(43,600円)と土地代金の残りで生活しているが、それももう少ししかない。それが全部なくなったら、もう一度申請に行くつもり」という話だった。(76才、一人暮らし、担当:藤原、佐々木)
- 仮設に住んでいる人は低所得者が多く、病気になっても病院に行けない人が多いと思う。半分でも国が見てくれたらと思う。(以上本人自筆)市長選……「ろくな者がおらん。今言っても聞いてくれへん」「選挙でこれはと思って入れても、党同士がひっつくから一緒」「前科者が政治家に居座られては……」等と不信感を感じるが、選挙に行くと……。家は再建のメドがついた。築90年で「建て直さなアカン」時に壊れたのは確かだが……。でもその後のローンがつらい。(80才、息子と2人暮らし、担当:谷川、加藤(純)、長船)
- 医者代が上がって「医者に行くのは止めとこと思うけど、行かな仕方ない」と困っておられた。「寝込んだら困るし……」時間もお金もかかる。(66才、2人暮らし、担当:谷川、加藤(純)、長船)
- 震災後、岡山の山陽団地(県住)に居たが、ここへ移った。「山から山へだ」。やっぱり神戸の方がいいと思い、仮設へ申し込んだ。山陽団地は不便すぎた。JRの駅まで出ないと何もない。バスを乗り間違えたらどうしようもない所じゃ困る。仮設は一時しのぎのハズ……。それを承知で入ったのに、いつまでたっても出られない。目はともかく、足や手はしびれてもうあかん。「なるようにしかならんのやから」としか考えられへん。手の打ちようがない。「この国で長生きしたら大変や。本当は住みやすい所なのに」。歯茎がなくて話しにくい。食べにくい。入れ歯はすぐ取れる。(74才、3人暮らし、担当:加藤(純)、谷川、長船)
- 最初「話すことはない」と固辞されていたが、去年のシートを見て生活保護を勧めに来たと来意を伝え、話してもらった。国民健康保険なし。未納のため取り上げられた(?!)。すこやか福祉手帳を出し「1人だから……」を繰り返している。わずかな年金で始末して生きている。1日当たり2,000円。「どうやって生きてんねん」と尋ねると「ちょびっとしか食べんと我慢してる」。生活保護の資料を見せたら「9万もろうたらエライことや。そんなにもらったことはない。どないやっても。一人暮らしやから」と……。息子の荷物を置いてる。全壊の為か車で寝泊まりしているらしい。だから実質一人暮らし。神戸市のエライ人(担当職員らしい)によく話を聞いてもらう。「困ったら言ってきてくれ……」と言っていたという。(73才、一人暮らし、担当:加藤(純)、谷川、長船)
- 前会長がボランティアを断っていた為、この仮設には余りボランティアが来ていない。主人は自分の仕事そっちのけで、仮設住民の世話に奔走している。公営住宅を申し込むつもりだが、でも当たったら仮設のことが気になって仕方なくなるだろうと。奥さんはパートに出たいと思っているが、西神中央付近では、年齢制限が厳しくて雇ってくれない。(66才、2人暮らし、担当:井手上、吉村、清重(直))
<若菜麗子(支援シート編集担当)の感想>
- まず、ほとんどの仮設の方が、会長さんや役員の方の頑張りに感謝されているのにうれしく思い、安堵しました。でもその方達でさえ、どうにも出来ない現実があります。特に最近気になるのは、在宅介護の問題です。ホームヘルパーと違い、毎日1日のうちに何回か周期的に回ってきて介護してくれる人が必要です。そういう人達の協力があって介護が楽になる。介護者が入院・通院できる。仕事を探せるという状況が作られると思います。現在、神戸市(他の被災地でも)ではその体制が作られていません。人手不足・財政難で大変なことと思いますが、地震によって浮き彫りにされた高齢社会の実態!!。
日本の未来像(被災地)に新たな政策を考え、日本の高齢社会を牽引する役目を果たしてもらいたいと思います。頑張って下さい。神戸市職員・兵庫県職員・知事・市長そして橋本龍太郎首相!!。
みんなが見てます。待ってます。
9月20日訪問
- (前回渡した老人福祉資料の確認)まずショートステイは無理。一度行った事があるが回りを馬鹿にする言葉を言ってなじめなかった。(痴呆老人も一緒のため)区のふれあい安心の電話番号を教える。犬2匹のうち1匹は仮設を出ていく方がもらってくれるがもう1匹が……。前に保健所へ連れて行ったことがあるが、その後つらかった。出来るだけ連れて行きたくない。(96才父、67才娘、担当:東條、佐沢)
- (直そうとして壊したポットの件)現在その都度お湯を沸かしている。余り大きな物はいらないとの事。近日中に代わりの小型ポットを持っていくと伝える。(75才、一人暮らし、担当:東條、佐沢)
- 土地の借地権を持っているが、家を建てるだけの資金がない。だが地代だけは毎月払い込んでいる。息子は遊び人で余り仕事をしないが、器用でいろんな物を作れる。だが一定収入がない。(75才、2人暮らし、担当:永安、佐沢、清重(直))
- 軽度の知的障害を持っているので、現在しあわせの村に毎日通っている。名谷までバスに乗って。行き帰りとも付いて行っている。(お母さんが)今は毎日喜んで通ってくれており、元気になってくれた。公営住宅は施設への通いを考えると、交通の便の良い所を希望する。ただ転居すれば人間関係が新たになり心配。今、隣近所の方々が良い人で色々世話をしてもらっている。公営に転居してもボランティア訪問して欲しい。(68才、2人暮らし、担当:西畑、向井、石田)
- 寝たきりのお母さんが、ベッドから落ちるとの事だったので、市から給付(本人負担0円、定価22万円迄)される電動モーター付ベッド(横のサク込み)のカタログを用意し訪問したところ、すでにサク付きの介護ベッドを使用していると。しかし、お母さんに痴呆の症状があるらしく、それで時々おかしくなってベッドから落ちるらしい。介護の本を2冊ほど買って読んでいるとの事。寝たきりのお母さんの足首を持って、両膝が頭に向かうように体を曲げると食欲が出て床ずれがなくなり、痴呆らしきものも減少(新聞記事)を紹介したところ「毎日やってあげたいが、自分自身も腰が痛くてやってあげられない」とおっしゃていた。(85才、2人暮らし、担当:西畑、向井、石田)
- 訪問したが留守だったので、前回相談された救急患者移送可能なタクシー会社と公安委員会公認で24時間営業のタクシー会社を書いた手紙をポストに入れた。(?才、2人暮らし、担当:清重(直)、永安)
- 1日2000円で暮らしているとの事だったので、生活保護の専門家が近日中に詳しく説明に来ることを伝えに行ったところ、息子さんが居られた。以前同居の59才の方は今はいらっしゃらず、お母さんが介護されていたようである。また生活保護は今受給しているが、支給を辞退して今後は今日居られた息子さんが生活費をみるとの事であった(?)。本人留守の為、それ以上話せなかった。(73才、一人暮らし、担当:西畑、向井、石田)
- 最近、いとこが自殺したのがショックで精神的に参っている。市営住宅に住んだとしても、仮設に住んでいた方が人とのふれあいがあったと思うのが不安。人との付き合いがなくて孤独になるのが……。(60才、一人暮らし、担当:清重(智)、藤原、赤西)
- 震災後、避難所に3日間救援物資が来なかった。水も隣の人と半分ずつ分けなさいと言われたが、1つの容器に入っているものをどうやって分けるのか?。周りで夫婦の話し声が聞こえると、自分が1人なので寂しくなり、避難所を出たらお見合いしてでも結婚しようと思った。また震災後、しばらくの間はガラスの音が耳から離れなかった。公営住宅の申し込みだが、「収入基準」の中の「政令月収」について<例>が書いていないのでどう算出してよいのかわからない。(59才、一人暮らし、担当:脇山、杉谷、青木、田中(康))
- 市営住宅を命綱と思って賭けている。主人は65才だが、いまだ働かなくてはならない。個人年金をかけていたのを、途中で国民年金に切り替えた。25年かけないともらえないので、7年分一括払いした。地震で何もかもなくなって残ったのは年金だけ。かけておいてよかった。主人は朝、西神中央まで1時間半かけて歩き、帰りはバス(朝早い時間のバスがない)。(65才、2人暮らし、担当:小波本、白岩、矢萩)
- 夫婦ともパートで生計を立てている。奥さんは三宮で清掃パート。詳しくは聞かなかったがご主人の仕事は、場所が一定していないとの事。奥さんは以前クモ膜下出血で長期入院。「今度倒れたらもうアカン」と医者から言われている。ご主人は足が悪く障害3級、関節に金具を入れている。寒いときはいつもうずくと言っている。(62才、2人暮らし、担当:矢萩、小波本、白岩)
- 競輪で大穴が当たった(350万)事もあり、家族とはバラバラになった人生にしてしまったのは、自分のせいと反省。7人兄弟の3番目で、私は良くない人生を歩いてしまったと。今は毎日1時間歩き健康管理をしている。(71才、一人暮らし、担当:小波本、白岩、矢萩)
- 近所の人が良く面倒を見てくれる。姉が近くにいるが、その側の住宅に当たって欲しい。耳がとても悪くて、補聴器をつけていないと全然わからない。目も少し悪いので夜になるととても不安になる。(?才、一人暮らし、担当:井手上、川口、浦口)
- 糖尿病だったが、自己管理で血糖値・血圧とも正常。空き家の”広告のたまったポスト”の中へ放火されるのが心配。最近は特に空き家が増えていて心配も増している。また電気や水道を止められて生活できない人達もいる。生きていけない人達がいる。亡くなってしまう人達が実際にいる。行政に死を止めるくらいの力はあるはずだ。底辺で生活している多くの人々の事をもっと知って欲しい。(58才、2人暮らし、担当:南口、長崎)
- 無職・病気療養中です。両目網膜剥離裂孔。治療したが再発。水晶体にも混濁があり、現在左0.4、右0.2。時々症状がひどくなり人の顔もわからず、文字の判読も出来ない状態になったりする。その数日・数週間が一番困る。目にショック・振動を与えないよう大事にして生活していくしか方法がありません。(57才、一人暮らし、本人自筆)
- 震災当時の病気で、今も元住んでいたところへ通院。かかりつけの病院へ行きたいので……。30年同じ所に通っている。「公営住宅は病院の近くがいい」と元の場所にこだわる。(70才以上、一人暮らし、担当:亀井、長船、真田)
- 仕事先が神戸。ガソリン代と高速代がかかるので(自分持ち、日給制、保険・ボーナスなし)加古川仮設から転居(市外用の仮設住宅募集を見て)。親戚の家に避難していたが、加古川仮設に入居するのに一年かかった。加古川I.Cの近くで工場だらけ、車がないと外出不可能だった。今歩いてダイエーとか行ける分まし。夫が震災当時(3ヶ月)仕事がなかったので苦労した。住居が決まらないと生活の計画が立たない。仮設では閉じこもりがちになる。精神的に落ち着かない。近所付き合いはあまりない。去年入ったのでここのやり方がわからずそのまま……。ガス・水道が使えないので(生活費が余計にかかる)、出来合いのものになる。市営住宅に当たっても敷金・家賃30万(知人の話)はしんどい。まとまった金がない。(30才、2人暮らし、担当:真田、長船、亀井)
- 1ヶ月前から畳が持ち上がり、踏む度にキィキィ音がするので困っているとの事。畳を上げたところ、床板がせり上がっていた。サラダ油を板に塗り、音は小さくなったが畳自体は浮いたまま。住宅供給公社に依頼するよう勧めた。(60才代、一人暮らし、担当:白岩、矢萩)
- 全壊だったので、当日家にいたら1階で死んでいたかもしれない。震災前はアクセサリー販売をしていたが、地震で廃業。中国や台湾から安いのが入ってくるので、再建は無理と思った。その後タクシー運転手をしていたが、深夜の仕事なので今年6月からはマンション管理人をしている。市営住宅に当たっても、今の給料(手取り14万円)ではやっていけない。家賃も払えない。来月くらいから日曜だけでも、タクシー運転手のアルバイトをするつもり。家族(奥さん・娘)で住みたいが、収入が多くなってしまうので無理。矛盾を感じる。市住は1人で申し込むつもり。「孤独死する人の気持ちは良くわかる」と言っておられた。(56才、一人暮らし、担当:小波本、白岩、矢萩)
- 涼しくなってきたけど、身体の調子もそんなに良くない。これまで行きたいと思う所がなかったので、住宅は申し込まなかった。だが今度は以前住んでいた近くに建つので申し込むつもり。東神戸の病院に通いたいが、交通の便も悪く交通費が高いから(5000円かかる)全然行けない。もう身体のあちこちが悪い。白内障も進んでしまう……。(65才、一人暮らし、担当:小山(秀)、耕、加藤(純))
- (仮設内で呼び止められ)…土地はあるが息子さん名義になっていて、売るに売れない。生活保護を受けたい→被災者連絡会に連絡済み。話を聞くと裕福で無理のよう(6/21,6/28支援シートから)
須磨に住んでいる娘さんが生活の面倒を見てくれている。須磨の老人会には行っており、時々出掛けるとの事。これからも子供に面倒見てもらう為に、利便性の良い所に住みたい。引っ越しボランティアの情報を知りたい。(80才、一人暮らし、担当:西畑、石田、向井)
- (仮設内で呼び止められ)…夜の一人歩きが恐いと。(6/21支援シートから)
家に閉じこもっているのがつらい。一刻も早く長田の方の恒久住宅が当たって、靴の仕事を再開したい。とにかく住宅が当たらないと、何も始まらない。仮設にいては何もするが起こらない。(65才、一人暮らし、担当:瀬戸、寺野、浦口)
9月27日訪問
- 30万円の義援金は、95年11月の時点でもう期日が過ぎているからという事でもらえなかった。役所とはケンカのし通し。仮設がなかなか当たらず、申込書に眼科医の証明書を貼って出すと、やっと当たった。娘親子は母子家庭で仮設が当たらず、せめて孫(中学生)だけでも仮設で預かりたいと役所へ願い出た。しかし聞き入れられなかったばかりか、「仮設ばっかりもらいに来んと、家探せ」と若い職員から返された。役所の人間は心がない。冷たすぎる。昔は大きなクラブを経営していた。役所の人間や当時とても良くしてくれていた市会議員なども、今となってはまるで手の平を返したように知らんぷり。人間落ちぶれたらダメ。(68才女性、一人暮らし、担当:米田、盛本、亀井)
- 「仮設の住民も自立せなあかん」「地震がなかったらもっと悲惨な生活をしていた人もいたはず。ホームレスで助かっている人もいるし」(担当者のコメント:震災で逆に救われているかもという発想は新鮮だった。)(62才女性、一人暮らし、担当:米田、盛本、亀井)
- 仮設での孤独死の問題をどう考えて居られるのか。健康上の問題だけでなく、その奥に(1)経済上の悩みから将来を悲観し、生きる意欲を失い、悩み抜いた結果病気になり、金もないから医者へも行けず……。たとえ治っても将来がないから死んだ方がマシだとなる(2)あるいは悩んで寝られぬからヤケ酒飲んで、アルコール依存症になって孤独死していく(3)このまま生きていても金もなく将来の当てもなく、たとえ息子があっても建てた家の二重ローンに追い回され、親を見る余裕もないという中での孤独死(4)商売を息子に譲ったが、お客が今までの半分もないので四苦八苦。親を助ける余裕がない事は目に見えているので、無理は言えぬと将来を悲観しながらの孤独死。今現在でも仮設にはこういった人がかなり居られるのではないかと思われる。孤独死の人が生活保護者であったか否かは知らぬが、《経済の事情が悪いと思はれる仮設の人の状況を、一軒一軒聞き、これはと思われる人には生活保護手続きを取れるようすべきではないか。また近隣の人々にも聞き、これはと思う人に適切な処置をお願いしたいのです。福祉課・ボランティアの人々にお願いします》ボランティアと言って一週間に一度か十日に一度、電話で異状ありませんかと安否確認している位では役に立たぬ。私のような健康者には却って迷惑(受話器を取らねばならぬから)と言って何時倒れるかわかりませんが?。(87才男性、一人暮らし、自筆)
- 車も家も工場もすべて焼けた。また地震が来ると恐い。地震があったあの頃の事は、もう何も覚えていない。(70代女性、一人暮らし、担当:矢野、加藤(純)、長船)
- 妻が台車を押して買い物に行くので、段差があったりエレベーターを設置していない公営住宅はダメ。だけどエレベーターありでも階段が3段ある。それがネック。また入居したとき、私達は補助があるけど、前から入っている人には「なんで……」と思われることだろう……。(80才、2人暮らし、担当:加藤(純)、矢野、長船)
- 前回訪問時(96年3月30日)、奥さんが糖尿病の治療中で板宿まで痛みをおして通院しているとの事であったが、今回訪問したところ、あれ以来症状が悪化して糖尿病の合併症を起こし、今年の2月に西神医療センターで右足を切断手術。3月に心臓を悪くしペースメーカーを埋め込む手術を受け、目も悪い状態になっていた。現在ご主人も腰痛で検診を受けているが、収入の関係で仕事は無理して行っている。娘さんも勤めに出掛けているので、昼は奥さんが介添えもなく身の回りの事を足をかばいながらしている。義足がなじまず十分歩けないとの事。前回玄関の段差を何とかして欲しいとの要望については、自分のベッドのそばの手すりを市で付けてもらったが、玄関にはスロープはなかった。昼間の一人での生活は大変な様子で、公的な介添えは出来ないものかと思う。(64才、3人暮らし、担当:西畑(稔)、浦口、内海)
- 震災後、近くの自治会館に100人程度避難していたが、区会長より早く退去するよう言われた。その時主人がまとめ役となって、地元市会議員に相談に行ったりして、全員を仮設住宅に転居出来るよう奔走した。その為肝心な自分の仕事が出来ず、勤めを一時的に断念していた。その後この仮設に移ってきたが、市内の日雇い仕事に行くのも遠くなってしまい、月15日位しか働けずきつい。早朝5時起きで働いている。早く兵庫区の公営住宅に当たって、そのしんどさから解放されたい。震災後、家財道具や毎日の生計で今まであった貯えを使ってしまった(奥さんは両膝がリューマチで座れない。自宅で温水リハビリをしている)。(56才、2人暮らし、担当:西畑(稔)、内海、南口)
- 畳と畳の間にすき間が出来、指が入る(最初は何ともなかった)。困った事があった時市に相談したが、県にしろと言われ、県に相談すると市にしろと市や県は全く動かない。北区・西区・須磨区(名谷)に新しく出来る公営住宅は交通が不便で坂があり、若い人で車のある人しか住めない。主人は「人に頼らず、自分らでやることはやる」と言い続け住民で出来ることをやっている。(担当者のコメント:ボランティアで話を聞くだけで本当に何が出来るのか?。住民が困った事や問題になったことをメモして報告するだけで終わりというのはダメだと思うし、住民の気持ちに応えられるようにした方がいいと思う(草刈りや引っ越しの手伝いetc)。仮設の事やそこに住んでいる人達の事を行政や一般の人達に考えさせて欲しい。)(63才、2人暮らし、担当:藤原、橋元、西川)
- 寝たきりの奥さんは人工透析の為、8月11日から入院されていた。透析を1日4回受けている(9月30日退院予定)。ご主人は奥さんの看病をしなくてはいけないという思いで、気が張っているとの事。震災の時は2時間以上体を動かす事が出来ず何とか助かったが、もう30分遅れていたら焼け死ぬところだったと。退職金で建てた家を一瞬にして失い、思い出(写真)もほとんど残らなかったと言われていた。(74才、2人暮らし、担当:白岩、西畑(律)、青木)
- 震災前まで50年間お花の先生をしていたが、今は個人的に手芸をしている(新聞の切り抜きや牛乳パックなどで)。朝は4時半〜5時位に起きて、心の中に浮かんだ事をすぐ実行するようにしている。少し落ち込んでいるなと感じると「自分をしかって」立ち直るようにしている。(86才女性、一人暮らし、担当:白岩、西畑(律)、青木)
- 震災時、3階建ての鉄筋マンションが倒壊。何かの下敷きになり背骨を骨折。すぐ入院出来ず避難所から週2回の通院で治療を続けた。その後遺症か、近頃足がしびれてきて心配している。今まで4回公営住宅に申し込んだが当たらない。最後まで当たらないのではとの不安が先に立って、体に影響している。仮設住宅の多くの人は夏の耐え難い暑さ、冬のすき間風の寒さで健康を害してきており、もう限界である。行政はこの実態を把握して一人住まいの年老いた方から優先して入居させるべきである。仮設住宅の壁のすき間が大きくなって来たので、市に修理を依頼したが係らしい4人が来て、何の対応もせず、辛抱しろと言わんばかりの態度で帰った。知人を介して市住宅課長に掛け合い、やっと直すといったやり方に不満を感じる。(69才、2人暮らし、担当:西畑(稔)、浦口、内海)
- 兵庫区役所は地震の後、対応がものすごく悪かった。現在元いた場所に自宅を建築中。元家主と借家人の間柄であるが、男2人で同居している。17年間の付き合いである。私(家主)が、Aさん(借家人)の世話をしている。Aさんは15年前から入退院の繰り返しで仕事が出来ず、両親とも絶縁状態。生活保護を受けている。私はアパートがつぶれて収入がない。老齢年金のみで生活している。家の再建など様々な法的手続きをどこに相談していいかわからない。(73才、2人暮らし、担当:大滝、亘)
- 家を買って10年目で被災。もう再建する資力がない。主人は水汲みでぎっくり腰、骨が砕けている。ストレスで肝臓も悪く、食欲なくやせている。名谷の病院へ通っていたが、フラフラでほとんど歩けず、今は近くの病院で毎日点滴を受けている。私は心労がたまってきて体調が良くない。糖尿・慢性腎炎。1日も早く公営住宅に入りたい。空家ばかり申し込んでいるが当たらない。空家募集はたくさんあるのにおかしいと思う。なぜ当たらないのか?。隣は4人家族、家を再建されたので週に1回くらい仮設に戻ってくる。(68才、2人暮らし、担当:大滝、亘)
- 東灘への移転が決まり、もう荷物も運んでいた。奥さんはもうそっちに移ってヘルパーさんのお世話になりながら生活している。自分もそっちにうつろうとしていた所に“心筋梗塞”で倒れ、2回の入院。無理の出来ない体になってしまった。今は家の中を動くだけでも苦しい状態。(担当者のコメント:「引っ越しボランティア」に電話しました。詳しい事は今日の夕方向こうから電話が来るそうです。後は残りの分の荷造りだけなので、早く引っ越して奥さんと一緒に暮らして欲しいと思った。これから寒さも厳しくなるので、仮設での暮らしはもっと体に悪いはず。荷造り位なら手伝いますと伝えています。もしもその日空いている方がいれば、どうかご協力を。生きて欲しいと思った。生きたいという気持ちと思うように体が動かないもどかしさが伝わってきた。)(67才、現在1人、担当:岡本、寺野、山本)
- 腎臓が悪く通院中。年なのでこれ以上悪くならないよう薬と検査で何とかやっている。息子は鉄工所を経営していたが、震災で焼失。ショックでしばらく働けなかった(幸い借入金なし)。今も仕事を探しているが、なかなか合う仕事がない。50才過ぎて今さら畑違いの仕事は出来ない。今のところ遊び癖が付いて、何言っても聞かない。体が悪く、息子に面倒見てもらっているので強くは言えない。(担当者のコメント:収入は年金と貯金だけなので生活保護を勧めてみたが、「息子がまだ働ける年なので」と言っておられた。)(70代、2人暮らし、担当:岡、井手上、矢萩)
- 震災による都市開発に引っかかったある地域では、その再開発ビルに入居出来る(しかも抽選なし)。それだけでなく、その人達に限って焼け跡に作られた地域型仮設住宅に無条件で入れた。一方その地域から少しでも外れたところに住む人達には、何の恩恵もない。ましてやあちこちの仮設にバラバラに入れられた。いくらなんでもこの差はひどすぎる。都市再開発はわかるが、矛盾を感じる。今回腹の立つ話を聞いてもらえて有り難かった。当たらなければこの仮設で死ぬまで!!。(69才、2人暮らし、担当:林(和)、羽田、脇山)
- 半壊だった。いろいろと直して住んでいたが、いよいよ危険だということで去年5月に入居。西神南の市営住宅に1回で当たったのが嬉しい(来年1〜3月に入れる予定)。(?才女性、一人暮らし、担当:林(和)、羽田、脇山)
- 奥さんは障害3級。両目とも見えない(0.03〜0.04)。網膜剥離でその後白内障の手術も受けたが、回復せず。夜は歩けないので外に出ない。病院にはご主人が付き添いで行く。「衣・食・住で住は大切なもの。住めるところを1日も早く確保して欲しい」と。震災後4ヶ月避難所にいたが、奥さんは団体生活に慣れていなかったので、ショックが大きかった。仮設に来ても毎日泣いていた。が今は……友達も出来たとの事。(72才、2人暮らし、担当:岡、井手上、矢萩)
- 心臓が悪くて足が少し不自由。1日1回買い物に出るのがやっとで、他は家にずっと居ます。夫も心臓病ですが、まだ元気に歩けます。住宅はまだ当たりませんが、主人という頼る人がいるので生きていけます。1人ではとても……。2人なので何とか大丈夫です。(78才、2人暮らし、担当:林(和)、脇山、羽田)