10月3日
- 自分の土地が区画整理の中に入っているが、行政に不満があり土地を売るつもりはない。最後まで戦うつもりだ。片足が義足の為(生活には不自由なし)重い物が持てず、入居した時からの新聞をため込んでしまった。引っ越しが決まっているので片付けたいが、どうしたらいいか?。〈市環境局のクリーン110番(331−9110)に相談するか、電話帳で民間の廃品回収業者を捜し問い合わせるよう伝えた。〉(77歳男性、一人暮らし、担当:沼田、白岩、三上)
- 妻は脳梗塞の為、手足が不自由で寝たきりの生活をしていたが…去年の暮れ西宮の病院へ入院してもらった。食事の世話等を看護婦さんに頼んでいるが、毎日見舞いに行っている。平成12年3月に公営へ入居予定。しかしまだ先なので…仮住まいする所を捜している。(79歳男性、一人暮らし、担当:小田、臼井、藤村)
- “知的障害者の為の作業所”を経営している(自分自身も手足が不自由)。震災時住んでいた自宅兼作業所が全壊し1年程仮設の作業所だったが、その後土地を借りて再建を果たした。でも事業所にした為色々な法律に阻まれ、兼住宅に出来なかった。公営は1月に当選したが、エレベーターなしの5階だったので断念。再応募の結果、職場から歩いて15分の県営(来年3月転居)に決まり、本当に良かった。(担当者のコメント:ボランティアのあり方・質の問題について、貴重な意見を伺った。)(43歳男性、一人暮らし、担当:藤村、臼井、小田)
- 何度も公営に申し込んでいるが、当選しない。早く恒久住宅に移りたい。心臓が悪く、仕事(新聞配達)を止めているが、何か体に負担をかけない仕事をしたい。先日、生活保護から支給されたお金(5万円)を落とし、昨日から何も食べていない。(担当者のコメント:若いのに少し自暴自棄になられている感じがした。)←早速連絡会にTELし、食料を持って訪問して欲しいと依頼した。(被災者連絡会より)10月6日現在、何度TELしても出ない。引き続き、連絡を取ってみる予定。(38歳男性、一人暮らし、担当:小田、臼井、藤村)
- 仕事(若い時)で右足を痛め、左足より8cm短くなってしまった。建築・土木の仕事をしているが、ここ1ヶ月程仕事がない。最近は収入がない為、交通費節約で余り外へ出ない。来年3月転居予定。〈雇用の資料と生活保護の資料を渡した。「一度電話してみます」と言われていた。〉(61歳男性、一人暮らし、担当:川口、堀内、青木)
- タクシー会社で掃除の仕事をしている。仕事自体は楽だが、通勤に時間がかかりしんどい。来年公営へ移転しても…相変わらず通勤に時間がかかりそう。(71歳女性、一人暮らし、担当:川口、堀内、青木)
- 妻は震災前から心筋梗塞で入退院を繰り返している。ここから病院(遠い)へ行く迄の間に発作が起きるのが怖く、息子達(4人)の家に預かってもらっているが、居づらくなると入院する。でも「1ヶ月位は通院しなさい」と言われ、長くは入院出来ない。老人医療制度の改悪で、死ねと言われているようなもの。政治が悪いと思うが文句を言う所がない。「これ以上働くと迷惑」と…65歳で職場を解雇された。今でも働けるが、年寄りはいつ倒れるかわからないので、採用してもらえない。公営は6回目でようやく当選(入居は来年夏頃)。(70代、2人暮らし、担当:西、佐沢、長船)
- 大阪へ一時避難したが、いちいち義援金給付等の用事で神戸まで来なあかんかった。今思い出しても腹が立つ。自宅は12月に再建予定だが、区画整理で減歩された。まるで人の土地をパズルのようにはめ込んでいく。(?歳、?人暮らし、担当:西、佐沢、長船)
- 首・目・耳・心臓が悪い。内科・眼科・耳鼻科に通院しているが、1日で1万円以上かかる事があり大変だ。公営(12月)へ当選した時は…あと1年半もあると思ったが、今では「あと何ヶ月」と楽しみに数えている。(57歳女性、一人暮らし、担当:白岩、沼田、三上)
- 前回訪問‥夫は週3回人工透析を受けている。妻は肝臓が悪く、病院へボランティアが週2回連れて行ってくれる。公営の仮入居手続き(10月入居予定)をしたが、書類やその後の説明がなく、詳しい事が判らない。
〈市営住宅募集係(公営の入居状況について詳しい説明をしてもらえる)の電話番号を伝えた。〉病院の帰り入居予定の公営を見たが、内装工事は終わっておらず、引っ越しは来年かも……。調理するのがしんどく、おかずは惣菜で間に合わせている。時々、牛肉と豆腐・野菜を煮たりしているが、栄養的に偏ってしまうのは…仕方ない。(75歳、2人暮らし、担当:松本、小川、矢萩)
- 前回訪問‥腎臓・膵臓が悪く、糖尿病で手足もむくんでいる。体調が悪くなり最近退職したが、生活していけないので仕事を見つけたい。←雇用の資料を渡す予定。
体調は、まだ優れないので就職を急いではいない。一応職安に行って捜しているが、年が年だし見つからない。〈“雇用の資料”と“被災地しごと開発事業”のチラシを渡した。“被災地しごと”については、仕事内容・作業場所をわかる範囲(内容…チラシ配布や清掃等、場所…神戸駅、三宮など)で説明した。また県労働部主催の「中高年合同就職面接会」のチラシを後日郵送した。〉(58歳男性、一人暮らし、担当:松本、小川、矢萩)
- 前回訪問‥公営はまだ当たってない。目が悪く、左耳が全く聞こえない。天井の雨漏りや網戸の修繕をしてもらいたい。←ヘルパーの資料渡しと説明をする。また仮設の修理依頼先(住宅供給公社)の電話番号を伝える予定。
〈ヘルパーは「家事は一応出来ているので…でも万が一の時、使う事も考えておく」との事。住宅の修繕は「いつまでここにおるかわからんし…」との事で特に緊急を要してはいなかったが、仮設支援ニュース(住宅供給公社の電話番号が載っている)を渡した。〉今日、水害のあった兵庫区の友達宅へ行った。床上浸水などの被害があったが、比較的軽く済んだようだ。友達と会って楽しい時間を過ごしただけに、ここへ帰ってくると余計に落ち込む。(77歳女性、一人暮らし、担当:松本、小川、矢萩)
10月10日
- 前回訪問‥持病は高血圧と心筋梗塞。今日は血圧が高くて横になっていた。
毎朝両手の血圧を測り、その時の測定値によって、寝ていたり外出したりする。11月に公営へ入居予定。交流会という名目の下見に行ったが、引率したのは民生委員やボランティアで、市の担当者は来なかった。入居時期や部屋の事を聞いても答えられないし…部屋へは一度に多勢の人間が入り、十分に見る余裕もなかった。あんな事やっても意味ないわ。(57歳男性、一人暮らし、担当:堀、矢萩)
- 前回訪問‥妻が半身不随の為、介護疲れが溜まり体を壊してしまった。でも1ヶ月のショートステイに行ってもらい、体調が大分良くなった。
現在、妻は週3回デイサービスを受けている(役所に何度も足を運び、ようやく実現した)。しかし出掛ける時は元気なのだが、帰ってくるといつも疲れてぐったりしている。施設にいる間、横になりたくてもなれないようだ。公営(11月入居予定)の交流会へ行ったが、部屋を見るつもりが人の頭しか見えなかった。〈と苦笑されていた。〉(66歳、2人暮らし、担当:高田、堀、矢萩)
- 前回訪問‥夫は輸血によるC型肝炎で肝臓が悪く、毎日長田まで通院している。2人共足が悪い。
物価etc…の関係で早く長田に帰りたい。ここに来て3年。やっぱり3年は長い。(68歳、2人暮らし、担当:武内、沼田、吉田)
- 前回訪問‥障害3級。症状が悪くなると立っていられない。
左膝に水が溜まっているのでずっと座っていられない。また歩くと痛むので…外出も余りしない。だからボランティアの訪問は嬉しい。ここは池を埋め立てて作られたせいか地盤沈下し、柱と壁の間にすき間が出来たり、雨漏りがする……。引っ越しは未定。(60歳男性、一人暮らし、担当:白倉、堀内、太田)
- 前回訪問‥奥さんは自律神経失調症になり、ずっと調子が悪いとの事。
なかなか住宅が当たらず、いつ仮設から出られるのか不安な気持ちで一杯だ。この際民間住宅に入りたいが、値段が高く手が出ない。『神戸市は空港を作る』なら、我々のように困っている人間がまだ沢山いるのだから、そこにお金を回して欲しい。(40代、3人暮らし、担当:小野、矢野)
- 前回訪問‥夫は心臓と足が悪い。私は糖尿。2人共病気だし、何の楽しみもない。住宅を早く当てて欲しい。
公営にようやく当選し、11月頃入居予定。周辺の様子を見てきたが近くにはローソンしかなく、買い物はバスで板宿まで行く必要がある。でも環境としては気に入っている。当選してすぐ入居出来ると思い、その事を知人に電話で言ったら「短くても1〜2ヶ月はかかるで」と笑われた。引っ越し当日は、息子や孫が手伝いに来ると言ってくれている。(72歳、2人暮らし、担当:高田、堀、矢萩)
- 前回訪問‥ボランティアが全然来てくれない。愚痴だけ聞いても変わらない。
娘3人が、父の日・母の日を祝ってくれたり、いろいろしてくれるので嬉しい。公営は11月に転居予定。夫は貧血気味の時何も手につかないので、荷造りなどは気分の良い時にしている。今は引っ越し前で気が張っているようだが、移転してからの体調が心配だ。自分がしっかりせなあかんと思う……。(74歳、2人暮らし、担当:高田、堀、矢萩)
- 前回訪問‥スーパーの袋を大量に集めており、台所の天井にはコーヒーのしみが吹き飛んでいた。特別斡旋登録募集申込書の相談(希望条件に合うところがなかなかなかった)・記入をし、投函を依頼された。
住宅は一度当たったが、エレベーターなしの4階だったので断った。下半身がしびれ、歩行困難。時々民生委員の人が訪ねてきて、手伝ってくれる。ヘルパーさんも気心が合えばいいが…そうでないと思うと、踏み切れない。食事はパンとコーヒーが多い。栄養をとらねばと思うが、体が不自由なので出来かねている。一人でいるといろいろ考える……。(81歳男性、一人暮らし、担当:武内、沼田)
- 前回訪問‥静岡から月2回ボランティアが来てくれているので、引っ越しの手伝いもしてくれると思う。天涯孤独で寂しい。早くここから出たい。
最近、裏の網戸がタバコの火で焼かれたりして夜が怖い。以前よく来ていた静岡のボランティアからも、連絡がない……。公営は震災前に住んでいた兵庫区を申し込んだが、当選か落選かわからない。〈いずれ兵庫区に戻れると勘違いをされているようだ。耳が遠く、読み書きも余り出来ないので住宅の申込みなどお世話出来たらと思う。〉←保健所に状況確認をする予定。(84歳女性、一人暮らし、担当:小野、矢野)
- 前回訪問‥肝臓が悪く3年間毎日通院していたが、やっと隔日通院になった。近所の人がいなくなり、あと1年半暮らしていけるか不安。
最近検査を受けたが、結果が良ければ通院間隔をもっと空けると言ってくれた。公営への入居は平成12年の春…それまで仮設に置いてもらえないものか。一時民間住宅に引っ越すのも大変だし、お金もかかるので……。(76歳女性、一人暮らし、担当:小野、矢野)
10月17日
- この仮設はまとまりがあったので、よく催し物や草刈りをした……。来年2月公営へ移転予定だが、長いような短いような4年間やった。でも恒久住宅に移転した人の中には、疲れが出て寝込んだり、知り合いがおらず孤独感にさいなまれる人もいるようだ。ドアを閉めたら隣の事はわからんし、仮設の時のような付き合いもあらへん。孤独死はあるし、変な物売りも横行している。公営へ入居しても、被災者の問題は尾を引く。公営では隣近所に住んでいる人の顔が見えないので、催し物も必要だ。そして、精神的に人を癒やしていく事が真のボランティアだと思う。(60歳男性、一人暮らし、担当:井上、小林(弘))
- 自宅で酸素吸入している(西神医療センターへ通院中)。しかし、買い物や調理は自分でしています。公営(西神南)へ10月移転予定だが、何の連絡もない。〈←神戸市営住宅募集係(392−2381)に電話するよう勧めた〉。(64歳、一人暮らし、担当:清重(智)、小林(好))
- 被災者自立支援金だが、要援護世帯の認定日(平成10年7月1日)に64歳だったので、支給金額は75万円(65歳なら90万円)。1歳違うだけで15万円も違うなんて……。住宅は、大家さんが元の場所に来年4月頃再建するので、そこへ戻る予定。ただこの仮設は来年3月末閉鎖なので、移転まではここに住みたい。その旨市に相談しようと思う。(65歳女性、一人暮らし、担当:小林(好)、清重(智))
- 肺が悪く呼吸しにくい。栄養も1日1,000calを目標にしているが、体が受け付けない。ここは買い物一つするにも、バス停が近所になく上り坂が多いので大変。また裏が谷になっている為風当たりが強く、台風の時など…明石からの強風が上ってくるので怖い。神戸空港は、採算を無視している。来年5月転居予定。(60代男性、一人暮らし、担当:赤西、長船、矢野)
- 仮設生活も4年目。もう慣れたもんですよ。でも冬と夏はやっぱり大変。最近、やたらゴキブリが入ってくる。近隣の人が相次いで引っ越したから、ここに集中してきたんとちゃう?。足が悪い(正座出来ない)ので、これ以上弱くならないよう少しずつ散歩してます。またベルBOXもあるので、寂しい時はこちらから掛ける事も。公営へ来年3月に転居予定。これから便利になるらしいから、楽しみにしている。入居後の人間関係も心配してないよ。(79歳女性、一人暮らし、担当:赤西、長船、矢野)
- 私だけ住宅に当たってない。パート勤め(3時間)で生計を立てているが、年をとると朝5時起きで片道1時間の通勤はつらい。市から斡旋してもらった公営は、不便な所ばかり……。通勤事情を訴えても「ある程度辛抱して欲しい」とか「皆さん、不便な所でも行かれてますよ」と言われた。来年3月にはここを出ていかなければならず、結局民間のアパートを借りる(今年・来年は半額補助。再来年は4分の1補助)事になり、来週引っ越す。アパートにしても「あわてて決めんでも、ええとこ探したげるのに」と言うが、よく聞くと北区等……。なかなかこっちの思いが伝わらず、声を荒げた事もある。市長や市の人、一度ここから通勤してみたらいい!。今度のアパートは電話工事やテレビ調整を自分で負担しなければならず、金がかかるばかり。お風呂もないが、家賃の事を考えたら仕方がない。とにかく、どこでもいいから安心して暮らしたい……。兄弟でも地震を経験しないと思いが通じない。大変やとわかっていても、心の中まで入ってこれない。(65歳女性、一人暮らし、担当:井上、小林(弘))
- 公営(西神南)に決まって安心しています。しかし10月移転予定のはずが、今だ何の連絡もありません。〈神戸市営住宅募集係(392−2381)に電話するよう勧めた〉。(担当者のコメント:去年親しくなった方が公営に移られた事をお聞きしたり、台風にも関わらず…ふれあいセンターでなごやかなお話が出来とても良かったです。また、全員の転居先が決まった事に一安心しました。)(78歳女性、一人暮らし、担当:小林(好)、清重(智))
10月24日…公営住宅訪問
- ここは前に大きな公園があるので散歩もでき、見晴らしもいい。これから人も増えてきて、賑やかでええんと違う。公営はドアを閉めたら終いやから、前向きに外に出るようにしている。出ていけば連れの一人も出来るやろうし……。「落ち込んだってしゃあないやん」と明るい気持ちで過ごしています。(?歳、?人暮らし、担当:井上、長船)
- 秋になると毎年風邪を引くので、今回駅前の病院に通院し始めたが、頼りにならん。また駅まで歩くのが大変。年寄りばっかりやし、バスが通ったらいいのに……。ここでは人付き合いがないので寂しい。喫茶店一つないし、人が集まる場所がない。〈相談役の人によると、近々団地前にバス停が出来るとの事。〉(90歳男性、一人暮らし、担当:井上、長船)
- 40歳で夫が亡くなってからは、働きづめの毎日だった。足はとうとう変形して曲がらなくなり、正座が出来ない。血圧も変動が激しい。ここ(シルバーハイツ)は段差がないのでいいが、買い物に往復30分かかるのはきつい。仮設では友達がたくさん出来たが、ここではなかなか難しい。寄り合いでも、48軒のうち10人くらいしか集まらない。ドアをピシャッと閉めたら話すこともないし…寂しい。ただ5年間は安い家賃で置いてもらえるのでありがたい。安いうちに死ななあきません〈と笑っておられた。近くにコンビニがなく、お年寄りの一人暮らしの方には不便だなと思った。〉(74歳女性、一人暮らし、担当:井上、長船)
- 震災前は商売をしていたが、土地は区画整理で減歩された。ましてや仮設店舗を作るにしても1000万円位必要なのに、市は移転費だけで、助成はしてくれない。「帰ろう」会というグループを作ったが、そのうち皆市に土地を売ってしまい消滅した。借金して長田に戻るくらいなら、ここに住んでいた方がいい〈と明るく話された〉。(71歳男性、一人暮らし、担当:赤西、奥野、亀井)
- 腰と両膝(よく水が溜まる)が悪い。高い所の掃除等は出来ないし、冷えると痛いので冬はずっと毛布を被っている。朝は動けるが、昼からは寝ていないと次の日は何も出来ない。仮設の時は毎日隣の人と話していたが、ここでは隣が話好きでないらしく…付き合いがない。もう一つの隣は空き家。私は話がしたい……。近くにポストとバス停がないのは不便だ。他は我慢できるが、これだけは何とかして欲しい。(70代女性、一人暮らし、担当:猪上、青木、矢野)
- 足が弱っており、外出時は車椅子を使う。デイサービスを利用している。〈耳がかなり遠いご様子でしたが、「何かお手伝い出来る事はありませんか?」と尋ねたところ、じーっと考え込まれた後「裏の戸が開かんようになった」と一言。調べるとカギがかかっていた。使用方法がわからなかったようなので、紙に書いて裏戸に貼ったところ、たったそれだけの事ですが、大変喜んでおられました。〉(80代女性、一人暮らし、担当:赤西、奥野、亀井)
- 右膝が悪い為、呼ばれてもすぐ動けないし、電話が切れる事もある。ここに普通のベッド(折り畳みベッドを使用中)や椅子を置きたいが、部屋が狭く出来ない。不便だ。仮設でかわいがっていた野良猫を連れてきたが、この間家出してしもうた。探しても探してもいない。どこ行ったんやろ。(72歳女性、一人暮らし、担当:倉知、島原、小林(弘))
- 震災後転々としていたが、北区の仮設からここへ入居した。友達は被災した所にたくさんいたが、今は会う事もない……。ここは遊ぶ所がない。(18歳、5人暮らし、担当:西、谷口、矢萩)
- 今年3月部屋で転び、両腕と両膝を打った。後遺症から正座が出来なくなり、椅子やベッドを使用している。毎日板宿まで通院しているが、帰りにカラオケや買い物するのが楽しみになっている。仮設では台風の時不安だったが、ここなら心配ない。入居当初お隣の方(一人住まい)が気になり、洗濯物を干す時チラチラとベランダの方を見ていたが、ある日…ドアの前で顔を合わせ、女性だったので安心した。集会所で行事がある時参加しているが、女性ばかりだ。〈「いきいき仕事塾」のチラシをお渡しした。〉(78歳女性、一人暮らし、担当:西、谷口、矢萩)
- 自宅兼工場のあったビルは全壊。当時、脳梗塞で倒れ垂水の病院へ入院していたので、家族と共に助かった。しかし、ビルは道路をふさいでいた為3日で片付けられてしまい、何一つ持ち出す事が出来なかった。土地は区画整理に入っている為、まだ手をつけられない。病気の後遺症で物忘れが激しく…帰れなくなると困るので、遠くには行かない。〈昼間は一人で居れるとの事。病気になられるまでされていた仕事の話や子供さんのお話などをいろいろして下さった。〉(65歳、3人暮らし、担当:長沼、石井、小田)
10月31日
- 仕事のしすぎで身体を壊し、大方20年通院している。どうやら神経からきているらしく、急に治りそうもない。生活保護を受けているが、自立支援金はもらえるのか?もらえても、生活保護費を差し引かれるのでは?役所の資料は何度読んでもわからへん!〈該当する支援金額をそのままもらえますと伝え、支援金案内パンフの重要な部分にマーカーを引きお渡ししたところ、「公営に引っ越したら、いろいろと必要な物を買わなければならないので、今日は本当に助かった。ホッとした」と喜んでおられた〉。仮設に来た当初は色々な人が尋ねてきたが、最近は住民も少なくなり誰も来ないので寂しい。(60代男性、一人暮らし、担当:赤西、長船、白倉)
- 目が悪く人と会っても、声を掛けられるまで誰か分からない。寂しいので、テレビを1日中かけている。公営(シルバー)へ11月転居予定。引っ越しは息子が手伝ってくれるが、転居してからの家賃・生活費が心配だ。(84歳女性、一人暮らし、担当:矢野、武内、堀内)
- とにかく生活が苦しくお金が欲しい。夫は腕のいい大工だが、高齢の上この不況で仕事がない。私は体が悪く働けない。息子も仕事がなく、今は仮設の空き家点検(被災地しごと開発事業)に行っている。しかし収入は月5万円で、光熱費を差し引けば2万円位しか手元に残らない。年金もなく、生活保護が必要と思うが…夫は拒否している。食事は月10日分位しか食べておらず、それも野菜ばかり。お金がないので何も買えず、服などはもらいものばかりだ……。←被災地求職者特別訓練(電気設備・建設機械運転など)の資料を渡す予定。来年5月須磨区の公営へ転居予定。〈「ボランティアにはよくしてもらって感謝している。公営入居まであと半年、3人で頑張りたい…」と言っておられた。〉(72歳、3人暮らし、担当:赤西、長船、白倉)
- 先日の台風はすごかった。家が浮き、近所のおばさんはリュックに荷物を詰めて震えていた。ポプラの木が倒れ屋根を直撃した時は、家ごと飛ばされるかと思った。以前住んでいた所は区画整理で狭くなり、倉庫として使っている。3階建てにすれば住めるけど、お金がかかるしローンを組んでも息子に迷惑かけるだけだから、結局市住に入る事にした。そういう人は多いですよ。でも私達は同じ地区へ、来年3月に帰れるので嬉しい。〈明るくて仲の良いご夫婦でした。〉(72歳、2人暮らし、担当:小林(弘)、臼井)
- 骨粗鬆症。公営へ来年5月引っ越す予定だが、玄関まで階段が50段も有り、今後の事を考えると不安だ。親しくしている隣の方も来年3月には出ていく…寂しくてたまらない。最近、目まいがする。〈公営について行政に相談(体の事も考え)するよう勧めたところ、もう少し住み良い所に変われるか、話してみると言われた。身内がいないという事で将来の不安が大きいようです。でも話好きで明るい方でした。〉(75歳女性、一人暮らし、担当:小林(弘)、臼井)
- 痛風で足の関節が腫れて、歩けなくなる時がある。高血圧。どちらの病気も薬で何とか抑えているが、痛風は突然症状が出るので怖い。希望の公営は何度申し込んでも駄目だったので、県営にした(11月転居予定)。天涯孤独の身やけど友人が多く、楽しみも何ぼでもある。〈荷造りはしているが、引っ越しの手配はしていないとの事。ちょっとなら費用がかかっても構わないと言われたので、県トラック協会の業者4社の電話番号を伝え、何カ所からか見積もりを取るよう助言した〉。(65歳男性、一人暮らし、担当:猪上、江口、矢萩)
- この辺を変な男性がうろついている。痴漢にあって警察に駆け込んだ事もあり、最近は洗濯機に火を付けられたり(一部が溶けた)、とにかく物騒。怖いので友人に泊まりに来てもらったりしている。早く出たいので、県営や民間賃貸を探しているが、なかなか見つからない。〈仕事は看護婦さんとの事〉。(24歳女性、一人暮らし、担当:猪上、江口、矢萩)
- 11月転居予定。軽い狭心症がある。娘・息子がよく来てくれるし、転居後は福祉電話を付けてもらうつもり。年金から長銀などに金が出ている。その上、又年金を下げる言うてる。政府のエライ人は自分の腹痛まんから、そういう事を簡単に言うんや。(82歳男性、一人暮らし、担当:小林(弘)、臼井)
- 前回訪問‥弟が心筋梗塞で、腕がマヒしてしまった。病院からのリハビリの説明は判りにくく、素人ではどう介護していいやら……。←機能訓練教室や保健婦さんによる介護指導の資料を渡す予定。
〈大分回復したので必要がないですとの事でしたが、一応資料はお渡ししました。〉利き腕を動かすのが困難な為、歯磨きや食事等のいろんな動作が容易に出来ない。病院でのリハビリは10日間で半強制的に終わり、その後の自主訓練・介護法はほとんど教えられなかった。患者は、医者の言葉一つで、回復するかしないか、左右されます。〈理学療法士の専門学校で勉強した、基本的な自主訓練法を指導しておきました。〉(68歳、2人暮らし、担当:南口、丸笹)
- 前回訪問‥低血圧・甲状腺異常。行政から便利の良い県住(狭い)を勧められたが、再度9月中旬の申込みをするつもり。
娘夫婦近くの公営は、当選が難しいが申し込んだ(結果は12月中旬に分かる)。今度こそ当たって欲しい。今日はたくさん話したわ。若い人とお話出来るのは嬉しい。生きている力をもらっているような気がするから。〈帰り際、3人共握手しました〉。(76歳女性、一人暮らし、担当:猪上、江口、矢萩)