3月7日
- 高血圧、心臓が悪く不整脈があり、月2回通院をしています。医者からは大分良くなってきているので、心配ないと言われているが引っ越しで環境が変わったらどうなるか、その事が心配です。一人暮らしですし、その上高齢で無職。子供もなく、何時どのような事になるか分かりません。その為にも公的支援を頂けましたら、生きていく支えになると思います。今後共皆様のお力をお貸し頂きたいと思います。(77歳女性、一人暮らし、担当:本人自筆)
- 夜、頭痛がする。医者は心配ないと言うが……。72歳まで働いていた。妹(北海道)と弟(神奈川)がそれぞれ一緒に住もうと言ってくれるが、神戸を離れたくない。(77歳女性、一人暮らし、担当:竹田、松野、谷川)
- 公営住宅に当選した。しかし、身障者専用住宅(1階のみ)なので、車椅子に乗る事が条件になるのが悩みである(注:入居条件が車椅子を自力で常用しており、障害がおおむね1級〜2級である事)。通常の所にするか、当たる確率を考え、規定のある所(申し込みが少ない)にするか、かなり悩んだ。私は障害2級だが、自己リハビリによる努力で大分良くなった。日課はコープへの買い物、自転車をこぎコープ内ではカートを杖代わりに利用している。これらがなかなか良いリハビリになっているのだが……。入居の際に利用する事になる電動車椅子(右手が悪い為、普通の車椅子を使いこなせない)には抵抗がある。体を動かす事が減るので、元に戻るのでは……。しかし仮設を出たい気持ちも大きいので複雑である。(担当者のコメント:ご本人は今までのように便利な物に頼らずにいたいが、入居規定によるみんなの視線との葛藤に悩んでおられた。私達の「電気車椅子を使いたい時に使う便利な乗り物と考える」という提案に喜ばれていた。ご自分でワープロを使い、震災直後の事を文章にされていた。すごくリアルでグッとくる文章でした。また写真を見せてもらったが、汗をかき、咳をしながら話して頂く姿に感動の嵐でした。)(56歳男性、一人暮らし、担当:亀井、森下、藤澤)
- 新長田で被災。埋もれていて、3日後に救出された。去年8月には心筋梗塞で死にかけた。だが治療費(130万円)の事を考えると死ぬのがアホらしく、死にたいなどと言えない。自分の命が大事になる。(担当者のコメント:前向きに考える事を教えられた。)(80歳、一人暮らし、担当:岩崎、江下、更屋)
- 自力で家を再建し、今月引っ越し。だが1月まで入院していた。脊椎がずれ、痺れと痛みが激しいので手術をし、今はリハビリ中。とにかく歩くようにしている。現在妻が働き、会社も復帰を待っていてくれるので、今年一杯はリハビリに専念しようと思う。階段の昇り降りがしんどいので、杖を使っている。(?歳、3人暮らし、担当:岩崎、江下、更屋)
- 昨年4月から首のリンパ腺が腫れ、神戸大病院に12月28日まで入院していた。その後娘の所で世話になっていたが、居づらくなり2月に帰ってきた。手術をしたが、入院中「ガンではないか」と疑われ、抗ガン剤を投与されたり他の病院へ診察を受けに外出させられる等…死んだ方がましだというほどの経験をした。その後遺症か?右肩が痛む。また長期入院のせいか足が弱っている。そして、今服用している薬のため骨が脆くなり、転んだりできない。公営住宅には4月下旬からの募集に申し込む予定。民生委員を通じて病院から書類をもらい、通院できる場所にしてもらうよう、お願いするつもり。(担当者のコメント:生まれてから現在までのお話を伺ったが「人生いろいろあった。これも運命と思っている。小説でも書きたいくらい」と言っておられた。)(61歳女性、一人暮らし、担当:井手上、合田、矢萩)
- 4月には公営住宅に引っ越す。ここは52軒残っていたが、4月以降はさらに半分以下になり、年寄りばかり残る。市の人がどう見てくれるのかが心配。(60代、2人暮らし、担当:井手上、合田、矢萩)
- 「足が悪いし、死んだ方がましだ」。公営住宅も単身者が申し込める分が少なく、なかなか当たらない。消費税が5%に上がって、政治家はその金で何をしているのか?。これからの国民は税金に食われてしまう。震災で足を悪くして働けなくなった。ゴミを捨てに行くのも不自由だ。あばら骨は2本しかなく、右肺のみで呼吸。時々呼吸困難になる。ホームヘルパーが週2回、洗濯・ゴミ捨てをしてくれる。お酒が好き。(79歳男性、一人暮らし、担当:盛本、浅野、島原)
- 家が傾き全壊となったが、隣の高層ビルに助けられ、下敷きにならなかった。その当時泥棒に入られ、なけなしの金を取られた。毎年、近所の人達(被災地)と近くの公園で花見をやり旧交を温めているが、今年は未だに連絡がない。公営住宅に当たったが、保証人が見つからない。息子(50歳)は定職が決まらず、アルバイト収入なのでお金がない。生活保護を希望しており、市は息子と別居すれば受けられると言うが、息子の病気を考えるとそれも出来ない。気心が解った頃に離れていくのが寂しい。転居後の生活が心配。(72歳、2人暮らし、担当:土居、出藤、三浦)
- 1ヶ月後、公営住宅(東灘区)に移るが、新しい場所での新しい生活に不安を感じているようだ。「仮設住宅だけでなく、公営住宅にも巡回ボランティアに来て欲しい」と言われていた。回りの人達が出ていかれ寂しいようで、私達が3、4回「もうそろそろ…」と言っても「もうちょっとゆっくりしていって」と帰してくれず、寂しさが痛いほど感じられた。(81歳女性、一人暮らし、担当:石田、浦部、広田)
- 白内障ではっきり物が見えない。腰が痛い。早く公営住宅に引っ越したいが、1年先(入居予定)ではどうなるか不安である。(65歳女性、一人暮らし、担当:小波本、藤井、佐藤)
- 夫…肩が痛む。糖尿病。医者のアドバイスを受け、本を読みながら食事療法をしているが、なかなか守れない。また不眠症で睡眠薬を服用(糖尿病については糖分を分解する食物として豚肉、パイナップル、玉ねぎを摂るようアドバイス)。妻…脳血栓で倒れ、身障者。何とか歩くことは出来るが、うまく喋れない。不安感を与えたり、イライラさせてはいけないので、気を遣っている。震災で仕事を失い、生活保護を受けている。出来る範囲で仕事をしたい(「被災地しごと開発事業」のパンフレットを渡す)。みんながいなくなって、ふれあいセンターにも人が集まらなくなった。以前は1ヶ月に100円ずつ集めて「ふれあい喫茶」をやっていたが、人が集まらないので今はやらなくなった。(57歳、2人暮らし、担当:井手上、南口、矢萩)
- 公営住宅に入居後は、また新しい自治組織を作り直さなければならないが、私は先頭に立って頑張るつもりだ。しかし、自ら役員をするつもりはない。それより高齢者や一人暮らしのお宅に力を入れるつもり。今こそ、週末ボランティアや民生委員の力が要る時です。公営の人達の中にも、病気や孤独で苦しんでいる人達が大勢いるのです。(50代、2人暮らし、担当:村外、赤松、川畑)
3月14日
- 夫は身体障害者で病気がちだ。子供もおらず、生活保護を受けている。夫は仮設住宅に入居してからアルコール依存症気味になり、いつも地震の事ばかり話をして、イライラする毎日だった。しかし、今回公営住宅(シルバーハイツ)が当たり、大分良くなった。酒も辞めてくれた。(?歳、2人暮らし、担当:小山、沼田、本田)
- 狭心症で寝込みがち。めまいがして、自分で救急車を呼んだ事もある。気候の変動が激しいので、この体にはこたえる(週2回のヘルパーが来る。10月入居予定)。(76歳男性、一人暮らし、担当:小山、沼田、本田)
- 「前向きに生きている」。今日は「楽しい」と言って、歌い、ハーモニカを吹いて下さった。(76歳男性、一人暮らし、担当:毛綱、西村、中川)
- 公営住宅は落選。体調は良いのだが、眠れない。働く所がなく、年金も貰っていないので困っている。近所付き合いは、働きに出ている人が多いので余りない。また、自分自身も出歩かない。(68歳女性、一人暮らし、担当:吉崎、吉田、亘)
- 震災前に胃・十二指腸を手術。膵臓も悪く、仕事が出来ない。血糖値が高いので、万歩計を付け1日1万歩歩くなど健康管理には気を付けている。ストレスも良くないので、気楽に考えるようにしている。市への要望…仮設住民は年齢制限なしに、バス・地下鉄の運賃を無料にして欲しい(現在、70歳以上から無料)。年金がないので働かないとやっていけないが……。生活保護は「自分のプライド」があるので受けたくない。(68歳男性、一人暮らし、担当:荒地、堀、藤原)
- 昨年5月から胃が悪くなり、逆流性食道炎と診断された。たぶんストレスのせいだと思う。仮設内での人間関係は難しい。口に出せないことがいろいろある。ただ辛い事があっても物事を常にプラス指向で考え、生活の中から多くの楽しみ(草花や金魚の飼育)を見い出している。また仕事(婦人服の仕立て)が大きな生き甲斐になっている。(担当者のコメント:人間関係を大事にする優しさが仇となって、精神・身体的にしんどい思いをしておられるようです。「ものは考えようで、幸せか不幸せかは自分が決める事」と言われた言葉が心に残った。)(77歳女性、一人暮らし、担当:小林(瑞)、堀、矢萩)
- 訪問するとコタツに入って酒を飲んでいて、挨拶をしたら「帰れ〜」と怒鳴られた。台所で水仕事をしていたヘルパーさんから「朝から飲んでいて、ものすごく機嫌が悪いので帰った方が良い」と言われ帰ったが、やるせなさが残った。(?歳、一人暮らし、担当:斉藤、佐藤、杉谷)
- 妻は腰の手術をした際、足のリンパ腺が腫れ、歩行困難になる。片目も悪くなった為、首や肩に負担がかかり、首を回す事が出来ない。現在車椅子を利用しているが、バスに乗れないので西神南駅まで押して行く(50分かかる)。(担当者のコメント:身体の不自由な奥さんを支えているご主人の明るさと、活動力の印象が強かったです。10月転居予定。)(69歳、2人暮らし、担当:盛本、中村、中野)
- 身体障害者3級(足の手術後、両足の長さが違う)及び言語障害あり。身の回りの事なら大概自分で出来るが、昔のように仕事が出来ないのは辛い。5月転居予定。(担当者のコメント:2時間以上話されたが、まだ話し足りない様子だった。)(60代男性、一人暮らし、担当:毛綱、中川、西村)
- 脳梗塞で右半身が不自由。戦争を体験しているから、仮設生活はそれほど苦にならない。ただ隣が難聴者の方なので、テレピの音等が大きく、騒音で言い合いになる事も……。転居予定あり。(68歳男性、一人暮らし、担当:吉崎、吉田、亘)
- 妻は「徘徊癖」があり、夜戻らないので警察に届け出たこともある。ここの生活に慣れ探しやすくなったが、今度の新しい住居ではまた心配が増えそうだ。(担当者のコメント:子供に戻った様な奥様(痴呆)と困り切ったご主人のこれからの生活が思いやられる。)(80代、2人暮らし、担当:佐藤、斉藤、杉谷)
- 公営住宅に当選したが、通院の為の交通費が心配で(垂水→新開地)。白内障などで、週2〜3回週2回通院しなけれぱならない。(76歳男性、一人暮らし、担当:仁井田、渡辺、木村)
- 公営住宅に当選したが、飼っている猫を置いて行かねばならず、それが心配だ。(83歳男性、一人暮らし、担当:仁井田、木村、渡辺)
- アルバイトで生活している。外国人なので公営住宅に移っても、家賃が払えるか不安。会話は出来るが読み書きが出来ず、アルバイトから社員になるのは難しい。また金銭的に余裕がないので、本国にも帰れない。(32歳、4人暮らし、担当:日高、矢島、阿部(愛))
- 公営住宅に当選したが、部屋は5階建ての4階になった。ここにはエレベーターがない。65歳以上は1〜2階になると聞いていたので、市に相談に行ったが「一度決まったのは変えられない」と言われた。私は腰が悪く、血圧が高い。夫も今年に入って糖尿病になり、急激に痩せてしまった。こんな状態なのに……。(担当者のコメント:こういう問題が増えてきた。)(70歳、2人暮らし、担当:阿部(愛)、日高、矢島)
- かつて住んでいた所に帰りたい。それまで出来ればここに居たい。親類には仮設に居ることを伝えていない(息子と2人暮らし)。(82歳、2人暮らし、担当:生駒、安部(真)、鈴木)
- 「災害被災者等支援法案」の早期成立、または市民案と野党案の一本化の早期実施を望む。阪神大震災への遡及が全くない自民党案には不満だ。(69歳、4人暮らし、担当:本人自筆)
- 苦労してやっと建てた家なのに、隣の家がもたれかかってきて全壊した。新築だった……!母と暮らしたかったのに……。公的支援を欲しいが、言ってもしようがないし……。今は主人の遺族年金と貯金を取り崩して生活している。(60代女性、一人暮らし、担当:赤西、池田、大橋)
- 年金34,000円では生活が苦しい。読み書きが出来ない(教えてくれる子供もいない)。寂しい。その寂しさは想像は出来ても、分からないだろう。人が居なくなって、こんなにも寂しいものだとは思わなかった(涙ぐんでおられた)。(74歳女性、一人暮らし、担当:黒田、青谷、常岡)
- 腰が悪く、糖尿病、血圧が高い。膝が悪いので入口や風呂に手すりを付けてもらった。買い物は遠いので週1回まとめ買いをするが、近所の人が助けてくれるので大丈夫。震災の日、近くの街区では40人亡くなった。東灘小に避難したが一杯で、何とか見つけて寝た所は死体安置所になっていた部屋だった。(86歳女性、一人暮らし、担当:佐藤、杉谷、斉藤)
- 父は入院中。母は足が不自由です。現在母と私は神経内科に通っています。とても辛いです。家が全壊の為、下着から買ってきました。今まで頂いた義援金では、とても食べていけません。国会議員の方、もう一度支援の程、よろしくお願い致します(以上本人自筆分)。生活が苦しくて、死のうと思った事がある。お金がなく、仕事がなくて、毎日する事がない。父親が入院してからは、なおさら神経に来ているとのこと。震災を忘れないでいて欲しいと言われていた。11月転居予定。(77歳、3人暮らし、担当:小山、沼田、本田)
- 8年くらい前より甲状腺が悪く、病院通いをしている。息苦しくなり、救急車で病院に運ばれた事もある。余りの痛みに自殺したいと思った。安定剤や睡眠薬を飲まないと眠れないが、点滴や薬で少しずつ良くはなってきている。だが完全には治りそうもない。また心臓に水がたまり入院した事もあり、健康状態は思わしくない。苦しくて寝込む事も多く、娘は看病のため働きに行く事も出来ない。(担当者のコメント:コーヒーを出して頂いた。本当は飲めないけど、暖かさ・優しさが伝わってきて、全部飲みました。話を聞くだけでボランティア(心のケア)になる事が実感でき、嬉しかった。公営住宅当選。)(78歳、3人暮らし、担当:安部(真)、鈴木、生駒)
- 全焼して何も残らなかったのに、35万円しかもらえなかった。仮設にも毛布1枚しか付いておらず、寒くて寝られなかった。焼かれずに財産が残った人と同じ扱いはおかしい。神戸市の事は信用していない。また言っても仕方ないと思っているから言わない。(70歳女性、一人暮らし、担当:黒田、青谷、常岡)
- 地震の後、高血圧になった。2人の息子のうち、1人を亡くした。今でも(亡くなった)息子の夢をよく見る。公営住宅に仮当選。(85歳、3人暮らし、担当:太田、坪井、井手上)
- 子供が夜・昼構わず起きて動くので、よく眠れない。子供が夜泣きしたりする為、隣の家に申し訳なく、ストレスがたまるとの事だったが、今回の訪問も赤ちゃんが病気中で、かなりイライラした様子だった。顔色も良くなかったのが心配だ。。(48歳、?人暮らし、担当:常岡、黒田、青谷)
- この3年間、苦労や精神的な苦しみ等いろいろありましたが、恒久住宅入居でそれらが吹っ飛んだような気がします。これから新居に落ち着いても、またいろいろな事があるだろうと思いますが、人生やり直しの一歩と思って頑張るつもりです。この度また落選された方、本当に気の毒に思っております。1日も早く住宅に入れますよう、祈りたい気持ちで一杯です。これらの気持ちは、仮設に住んだ人でないと分からないと思います。(74歳女性、一人暮らし、本人自筆)
- 市は今年9月に仮設住宅を出るように言うが、住宅がないまま出されては大変困ります。助けて下さい(息子と2人暮らし)。(85歳、2人暮らし、本人自筆)
- 前回訪問…同じ仮設内の痴呆症の男性の世話をしている。その人が長田の公営住宅に当たったが、遠くて今までのようには出来ない。長田の公営か仮設に移転したい。
教えて頂いた生活再建本部に電話をかけたが、無理のようだ。担当者によると、市街地の仮設は民間から借りている土地が多いので、出来るだけ早く解消しなければならない。だから空き家が出来たからといって、埋める訳にはいかない。また市街地の公営の空き家は「地元の人優先」との事で入れないそうだ。もし、その方が倒れたら病院に入院させ、福祉の方で面倒を見ますと言っていた。(担当者のコメント:半ば諦めておられるが、何か対策はないものだろうか?。)(69歳女性、一人暮らし、担当:赤西、大橋、池田、田村)
3月21日
- 40年間家屋解体の仕事をしていたが、4年前釘が目に刺さり、視力が左0.2、右1.2とアンバランスになった。歩いていても、車など来ると怖い。また仕事中、腰椎2本を圧縮骨折したので、寝返りしたり冬になると痛む。週2回三宮まで通院しているが、いつひっくり返るか分からないので、妻が同伴してくれる。割り箸や5円、50円玉で五重塔や宝船を作るのが趣味。作っては人に上げている。指先を使うのでボケ防止にもなっている。娘はいるが、相手の親と同居なので電話連絡くらいで来ない。11月引っ越し予定。(63歳、2人暮らし、担当:矢萩、水口、本田、藤澤(武))
- C型肝炎。腎臓・膀胱が悪く、排尿障害を抱えている。体調は非常に悪い。仮設に来て3年目、周囲の人も次々と転居していくので気が滅入ってしまう。1週間も1人でいると「死のう」という気持ちになるのも分かる。ただ近所の方が良くしてくれるのでありがたい。仕事が出来ず、生活保護を受けている。住宅は当たらない。ずっと中央区を申し込んでいたが、4月の募集ではこだわらないつもり。3年の仮設生活で気持ちが参ってしまった。(48歳男性、一人暮らし、担当:矢萩、水口、本田、藤澤(武))
- ストレスによるうつ病のため、失業中。隣近所に気を遣うので、ストレスがたまる(自分は近所に音が聞こえないのように工夫しているが、隣はわざと大きな物音を立てたり、悪口を聞こえるように言う)。眠れない……。公営住宅に当選(家賃3万円)したが、敷金が払えずまだ入居できずにいる。自転車・三味線・庭いじりなど多趣味だが、震災後なかなかその気になれない。また行う場がない。(50代、一人暮らし?、担当:兵藤、岡田、藤本)
- 不況の為、失業しました。その後胃腸を悪くし、通院中です。公営住宅は落選(悪い事ばかり続きます)。今は仕事探しに一生懸命の毎日ですが、希望をなくし自殺を何度も考えた人は、私だけではないと思います。一日も早く復帰できるよう、私自身も頑張っていけるように「災害被災者等支援法案」の確立を国に求めます。(50歳女性、?人暮らし、本人自筆)
- 夫は体が不自由でした。せっかく車椅子用の住宅が当選したのに……。亡くなってしまった。私一人ではそこに住めないので、未だ住宅は決まっていない。一人になったら楽しもうと思っていたのに、長い年月介護してきて余りに急な事だった……。(70代女性、一人暮らし、担当:藤沢(則))
- やっと公営住宅に当たりました。長田に帰れないのが本当に悔しいです。母のいる間に家が再建出来ればいいのですが、私の力ではいつの事やらと心が重くなります。でも何とか頑張らねば……。(本人自筆)
母は寝たきりになって8年。せめて食事の時は、テーブルに座って食べさせたいと頑張っているが、私自身も介護疲れか、腰痛や膝に水がたまるなどの症状が出てきた。とても辛い。介護の為仕事を辞めたが、母の年金による収入しかなく、余裕のある経済状態とは言えない。母の入浴に、週一度ヘルパーさんが手伝いに来てくれる。また2週間に一度、皮膚科と内科の往診がある。(87歳、2人暮らし、担当:藤井、藤沢(則)、佐藤、本橋)
- C型肝炎・糖尿・ヘルニアを患っており、歩くのがとても辛い。福祉が何もしてくれないので、無理をして働いている(特殊技術の免許を持っている)。軒先の電灯が年末に切れ、真っ暗になった為、ドアを叩き破って家に入ったが、鍵もかからなくなってしまった。公営住宅は落選。前に当選したが不便だと断った人が、今回当たっている。どういう事だ?。もう死にたい。(60歳男性、一人暮らし、担当:松宮、高山、清水)
- 主人が障害で困っている。生活は月8万円でやっている。4月転居予定(犬も一緒)。(55歳、2人暮らし、担当:高山、松宮、清水)
- 息子を震災で亡くした。250万円の一時金を貰ったが、葬儀代などですぐになくなってしまった。孫を抱いて震災から逃れたが、その孫の優しい言葉が励みになっている。血圧が高いので薬は欠かせない。夫の年金はなく、私の年金も5千円ちょっとだ……。(85歳、2人暮らし、担当:大木、土居、青木)
- 慢性骨髄白血病の為、隔週で通院中(6年目になる)。公営住宅には、来年5月入居予定です。あと1年と思って、頑張っています。欲を言ったら限りがありません。もう1年と3ヶ月、静かに我慢の毎日です。(本人自筆)
今の学校の先生は、教育委員会の方ばかり目を向けて、生徒を見ていない。今の若い子は本当にかわいそう。(60歳男性、一人暮らし、担当:大木、堀、青木)
- 震災後から高血圧。公営住宅に当たったが、保証人をどう見つけたら……。人と話すのは久しぶりや。半月ぐらい誰とも喋らん時もあるしな……。カラオケをしにふれあいセンターに行く人もおるが、わしは早よ体を治して仕事に復帰することで頭が一杯や。要望をいろいろ言うたらキリがない。まずは元気になるのが先や。神戸市長への手紙は書いてみる。(59歳男性、一人暮らし、担当:赤西、関屋、福濱)
- 少し前、脳梗塞になってあまり動けなくなった。ただ頑張って生きるのみ。(60代男性、一人暮らし、担当:赤西、関屋、福濱)
- 夫…心筋梗塞、妻…高血圧。家は火が回って全焼。隣近所と共同でマンションを建てるつもりだが、話が一向にまとまらない。仮設内で引っ越す予定(今月中)。近所の住人が酒癖が悪く、とても迷惑している。(67歳、2人暮らし、担当:藤本、岡田、兵藤)
- 商売をしているが、不景気の為うまくいっていない。また公営住宅も当たらない。税金を払っていないチンピラが当たっているのに、自分が当たらないのは納得が出来ない!。(50代男性、一人暮らし、担当:山本、新井、広岡)
- 灘の公営住宅に当たった。以前は事業をしていたが、震災で全てパーになった。現在無職。職業安定所に行くものの、50歳を越えているので、仕事がなかなか見つからない。(50代男性、一人暮らし、担当:山本、新井、広岡)
- 年金生活。夫は震災で腰痛になり、また耳も遠くなった。おかげで話し相手がなくなり、ストレスがたまる。震災前に夫の退職金で借家をリフォームしたのにパーになってしまった。早く公営住宅に当たりたいが、引っ越しをするお金がない。(74歳、3人暮らし、担当:竹田、望月、三浦)
- 妻が去年脳梗塞で倒れた為介護しているが、私自身も腰・血圧等で通院中。生活保護を申請している。(54歳、2人暮らし、担当:小野、中屋敷、江口)
- 仮設にいると、気が狂いそうになる。余りにも腹立たしく、怒りを言葉で表現出来ない。これ以上何も喋りたくない。もう来ないで欲しい。(57歳、2人暮らし、担当:山本、新井、広岡)
- 転居者が増え、自治会が機能しなくなってから、街灯などの修繕が行われていないので困っている。(60代、2人暮らし、担当:岡田、藤本、兵藤)
- 血圧・心臓などで毎日通院している。コルセットを付けている。生活保護を受けているが、腰さえ完治したら働きたいのだが……。(54歳男性、?人暮らし、担当:中屋敷、小野、江口)
- 脳梗塞の後遺症で頭が痛く、夜中まで寝付けない(夫)。震災後は1ヶ月ほど避難所生活をしていたが、大阪の公営住宅に入居。でも神戸に居た方がいいと、この仮設を申し込んだ。やっぱり慣れたところがいい。寒いが、雨が漏らないだけ幸せだ。戦争で捕虜になったが、道路工事や犬のマネ等させられ、惨めな思いをした。辛かった。その後、炭鉱で働いていたが(福岡)、閉山。神戸に来てタクシー運転手をしていた。神戸に来てからは幸せだった。公営住宅に当選。(担当者のコメント:大阪にいる娘さんが、交通費がかかって来れない←昼間特別割引切符の説明をする。娘さんに電話する時、電話番号が長くて押しにくい←短縮電話の説明をする。)(79歳、2人暮らし、担当:師岡、長船、谷口)
- 東灘区の公営住宅を希望しているが当たらない。心臓弁膜症で、週1回東灘まで通院中。先週胃カメラを飲んだ所、胃にカゲがあり薬を服用している。でも、今週から仕事(マンションの清掃)を再開。(60歳女性、一人暮らし、担当:小野、中屋敷、江口)
- 自治会がないので、何とかして欲しい。また年寄り同士で話していても、良い情報を得ることが出来ないので、新しい情報を提供して欲しい。仮設の使用限度は3年程度だと感じる(囲いもなく、道の上に寝ている感じだ)。公営住宅当選。(80歳、2人暮らし、担当:小川、立花、浦口)
- 前回訪問…年金がないので働かねばならないが、体を悪くしている為、仕事が出来ない。またプライドがあるので生活保護は受けたくない。
仕事は水道工事(自営)で、震災後1〜2年は受注があった。だが、昨年夏からパッタリ仕事がなくなったので、工務店ルートで仕事を受けているが、不景気の影響もあり、工事をしても金をくれないケースが増えているとの事。生活保護・雇用についての資料を渡したが、「月3〜5万円では……年金生活の人はいいだろうが、暮らしていくのには……」と言われた。水道工事で食べていけるのを望んでおられるようだ。糖尿病は今年1月の診断で判明。病気と上手に付き合っている。「けど治らんし、因果な病気や」と言っておられた。住宅は4月の申し込みに賭けると……。(68歳男性、一人暮らし、担当:藤澤(武)、本田、水口、矢萩) - 前回訪問…年金がなく、仕事もない。
雇用の資料を渡しに行ったところ、喜んで下さったので働く意欲がとてもある人だと感じた。しかし、履歴書の書き方が分からなかったり、それを出すことの煩わしさがあるようです。また、周りの人が次々と出ていくので、取り残されないか心配だと言われていた。生活保護についての質問を結構されていた。(68歳、一人暮らし?、担当:赤西、関屋、福濱)
3月28日
- 全く身寄りなし。心臓病・慢性気管支炎・慢性胃炎・腰痛と病気を抱えている。週に1回点滴に行っているが、健康法として毎日万歩計を付け、歩き回っている。性格が楽天的なので前向きに生きている。また足と口が丈夫なので助かる。公営住宅に当選。先日見学に行ってきたが、鉄の扉が「ガシャン」と閉まるので、隣近所の人と気軽に話を出来そうもない。寂しい。こうしてボランティアの人と話したのは初めて。1ヶ月分は喋った。(76歳女性、一人暮らし、担当:井手上、縣、小田)
- 去年、腸の手術をしたため、今も通院中。生活保護を受けている。一人暮らしなので、食事を作るのが大変。来月引っ越し予定だが、引っ越しボランティアについて知りたい。福祉からは一応連絡先(運送屋)を聞いてはいるが……。←引っ越しボラのチラシを渡したが、福祉に再度確認するよう勧めた。(66歳男性、一人暮らし、担当:木村、井手上、川口、田中)
- 名谷に当選したが、入居は来年5月。まだ1年、ここで我慢しなければならない。今までは早く過ぎたが、これからの1年は長くなりそうだ。(?歳、一人暮らし?、担当:木村、川口、田中)
- 10月に公営住宅に引っ越すことが決定し、ホッとした。夫は入退院の繰り返しなので、2人で助け合っていかなければと思っている。建物自体はほぼ完成している。近くなので、時々見に行って目の保養をしている。部屋はまだ確定していないが、8月頃には内装も完了すると思われるので、夢を持てる。(?歳、2人暮らし、木村、田中、川口)
- 4月に入居が決まっているが、何日に入れるのかまだ分からない。3月初旬には書類が届くはずなのに……。市役所へ問い合わせたら「大変込んでいるので遅れる」との事。早く引っ越したいのになぁ。(?歳、一人暮らし?、担当:猪上、小川)
- 腰が悪いので、重たい物が持てない(最近は軽い物でも痛む)。仕事を探しているが見つからない。仮設は家賃がかからないので、ここで暮らしていてもいいのに……。入居は来年5月。(55歳、一人暮らし?、担当:木村、川口、田中)
- 血圧及び腎臓が悪くなっています。3ヶ月に1回採血をしているが、自分自身で体に気を遣っています。(本人自筆)
ハイテクパークの工場でお茶出しの仕事をしている。3年が過ぎ、当時が夢のような思い出話になっている。たくさんの人が長田で亡くなった……。孫は6年生だったが、今年中学を卒業した。5月入居予定。(72歳女性、?人暮らし、担当:森中、長船、山田)
- 耳が聞こえにくく、足が不自由。年金生活。暑いのはいいけど、寒いのはかなわん。公営住宅に当たった時、ホッとした。須磨に帰りたいなぁと思うたけど、叶わへんから諦めた。もと住んでいたアパートは今駐車場になっている。(86歳、2人暮らし、担当:生田、長船、佐沢)
- 前回訪問…脳梗塞になって、余り動けなくなった。ただ頑張って生きるのみや。経済状態が心配な為、再訪問をする。
年金が17万円あるので、何とかやっていける。艀に乗ったり、中央市場(鮮魚)で働いていた。力仕事専門だったので、過労で脳梗塞に(49歳の時)。右脳をやられたので左半身が不自由になった。公営住宅に当選。マスコミは「孤独死」と騒ぐが、家族や親類がいるのにちゃんと面倒見ないのが悪い。(58歳男性、一人暮らし、担当:浜本、合田、矢萩)
- 夫…肛門ガンで手術。障害4級。妻…内臓の一部と子宮を取った。坐骨神経痛も…。夫は家具店に運転手として勤めていたが、手術後事務職に変えてもらい、身分はアルバイトとなった。重い物を持ったり出来ないが人手が足らず、台車を押したりして手伝う事もあるらしく、そんな日はご飯も食べずに寝てしまう。「いつまで居るの?タダでいいね」等と言う人がいるけど、毎日引っ越しを見ていると取り残されていくような気がする。市営住宅が当たるまで出られない。いつ入居出来るか、いつまで働けるのか分からない。この不安、わびしさは分かってもらえない。最初は怪我がなくて良かったと思っていたが、希望はないし、何もかも嫌になった。自殺を考えた事も……。でも今は助かった命だから、とことん頑張っていこうと思っている。回りの方とは交流がない。グチを聞いてくれて有り難う。ちょっと話したらスッキリした。(55歳、2人暮らし、担当:池田、毛綱、森下)
- 市のボランティアが月1回電話をくれる。遠慮はするのだが、気持ちの上では有り難いし嬉しい。時々めまいがする(耳からきている)が、医者に通い出すとずーっと行かなければならないので我慢している。(75歳、?人暮らし、担当:野々村、大倉、藤村)
- 仮設入居後、半年間腎臓病で入院していた為、回りの人達と交流がなく、ふれあいセンターに行った事もない。行く人は決まっていて、今更行きにくい。住宅に当たらない事が不安。どうしても兵庫区に戻りたい。公営住宅の抽選は納得できない。また補欠になっても、順番はあってないようなものと思う。ここは環境が良く、空気もきれい。娘もハイテクパークに勤めているが、何と言っても夫の仕事場が長田なので不便だ。買い物にも行きづらく、料理の意欲が湧かない。今では冷凍食品が多くなっている。夫の鉄工場(自営…孫請け)は、震災の時3軒隣まで火が迫ったが、風向きが変わった為助かった。でも不景気でなかなか仕事が回って来ない。(51歳、3人暮らし、担当:毛綱、森下、池田)
- 市営住宅の空き家に当選した。しかし、送られてきた書類に連帯保証人を書かなければならず、その当てがない。保証人の条件として、収入が300〜400万円、市営住宅に住んでいる人はダメ等と、年金生活者でもほぼ無理だという厳しい条件である。ましてや震災で勤めていたゴム会社は倒産。貯金も尽きて生活保護を受けている状態では頼みにくい。また頼みたい人達もそれぞれ生活が苦しく、条件に当てはまらない。←「鍵渡しの時、保証人のいない方は1年以内に見つけますという誓約書を書いてもらい、入居手続きをします」と市営住宅担当者。(63歳男性、一人暮らし、担当:上月、矢野、盛本)
- 前回訪問…妻が筋萎縮症。妻と一緒にいる為、震災後再建した喫茶店を閉め、デパートの配達の仕事を始める(妻を助手席に乗せ)。
喫茶店再建の為に7年返済で1千万円を国庫から借りたが、店を辞めた為、11月までに元金1千万円を返さなければならない。店は5分の1の値段で売ってしまい、備品もタダ同然だった。今配送の仕事をしているが、高血圧の持病がある為、運転中時々フラッとなることがあるので、その時はすぐ駐車して休む。向かいの74歳の方は、生活の為デパートで荷物を運んでいる。行政で支援したるべきだ。(55歳、2人暮らし、担当:池田、毛綱、森下)
- 来年5月引っ越し予定だが、それまでが大変だ。4月になると10軒長屋は私1人になる。病気になった時、誰が見つけてくれるのだろうか?。死んでから長い間放って置かれるのは嫌だ。4月以降、500軒中50軒位しか住人が居なくなるので、それぞれが孤立してしまうのでは……。ノックはしつこいくらいして、安否を確かめて欲しい。(63歳女性、一人暮らし、担当:桂、杉田、石川、江下)