前回訪問時(97年3月)…「アルコール依存症」で肝臓病と糖尿病を患い、断酒会に行っても帰って来てから飲むという具合だった。一時期かなり病状が進む。
震災で仕事も住む所もなくしたのをきっかけに、量が増え依存症になった。散歩中つい自販機のワンカップに手が出てしまい、コタツの中に隠しているのを友人に見つかり、注意される事も度々あった。昨年暮れアルコールと縁を切った。「友人からの再三の叱責と助言があってこそだ」。今は週一回通院し、血糖値の自己管理(インシュリン使用)と断酒会に週3回通っている。また毎日、お互いの家どちらかに通い合い、食事量を計算して料理を作っている。(担当者のコメント:友人は毎日数時間のリハビリに通わなければならないので、市街地を希望されている。本人は西神南に当選しており、距離が少し離れるのが気になるが、断酒会へ積極的に参加しているので、心配ないと思う。アルコールを止めるのは最終的に自分の意志力だろうが、真剣に自分の事を心配し、忠告してくれる人間の存在なしには決して実現しなかったと思う。改めて、本音で付き合える人間関係の素晴らしさが実感できた。)(59歳男性、一人暮らし、担当:加藤(純)、坂口、盛本) (作成協力:羽田、丸笹、立花、亀井、青木、矢萩、赤西)