５月２日

• 近所の老人と少々険悪な状態になっている。原因は老人が無断で仮設前の空き地を耕し、作物を植えた事から……。住宅局へ２回ほど苦情申告をしたが、老人は作物作りを止めないのでストレスが益々強くなっている。また住宅入居の見通しが立たないので、職探しもままならない。（担当者のコメント：早く仮設を出たいと思いつつ、色々な面で苛立ちを感じておられる様子。）（４３歳男性、一人暮らし、担当：白岩、川口、浜本）
• 家（半壊）は外装修理（260万円かかった）のみの状態で、ガス湯沸かし器は壊れているし、風呂がないので洗濯機を置いている所に風呂場を作るつもり。いくら位かかるだろうか？。仮設近くに150坪くらいの“畑”を作り、サツマイモ・ジャガイモ・ネギなどを植えている。収穫するとリュックに背負って板宿の近所の人に持っていく。仮設を出る時はその畑は放棄していくつもりだ。通院は２週間に１回で、朝夕薬を服用。三食自炊。予告ビラを見たので、背広を着てふれあいセンターで訪問を待っておられたとの事。（８４歳男性、一人暮らし、担当：長船、小川、中野）
• 非常緊急電話（ケアライン119）を付けたので万一の時心強い。以前はふれあいセンターでいろんな催し物があり楽しかったが、今は…余り行かなくなった。糖尿・高血圧である。外へ出る時は“杖”を使う。来年の６月、名谷の公営へ転居予定。（担当者のコメント：訪問するなり快く応対して下さった。室内は上手に工夫して使用されていて、手作りの動物の人形、折り鶴等飾っておられた。）（７６歳女性、一人暮らし、担当：白岩、川口、浜本）
• 被災時、マンションのエレベーター（暗闇）で缶詰状態になった。近所の方が大勢協力し、丸太等を利用して助けてくれたが、大ケガをしていた。母は幸いほとんどケガなし。雨の日の仮設は、周囲がヌカる。虫も怖い。また西区は光熱費・水道代が高くつくので、頭が痛い。市役所に座り込んで要望を訴えたりしたが、何も通じない。公営も当たらず前途多難な状況です。（５３歳、２人暮らし、担当：亀井、浦口、佐沢）
• 市住の収入基準をわずかに超えていたので、公団に申し込んだらところすぐ当たった。５月半ば頃に契約。子供がウィルソン病（難病…治療費はかからない）で入院しているため、見舞いに行くのに交通費がかかる。昼間でも座れない地下鉄やし、ようけ儲けとるはずやのに、こんな高い地下鉄代では……。こんなことやから「株式会社神戸市」と言われるんや。（５２歳、４人暮らし、担当：小川、長船、中野）
• 胃ガンの手術をしたが後遺症か、年に数回腸閉塞になる。息子は避難所での食糧事情が悪かった事もあってか、震災後ずっと胃の調子が悪く、通院している。仕事もしていない為、収入がない。私も国民年金を10年しか払えなかったので、年金がない。←（生活保護を勧めたが、「大丈夫」との事で、それ以上強く勧めなかった。）公営に当選（入居未定）。（担当者のコメント：悲観的な事を言いながら寂しそうに笑っていたのが印象的だった。「とにかく公営に当たってから出直す」と言っておられた。）（６０代、２人暮らし、担当：川畑、猪上、矢萩）
• マンションを改修したが、地震でその時のローンは無駄になった。その上再建のローンである。板宿の方が物価が安いので買い物に行くことが多いが、重い物を持つと歩くのがきつい。年金証書がないので、中央区役所へ送ってもらうよう依頼したが、まだ届いていない。（７６歳、２人暮らし、担当：小川、長船、中野）
• 近所にまともな対応が出来ない人がいて困っている。自治会には協力せず、家の前で草抜きをしていると言いがかりをつけたり、夜中に壁を叩き、近所迷惑も甚だしい。あまりにもひどいので、警察・保健所・市にも相談したが、どうにもならない。来年１０月に名谷のシルバーハイツに入居予定。（６９歳女性、一人暮らし、担当：早田、小田（千）、盛本）
• 子供の頃から耳が不自由で、補聴器をつけている。昔は耳が聞こえないのでよくいじめられたが、今は都合の悪い事を聞かなくてすむから楽天的でいられる。収入は年金で10万ほど。仕事をしたいが、この年では雇ってくれる所がない。←（「被災地仕事開発事業」に問い合わせた所、最高で64歳までとの事で断念する。）この地域が気に入っているので、公営は学園都市、名谷地域のみを希望している。引っ越しの際の荷造りを手伝ってくれるボランティアが欲しい。作業が結構しんどいので……。運送はあてがある。「かみひこうき」に手紙を書いたら、先日返事が来てとても嬉しかった。（６８歳女性、一人暮らし、担当：赤西、小口、福井、矢萩）
• 来年２月頃、転居予定。45歳の息子（独身）が元住んでいた長田で、住宅を再建し暮らしている。今の悩みは、独身の息子と同居するか、当たった公営に住むか……。息子が将来結婚する事を考えると、別に住んだ方がいいのではと遠慮してしまう。（６１歳、２人暮らし、担当：小山、矢田、三浦）
• わずかな年金で生計を立てているので、震災まで楽しみであったテレビも買えない。今は読書とラジオで一日過ごしている。昨年兄を亡くし、兄弟もない一人ぼっちになった。とにかく住宅に当たって落ち着きたい。（６９歳女性、一人暮らし、担当：西畑（稔）、矢野、田中）
• 震災時、喫茶店を経営していたが、高齢で再建出来ず、更地のまま駐車場に貸している。元住んでいた灘区に兄弟・友人がいるので帰りたいと念願しているが、なかなか当たらない。今まで自分の名で応募していたが、今回から息子の名で応募する。隣の人は、希望していない灘区に当選した。望んでいる人が当選しないで、市の選び方はどうなっているのかと思う。近所付き合いはない。息子の給与で生計を立てている。（７４歳、２人暮らし、担当：西畑（稔）、矢野、田中）
• 市営住宅に当選したが、「お金がなかったら何にも出来ん。家賃が２万円〜もするからどうしようもない」。「連帯保証人がいないとお金は出せない」と言われたが、「誰も助けてくれないから自分でするしかない」。市役所に行って、何とかお金を出してもらえないか、今一度聞いてみる。県が出す仕事を明石の方でしている。しかし月に７〜10日程の仕事で、３万５千〜５万円にしかならず、収入に困っている。←県能力開発課の資料（再就職のための特別訓練…電気設備、自動車運転等、基礎的な技能の習得…園芸・ビルクリーニング等＝全て無料）を次回訪問の時渡す。（５２歳男性、一人暮らし、担当：武内、原口、藤丸）
• 震災で一人娘を亡くす。しばらくは娘婿や孫と同居していたが、３回忌を待って仮設に入居（今年２月）した。同居していた時は気を使い、精神的に窮屈な生活をしていたので痩せてしまったが、仮設に来て体重も増え、気分的にも楽になった。足が悪いのでバスに乗らない（ステップを上がるのが大変）。日に一回は近所の方と散歩している。（担当者のコメント：「子供は１人でなく、２〜３人産んどけばよかった」としみじみ言われていたのが印象的だった。常に笑顔を絶やさず、同時に人に面倒をかけずに生きていくという意志の強さも言葉の端々から感じられた。）（７３歳女性、一人暮らし、担当：早田、小田（千）、盛本）
• めまい・心筋梗塞で通院中。夫の遺族年金と働いていた時の厚生年金で生活している。公営は市街地ばかり申し込んで外れ続けている。昭和21年に高知で南海地震も経験した。二度も大地震に遭うなんて……。東京で大地震が起きたらすぐに公的援助をしていたはず。今回の法案も…100万円位もらって何が出来る！。引っ越して必要な物品を買い揃えたらすぐなくなってしまう！。（７４歳女性、一人暮らし、担当：猪上、川畑、矢萩）
• 中国人の母子家庭。娘（小学生）は、学校でいじめ（外国人という事で）にあったりしたが、強く生きている。私は震災前まで勤めていた会社がなくなり、また今も病弱な為、今は働いていない。公営には当選したが、入居は来年の５月。ここも空き家が多くなり、怖い（夜は真っ暗）。また、自分が倒れた時の事を考えると、大変不安だ。これから夏に向かい、毛虫が増えるので駆除の方法を教えて欲しい。←（駆除の器具と薬剤を西区が貸し出しているので、仮設毎に一斉散布する方法しかないです。）（担当者のコメント：娘さんが強い気持ちで、時にはお母さんをサポートしているところがあって、頼もしかった。）（２９歳、２人暮らし、担当：祝、丸笹、井上、柳田、石田）
• 何もかもなくしているのに、ローンだけが残った。おまけに利子が積まれていくから大変。返済のため週４回「洗い場」の仕事をしているが、月10万にもならない。一人暮らしだから自分が倒れたら収入の口がなくなるので、健康には気を使っている。しんどい時は駅から仮設までタクシーを使うが、運転手に「一区間だけだから歩いて行けよ！」とか「また仮設？」等と言われたので、「もう乗ったらへん！」と言い返した。特に冬になると、朝も晩も暗いし怖いからタクシーを使うのに、なんでそんなに言われなあかんねん！。近頃では一つ手前の駅（名谷）で降りてタクシーに乗っている。（６７歳女性、一人暮らし、担当：武内、原口、藤丸）
• 震災の時、人を助け出せなかった事が歯がゆくて仕方なかった。何も出来なかった自分が辛い。ようやく公営に入る目途がついたから、この際震災の事はもう忘れたい。根掘り葉掘り聞くのは止めてくれ。これから住宅に移り、ゼロからの出発をしたいんや。神戸市に言いたい事は沢山あるが、言ってもどうにもならん。仮設は…みんなずるい考え方をしている。閉じこもっていたら、誰かが助けてくれるやろうと思って甘えてる。ボランティアも何年かしたら「ほんの少し、ボランティアしてたなぁ」で終わってしまうだろう。人間は誰も救ってくれない。自分の尻を拭くのは自分なんやから……。本当に必要としている人には、表面上の救援ではなく、自立出来るような支援をして欲しい。（５８歳、２人暮らし、担当：ワイシャリ、丸山、青木）
• 今週月曜から弟の所におり、金曜に帰ってきたら自転車が盗まれていた。中古自転車（5,000円まで）があれば欲しいので情報を教えて！。仮設内の人間関係に嫌気がさしている。誰がどこの公営に当たったかを言いふらす人や、仮当選している私に「まだ出ていかないの」などと言う人もいる。震災前は人間関係の煩わしさがないマンションだったので余計に神経が参っている。（担当者のコメント：ポストから郵便物が盗まれたりするので、局留めにしているとの事。治安等の問題でかなりピリピリされていた。）（６９歳女性、一人暮らし、担当：藤村、益子、小田）
• 震災直後、炊き出しをしていた頃の自分が一番元気だったと思う。それでも全壊した家を解体する時、大切にしていたものがもう帰って来ないと思い、体を悪くした事があった。ここに来た頃、野良ネコがカラスにつつかれ、怪我していた。誰も病院に連れていかず、カンパもしてくれなかったので主人が面倒を見たが、ネコは２日間涙を流していた。何につけみんな自分の事しか考えず、誰も協力してくれない。皆、震災に遭ってから人間不信になり、心の病に罹ってしまっている。若い人が来てくれると孫と接しているようで心が安らぐ。月１回でもいいから、どんどんボランティアに来て欲しい。（？歳、２人暮らし、担当：藤村、青木）
• 前回訪問時…夫婦で自営業（油絞り）をしている。何回申し込んでも住宅が当たらず頭に来ている。
  　住宅抽選の時、市は封筒を事前に開けているのでは…市会議員が手を回して当落を決めているんじゃないか？。露天で椿油を売っている為、定収入がない。月４，５回決まった場所に店を出すが車の免許がないので、公営は遠い所だと困る。仮設内でいろいろな事があったが、言い合いをした人も、引っ越す時は挨拶をして出ていく。震災以来、集団生活の中で人と人とのつながりを学んだ。そう思わないとやっていられない……。だが仮設では周囲の人と協力していかなければ何も出来ないし、一人ではどうにもならないのも事実だ。（６５歳、２人暮らし、担当：藤井、小田、小林）
• 前回訪問時…自転車で通院をと思ったが、医者から転ぶからだめだと言われた。医者に注射で死なせて欲しいと言った事がある。
  　月２回かかりつけの医者（湊川）に通院している。娘もその近くの公営住宅に居り、ここまで毎週おかずを持って来てくれる。湊川に帰りたい。買い物に行くのもここは遠い。隣は朝早く出て帰りも遅いのでほとんど顔を合わすこともなく、仮設には親しい人がいない。部屋の隅から雨漏りがし雨音もひどい。ドアからすき間風も入ってくる。冬はコタツの上に布団を被せてもぐり込むが、それでも寒い。一刻も早く恒久住宅が欲しい。（８８歳男性、一人暮らし、担当：藤井、小田、小林）
• 前回訪問時…震災前から喘息持ちで、仮設でのストレスから胃潰瘍に。人付き合いが苦手。
  　不眠の時があり、精神安定剤を服用している。ノイローゼでは…と思う事もある。仮設は湿気が多くカビだらけ。「息を引き取る時は、虫がわかんうちに見つけてくれ」とだけ思う。毎朝４時半に起き、５時半の電車に乗って、湊川まで勤めに行っている（２〜３時間のパート）。（６２歳女性、一人暮らし、担当：小田、益子）
• 前回訪問時…高血圧・心臓・腰を患い毎日通院。自殺しようと思った事も。
  　コルセットをはめての生活。寝る時は外すが、起きる時がしんどい。血圧は薬で抑えているが、以前薬を止めた時、息が出来なくなり救急車で運ばれた事も……。また手のひらと足の裏に斑点状のできもの（薬の副作用？）があり痛い。４つの病院に通い、薬漬けの状態。前の仕事（左官）への情熱はあるが…今の体ではどんな仕事も出来ない。知り合いもなく寂しい。左官の仲間がいる元の場所に戻りたいが、当選しやすい場所を申し込むつもりだ……。内縁の妻はビル清掃をしているが、仕事は週３日程度しかない。（４８歳、２人暮らし、担当：小山、三浦、矢田）

  　（作成協力：岡本、亀井、丸笹、青木、赤西、矢萩）　

５月９日

• 全壊・半壊だけで物事が進められている。私達のように一部損壊の証明しかもらえない者は、住宅にしても思うように申し込みも出来ず、大変困りました。（注：被災者向け公営は全半壊のみ。一部損壊は一般向けしか申し込めない）。実際は全壊なのに、余りの矛盾に生きるのも嫌になる時があったが、子供の事を思うとそうも言っておれず今日まで頑張ってきました。しかし仮設では体調も優れず、去年の10月からは仕事もなく困っている日々……。若ければそれなりの仕事もあるのですが……。50半ばで世間の厳しさを思い知らされました。この不安を消す為、また時間もあるので少しでも役に立てばと思い、４月からボランティアに参加しています。国民年金を20歳からかけてきたが、何年かければ支給されるのか教えて下さい。（本人自筆）
  　震災前はパーマ店と喫茶店を経営していた。実際は全壊なのだが、証明する物がなく、一部損壊と判定される。今はボランティアで仮設住民の散髪をしたり、老人宅（煙草の消し忘れ等が怖い）を日に何度も訪問している。息子（高校生）の通学を考慮して住宅を申し込んでいるが、なかなか当たらない。５月30日の週末ボランティアに参加希望（←東條氏の携帯に電話するよう伝える。その時、国民年金についての説明をする予定）。（５６歳、２人暮らし、担当：小波本、堀）
• 爪に火を灯すようにして…退職金でようやく家を建てたのに、全壊になってしまい家からは何も取り出す事さえ出来なかった。年をとっているから、お金も貸してもらえない。借家と持ち家と区別したらあかんのかもしれないけど、少しは区別をして補償して欲しい。同じ境遇の人がここにいるので、心は紛れるが、震災を通して、人というものを知った。自分自身もひがんだり、イライラしたりして情けなく……友人を失ったりもした。余計助け合わないといけないのに……。この仮設から移転した人が、時折またここへ遊びに来て、なんだか人間関係が変になる事がある。夫婦でケンカする事もあるが、しかしこれからも永いので、２人でゆっくり生きていきたい。 （７１歳、２人暮らし、担当：小波本、堀）
• 肝臓・目が悪い。時々、低血糖になって動けなくなったりする。兄弟が広島にいるが、滅多に帰れない。子供もいたが、離婚しているので連絡はない。10月、上沢の市住に引越予定。（担当者のコメント：想像してたよりも、現実にさらされている被災者の方達を見て、私の考えは甘かったなぁと思った。）（７２歳、２人暮らし、担当：藤丸、大倉）
• 　戦争中、空襲で背中におんぶしていた子供を亡くしたのが忘れられない。戦争や震災でたくさんの身内を失った。だから…生きているものを大切にしたい。（？歳、２人暮らし、担当：金田、岡本）
• 元住んでいた大田町（須磨区）の病院まで通っている。先日帰り道で転び、顔にケガをした（とても痛そうだった）。住宅は大田町か名谷に申し込んでいるが、まだ当たっていない。昨年夫が亡くなり、今は一人暮らし。（担当者のコメント：「いつでもコーヒー入れたるから、あそびにおいで！みんな出ていってしまうからさみしいねん」と……。またあそびにいきたいです。）（８１歳女性、一人暮らし、担当：金田、岡本）
• 震災当時（長田で被災）は、１時間以上生き埋めになり、必死に声を出して助けてもらった。現在はリハビリに通う毎日（足に水が溜まったりして）。仮設での対人関係は難しい。だが、近所（仮設内）で葬儀が続いた時は辛かった。特に２軒隣の気に掛けていたおじいさんが亡くなっているのを見つけた時は、涙が止まらなかった。人は一人では生きていけないものだ。（？歳男性、一人暮らし、担当：藤村、益子）
• 今最も希望するのは福祉の充実と公的支援金の一刻も早い支給だ。「この事はぜひ声を大にして訴えて欲しい」。喘息の持病があり、約４ヶ月入院した事がある。仮設で発作を起こし、救急車で運ばれた事も。発作止めの薬（３種類）を常備しているが効かない時がある。見掛けはどこも悪くないように言われるが……。住宅はあくまでも兵庫区（知り合いが多いので）を希望。今度兵庫区の自治会での会合で、３年間の仮設生活について話す予定。隣家とは気まずいことがあり仲違いしている。他の人とはうまくやっているが……。（６９歳男性、一人暮らし、担当：井手上、矢萩）
• 前回訪問…歩くのに杖が必要。
  　脳梗塞で週２回、湊川の病院に通っている。住宅は新築を応募しているので、なかなか当たらない。自分の好きな便利な所へ行きたいのだが。近所はもうたったの２軒だけ。安否確認の電話はあるが、民生委員も来なくなってしまった。だが、テレビの音を遠慮なく大きくかけれるのが、唯一いい事だ。（７９歳女性、一人暮らし、担当：町野、矢野）
• 前回訪問…日が経つにつれ、心の苛立ちと焦りが交互にやってきて、夜中眠れない時など、死を持って抗議したくなる時がある。
  　住宅は一部損壊（大家が立て替える予定のところへ震災。いい機会とばかりに取り壊された）。５次募集は本当に行きたい所ではないが申し込んだ。いい加減妥協しないと。市の職員は回ってくるが、本当に親身になって考えてくれているとは思わない。行政は信用出来ない。一部損壊では被災者扱いされず、元に戻れなくなった人も多いはず。今後の教訓として生かして欲しい。子供はいるが、気を使ってまで世話になりたくない。一人の方が気楽……。（７６歳女性、一人暮らし、担当：井手上、矢萩）
• 前回訪問…心臓が悪い。
  　足が関節炎で歩きにくい。震災１年前にペースメーカーを入れた。ＰＨＳや携帯電話のある所には行かない。それでも近所の草取りには参加している。ペースメーカーの電池を７年に一度交換する為、あと一年したら手術しなければならない。ちょっと怖いが仕方ない。ケアラインあり。（６７歳女性、一人暮らし、担当：町野、矢野）
• 前回訪問…高齢者の一人暮らし。
  　４月の住宅募集は、役所の人間に新築は無理と言われ、名谷〜西神中央の空き家を勧められた。それも当たるか分からない。福祉を受給。ギックリ腰・脱腸。力を入れると脱腸するので、車を引いて買い物している。畳の隙間からナメクジが出てくる。頭がボケないように、思い出した事をノートに書いている。（７１歳男性、一人暮らし、担当：町野、矢野）
• 前回訪問…足・腰・脳と悪い。３回も被災した。新しくスタートするには体力的・精神的に限界だ。
  　政治が悪い！。銀行に金やって、被災者に100万なんてひどい。大正生まれの我々は、水害・戦災・震災と３回も被害を受けてきた。戦後、今日の繁栄を我々が作ってきたのに、我々をほっぽり出している。若い人達がしっかりしていないので、こんなに政治が悪くなるのだ。近くに孫が住んでいるが、仮設へは全然来ない。新しい住宅は決まっていない。（７３歳女性、一人暮らし、担当：町野、矢野）
• 前回訪問…目・心臓が悪く、糖尿・高血圧。３回死にそうになった事がある。長崎での被爆。高血圧で意識不明。震災で焼け出された。
  　震災時の後遺症（やけど）で下半身の血行が悪く、いつも厚手の靴下をはいている。左目を失明し、人の顔は輪郭が分かる程度。震災直後はベッドの空きがなく、須磨区の病院にかつぎ込まれたが、薬が合わず待遇も悪かった。今は震災前から通院してる病院なので安心している。老後は年金で好きなように暮らすつもりが、震災で台無しになり、目が見えなくなるわ、病気に色々かかるわで、いっそ地震で死んだ方が良かったと思う事がある。自殺も考えたが、娘等の事を考えるとそれは出来ない。仮設では家の中の様々な音で気分が落ち着かない。長崎での被爆が元で夫と２人の息子を亡くす。今までは夢の中で夫や息子が出てきたが、最近は起きている時でも姿を見るようになった。たぶん自分を見守っていてくれるのだろう。西明石にいる長女が勤め帰りに寄って家事をしてくれる。（担当者のコメント：ケアライン１１９を勧めたが、目が悪いので誤操作するおそれがあり必要ないとの事。）（７７歳女性、一人暮らし、担当：浜本、盛本）
• 今回訪問すると、工事の車がたくさん止まっていた。仮設の方にお話を伺うと、２〜３日前から住んでいない住宅の取り壊しを始めたとの事。早く分解して中国等へ送る為だそうです。（担当：堀内、川端）
• 前回訪問…解体証明書がないので、公営の入居資格がない。
  　市にありのままを話したら、判ってもらえた。桜ヶ丘の空き家に入居が決定し、５月には引っ越せる予定。とても嬉しい。（７２歳、２人暮らし、担当：田中、吉田、川端、竹森）
• 前回訪問…働いていないとの事。生活が苦しい。
  　以前は造船の仕事をしていたが、辞めて８ヶ月間家に居る。預金で生活している。←生活保護の説明をした。アルコール中毒の様。引き続きのケアをする予定。（５４歳男性、一人暮らし、担当：川端、田中、吉田、竹森、高山）

  　（作成協力：羽田・岡本・亀井・青木・赤西・矢萩）　

５月16日

• 大学生の息子は、アルバイト・就職活動・勉学と大変である。私は高血圧・十二指腸潰瘍の持病があるが、２〜３時間のパートに出ている。これ以上悪くなる事はないだろう。暖かくなってくると、このあたりでシンナーを吸うグループ（５〜６人）がたむろするので怖い。また近所の犬が、花や外に置いてある洗車用スポンジをかみ切ったりして困っているが、苦情も言えず、人間関係の難しさを感じる。笹山市長は何もしない。神戸空港など作らずに、被災者にお金を回して欲しい。（？歳、２人暮らし、担当：瀬戸、金平、木原、中澤）
• 公営住宅は、地元への申し込みをしなかった。当時の恐怖を思い出すのと…震災時の物資配給の際、人間の「きたなさ」にうんざりしたから……。会長などが不在だったので、お餅配り（年末、仮設内で）を進んでやったところ、別の人から「出しゃばりすぎ」と言われた。人間関係の難しさを感じ、以後そういう役には参加しないようにしている。孤独死など出ないように、声掛けをするようにしている。今困っている事は「お金」。公営住宅が当たっても、家具を揃えたりするのに１００万ほど必要になるのでは…と思う。(３９歳、３人暮らし、担当：瀬戸、金平、木原、中澤）
• ９６年８月訪問…金をもらうと酒とボートに使ってしまう。市が「生活保護を打ち切る」というので、「ここで死ぬだけや」と言ってやった。その後、金を何度かに分けて渡される。仕事がないから飲むんや。仕事さえあったら……。
  　仮設に来て１年くらいは土木作業の仕事に出ていたが、腰を悪くし、現場から直接病院へ運ばれた。重機の免許はあるが自動車の免許がなく、仕事場へ通えないので兵庫区の住宅を希望している。ここに居たら苦しい。医者に行くと「酒を飲んでくるな」と言われる。（担当者のコメント：「今日は５時までだな」と言いながら、お茶や煎餅でもてなしてくれた。血液・尿・便の検査を受けているらしいが、飲酒が過ぎる。酔っぱらっていて、話は支離滅裂。訪問中、酒を買いに行かされたりもした。その割に部屋はきちんと整理してある。掃除は２，３日に１回やっているそうだ。）（４９歳男性、一人暮らし、担当：町野、藤村、小林）
• 内職で服の仕立てをして暮らしていたが、震災で足を痛めた為、やめてしまった。娘や息子が近くに住んでいて、色々と世話を焼いてくれる。またコープや婦人会のボランティアの人達が、月に１，２回程度顔を見せてくれる。公営住宅は一度当選したが、人を介して応募した為エレベーターのない所になってしまい、キャンセルした。今回は伊川谷地区（有瀬）に申し込んだ。「長田区に戻りたいが、昔からの知人もみんなバラバラになり、帰っても寂しい。一人では病気の時にも困るから……」。 （９１歳女性、一人暮らし、担当：藤丸、川口、井手上）
• １３歳の娘と２人暮らし。震災半年前に胃ガンの手術をしたが、仮設住宅に移転してから、買い物途中で何度も発作を起こし倒れた。物価が高いし、自転車での移動も坂が多くて辛い。またバスの便が少なく、タクシーで移動するのにもお金がかかる。ムカデやナメクジ、ゴキブリ、色々なものが部屋の中に出てくる。虫の駆除をするのにも薬代がかかるので困っている。夏の暑さ、冬の寒さも非常に厳しい。少しでも住宅に工夫してくれれば、光熱費もかからなくて済むと思うのだが……。（？歳、２人暮らし、担当：亀井、佐沢）
• 身障者５級。子供の頃から両手親指が不自由。幼年時（戦争中）、栄養が十分でなかったせいもあるだろうと思う。調理の仕事をしていたが、震災後上司から辞めるように言われ、嫌気がさして辞めた。その後、市福祉課から紹介があり、県の障害者高等技術学院に通ったが…出来る仕事がなかった。今は生活保護を受けている。民生委員はほとんど来ないし、電話も滅多にかかって来ない。公営は垂水に当選（近日中に書類を持っていく）。一人でいると酒を飲み過ぎてしまうので、気を付けているつもりだが……。もうこの年では…仕事もない。（担当者のコメント：働く気を失っているようなので、「住宅に入居したら気分を変えて出直せますよ」と励ましたが……。）（５６歳男性、一人暮らし、担当：杉岡、矢萩）
• エレベーターのある公営は家賃が高くなる為、ないところを申し込んだら、当たった。だが５階で、８６歳の母にはとうてい無理だったので辞退した。今回は東灘区の、１，２階が空く見込みがあるという住宅を申し込んだ。初め仮設に来た時は辛かったが、今は西区にも慣れた。今度当たらなかったら、この辺に住もうと思っている。でも東灘に帰れるものなら帰りたいのだが……。（５０歳、２人暮らし、担当：長船、佐藤（由））
• 夫は建設会社で現場監督をしていたが、突然解雇された。失業保険のみで、他は何も保障がない（退職金もなし）。今は仕事探しをする毎日。年齢制限が就労を厳しくしている。免許はたくさんあるけど、なかなか仕事に就けない。「働けるうちは仕事をしたい。だから生活保護は受けたくない」と言っているが……。私は灘区まで、縫製関係のパート（時給７２０円）に行っている。若い同僚達との関係が難しくしんどいが、夫が失業中なのでがんばるしかない。食べていくのが精一杯。気が焦るばかり。家が当たったら当たったでどうしようと思うし……。住宅は申し込み中。子供なし。（４６歳、２人暮らし、担当：長船、佐藤（由））
• 難聴。ノックされても分からないので、人影に注意するようにしている。４月から入退院の繰り返し（週末になると必ず熱が４０度ぐらいまで上がる）。昨年までは畑で物を作っていたが、今はそんな元気もない。とにかく仮設を出たい。どこでもいいから公営に入りたい……。住民が少なくなって、ボランティアも以前ほど来てくれなくなった。話し相手がいなくて寂しい。今日は来てくれて嬉しかった。（６９歳女性、一人暮らし、担当：矢野、青木）
• 公営は震災前に住んでいた魚崎（東灘区）を申し込んでいるが、当たらない。たとえ今回申し込んだ所が当たっても、平成１２年３月まで入居を待たねばならない。週３回、老人会のお世話に魚崎へ出掛けるが、バス・地下鉄等を乗り継いで片道２〜３時間かかる。地下鉄は無料乗車証で安上がりになるが、連絡が悪いとＪＲ利用になるので交通費が高くつく。仮設からでは墓参りも大変だ。生活の拠点に、とにかく早く帰りたい。（７５歳女性、一人暮らし、担当：矢野、青木）
• ５月下旬に元住んでいた三宮へ引っ越すので、親戚と荷造り中だった。"脳卒中の恐れがある"ので近所や三宮の病院に通院している。今迄は昼間ボランティア（地元婦人会）の訪問があり毎晩長男も来てくれたが、引っ越すと昼は一人になるので不安（いつ発作が起きるかわからない）。洗濯をしていないと近所の人が気遣ってくれるし、近くの幼稚園児が「おばあちゃん！」と声を掛けてくれたので、仮設の暮らしは快適だった。（８０代女性、一人暮らし、担当：藤丸、川口）
• 足を悪くした為、鳶の仕事が出来ず、日雇いで土木工事をしている。今はなかなか仕事がない。明石まで朝早く行かなければ、仕事をもらえない。ここからは朝早いバスがないので、自転車を買って通っている。近ければもっと仕事が回ってくると思うのだが……。帰りは飲んで風呂に入って帰ってくる。昨年来肝臓を悪くしたので、飲酒を控えた（ほぼ完治）。気管支が悪く、少し喘息の気もあるので、タバコも止めた。年金・貯金がないので、健康には気を配っている。震災直後、働く人間を優先するような措置が必要だった。仮設入居も、仕事に便利な所へ住めるようにすれば、市にとってもっと活力になったと思うし、税収だって増えている。住民が本当に困っているのは何か、よく調査しないと……。（６２歳男性、？人暮らし、担当：猪上、遠山、盛本、岩崎）
• 来年５月、ベルデ名谷（市営）に入居予定。仮設入居時は、毎朝１０人くらい集まって近くの公園でラジオ体操し、その足で第二神明の方まで歩き回っていた。でも今ではみんな出ていってしまったから、一人でラジオ体操だけしてるねん。やっぱり一人は寂しいからね。毎週水・土にカラオケをしにふれあいセンターへ行き、ストレスを発散させている。（７２歳女性、一人暮らし、担当：藤丸、川口）
• 仮設に入る時、もめた。「補充」という通知（１，０００人の中から５００人を選ぶ）が来たので、抽選と思ったら先着順だった。どこにもそんな事書いてないし、説明もなかった。市や県は仮設への移転の時もそうだったが、公営住宅への移転も単なる数あわせをしているだけで、住民の事を考えていない。ましてや復興住宅に空き室があるのに「一般用だから」とか「もう鍵渡しは済んでいるんだが……」とか言われる。神陵台の復興住宅などは７月入居可能なのに、５月１５日締切の募集に載っていた。去年の１０月募集に載せていいはずなのに……。私達を振り回している！。喜ばしたり、あわてさせたり、放り出したりと……。もうあきらめの気持ちが強い。「貸付制度があります」と公報に出してはいるが、実際借りに行ってみるとややこしい。行政は言う事とする事が全然違う。ええかっこばっかり。（４９歳、２人暮らし、担当：亀井）
• 第４次募集で西区の公営住宅に当選した。部屋の下見に行ったところ、壁はボコボコ、汚いし、シャワーも付いていないなどひどい状態だった為、辞退した（築１３年位）。第５次募集では垂水区の住宅を申し込んだ。（担当者のコメント：「仮設が狭いので……」と、ご主人は玄関前の道に車を停め、車内で雑誌を読んでおられた。）（４０代、３人暮らし、担当：杉岡、矢萩）
• 最近、室内でマットにつまずいて転倒し、２週間入院した。耳が遠く、足も痛いので何かと不自由している。入居当初はヘルパーさんを頼んでいたが、仕事ぶりに不満があり、その後申し込んでいない。今は隣家の方が掃除に来てくれているが、今夏引っ越される予定。私はいまだ公営住宅に当選していない。網戸が壊れている←ガムテープで応急処置をする。ケアライン１１９の説明をし、連絡するよう勧めた。：淡路島で被災した息子さんとは余り行き来がない様子。（８０代女性、一人暮らし、担当：盛本、浜本）

  　★作成協力：羽田・亀井・岡・岡本・青木・赤西・寺野・盛本・矢萩

５月23日

• 前回訪問…共同マンションを再建中。震災前にマンションを改修したローンがムダになった。
  　梅雨の時期になると、虫がたくさん上がってきて困る。例年、害虫駆除を行っているが、今年は転出してしまった人が多く駆除を行える男手がないので、どうしたら良いのかわからない。（７３歳女性、２人暮らし、担当：藤丸、柳田、留田）　
• 前回訪問…骨粗鬆症で足腰が痛む。
  　左目はほとんど見えない。最初の頃バランス感覚がなく苦労したが、今は大分慣れてきた。左耳が聞こえない（かなり大きな声でないと内容が理解できない）。１０月に転居予定。それまでに荷造りを手伝って下さる方がいればと思う。自分でもボチボチやっていくが、足腰が悪いのでしゃがんだりの作業が出来ない。（７８歳女性、一人暮らし、担当：天野、林、矢萩）
• 前回訪問…耳が不自由・４月に退院（腰の骨折）したばかり。
  　波瀾万丈の人生だ。郷里（和歌山）に従弟がいたが、この間亡くなったらしい。いつでも帰ってこいと言ってくれ、いい人だったが……。自分は長生きしすぎた。戸口に人が来ても分からない。電話がかかってきても分からない。何とかして欲しい。←聴覚障害者信号装置の説明と、医者に書類を書いてもらい、区役所へ障害認定の申請をするよう話す予定。（担当者のコメント：耳元でゆっくり話せば通じるが、親族・近所とはつきあう気がないようだ。退院したばかりだというのに、脚立に立って豆球を替えようとするほど、気丈な方だ。←豆球の交換・クーラーの掃除をする。）（９２歳女性、一人暮らし、担当：白岩、小林）
• 前回訪問…喘息。
  　地震の瞬間、体が飛ばされたと思い…気がつくと潰れた家の下敷きになっていた。全く身体は動かせず、あたりは真っ暗で何も見えない中、余震の地響きが聞こえていた。一緒にいた犬が鳴き続けたので助けられたが、その時の怖さは今でも忘れていない。戦争中戦闘機に狙い撃ちされそうになった事もあるが、この度の地震の方が怖かった。戦争の時はみんながあらかじめ危険と分かっている中での出来事だが、地震は何の前触れもなく、のんびりしているところにやってきた……。（７４歳女性、一人暮らし、担当：浦口、矢田、盛本）
• 前回訪問…夫は高血圧・心臓が悪い。
  　夫は鬱病で、腰の手術をすれば、車椅子の生活になるのではと……。精神的に参っている。夜は安定剤を飲ませている。夫が自殺をしかけた事があるので、家を空ける事が出来ず、働きに行くのもままならない。地震さえなければ……。（４８歳、２人暮らし、担当：小波本、八木）

５月30日

• 高血圧・心臓病。三宮に友人が多いので、よく出歩いている。それが体に良いのだろう。酒が好きで、家にいる時もかなり飲む。三宮に出ても又よく飲む。（担当者のコメント：お酒をよく飲まれるようで心配だ。しかし、お話伺いを大変喜ばれ「ぜひとも又来て下さい」と言われていた。）（６９歳男性、一人暮らし、担当：中野、盛本、島原）
• 住宅が当たった。一番苦しい所をくぐり抜けた今となっては、何も言うことはない。ただ引越にあたって、カーテン・網戸・エアコン・ガスコンロなどを新たに買い揃えなければならず、大変お金もかかる。公的支援を早く実行して欲しい。催し物をする度に「いい記念になる」と思って写真を撮り続けたので、今ではたくさん溜まった。（７０歳女性、一人暮らし、担当：井上、矢野、青木）
• 　震災で奇跡的に命が助かり、その大切さを知った。だからこの仮設からは孤独死を出さないように、みんなで夜回りをしています。切るも言葉、つなぐも言葉。言葉は一番大切。いくら機嫌が悪くても、相手を良く思えなくても、たった一言挨拶をするだけで気持ちがほぐれるし、それだけで上手くやっていける。励ましのメッセージをもらったのがきっかけで、長野・千葉・横須賀の小学・高校生と交流しています。物ではなく、大事なのは心の財産です。（担当者のコメント：再度、言葉と挨拶の大切さを学びました。）（？歳、２人暮らし、担当：白岩、遠山、藤丸）
• 何度も住宅を申し込んでいるけど、当たりません。今度外れたら、区役所に泣きついてでも何とかしたい。（７３歳女性、１人暮らし、担当：猪上、岡本、西村）
• 震災前に、業務上の災害により右足首を骨折。良くなったと思ったが、冷えると激痛が走り、歩けなくなる。鎮静剤や座薬を使うが…冬は辛い。まさかこんなに痛むとは思わず、労災を示談にしてしまった。重機の資格を持っているが、就職の条件が４０歳以下などと、年齢的に難しく仕事が見つからない。重い荷物を運んだり、一日中立っている仕事などは、翌日足が動かなくなるので出来ない。事務職は能力的に無理。公営住宅に当選し、来年入居予定。それまでに就職したい。国民健康保険に入っているが、最近収入がないので滞納している。打ち切られるのではないかと心配だ。←（事情を説明して打ち切らないよう話してみるよう助言した。来週、雇用の資料と生活保護の書類を持って訪問予定。）（４５歳男性、一人暮らし、担当：佐沢、亀井、瀬戸）
• ４２歳の時離婚。娘・息子を引き取り育てた。若い時から土木関係の作業員として働き、手に職はない。年金なし、預金なし、失業保険のないまま、１０万円の「解散」手当をもらって失業。１ヶ月前の１０万円で食いつないでいる。生活保護を受けるよう勧められているが、自分は働ける限り受けたくない。公営に入居が決まったら（今は当たっていない）家賃を支払わなければならないので、早く仕事が欲しい。テレビで１００万円もらえるようなニュースがあったので、大変楽しみにしている。そのお金があったら、半年はゆっくりと仕事探しが出来る。気持ちも落ち着く。（６５歳男性、一人暮らし、担当：佐沢、亀井、瀬戸）
• 前回訪問…夫・寝たり起きたりの生活。妻・糖尿病。目が悪く足も腫れ気味。心臓も弱っている。だがヘルパーはいらない。子供が世話してくれるから。
  　ここへ来てから、いっぺんに年をとってしもうた。はよあの世に行きたいわ。初めは別荘に入れてもうたと喜んどったけど、３年も経つとくたびれてもうたわ。公営は息子の近くに当選。（担当者のコメント：お母さんは「聞こえへんから」と無愛想な顔してたけど、だんだんひたすら喋り出して（私はただうなずいてただけ）、ニコッと笑ってくれた。その瞬間があるから、私は訪問を続けている。その人に合わせたコミュニケーションの取り方が必要だと痛感した。）（８４歳、２人暮らし、担当：猪上、西村、岡本）
• 前回訪問…夫・心臓が悪い。妻・右半身がしびれる。
  　ここは駅から遠く、坂道があって大変。駅の近くの仮設に入りたい。バスも通っておらず…店屋も近くにない。どうせ空いてるから入れてくれと頼んだが、認めてくれなかった。（７４歳、２人暮らし、担当：谷川、井上、小林）
• 前回訪問…子供の頃から両耳が不自由。近くの仮設に住む孫と同居予定。
  　かみひこうきに２回手紙を出したところ、奈良の女性からちぎり絵を送ってもらい、手紙のやり取りを始めた（担当者のコメント：とても嬉しそうでした。再度出せるようにかみひこうきの用紙を置いてきた。）（６８歳女性、一人暮らし、担当：白岩、藤丸、遠藤）

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