6月6日
- 約3時間の訪問中、震災前の事やご自身の人生と話は広がり、止まらない様でした。一人暮らしの寂しさの為か、まだまだ話を聞いて欲しい…という感じでした。 (?歳女性、一人暮らし、担当:清重(智)、関戸)
- 区画整理が進まないので、家を再建することが出来ずに困っている。(61歳、3人暮らし、担当:小野、毛綱、佐沢)
- 建設現場でトラックの運転手をしているが、ここ10日程仕事がない。不景気だから今年中の再就職は、もう無理かもしれない。厚生年金をかけてなかったので収入なし。生活再建資金の情報が欲しい←後日資料を渡す予定。(健康で働く気持ちを持っておられても、年齢的に仕事が来る事は難しいかもしれない。どうしてもという時は、ぜひ公的な援助を求めて欲しい。国民の権利なのだから…と話すと、ポロポロ涙を流され「出来るだけ世話にはなりたくないが…でも本当に有り難うございます」と言われた。←生活保護の書類と週末ボランティアへの連絡先を渡し、困ったら、ともかく誰かに連絡して欲しいと重ねて伝えた。)(70歳男性、一人暮らし、担当:西畑(稔)、貝沼)
- 前回訪問…高齢者の一人暮らし。高血圧・心臓病(不整脈)。
野犬が多くなっている。ムカデ・ナメクジが出て困る(救急車で運ばれた人達もいる)。これから雨期に入るが、裏山が崩れてこないか心配だ。転居予定7月。(77歳女性、一人暮らし、担当:赤西、中村) - 前回訪問…25年間通院している。
今年の台風で仮設が壊れないか心配だ。助け合って乗り切るにしても、こんなに人が少なくては……。(66歳、一人暮らし?、担当:長船、天野) - 前回訪問…高齢者の一人暮らし。
狭心症―季節の変わり目になるとしんどくなる。防犯ブザーを持っているが、両隣は空室。鳴らしても誰が来てくれるのだろうか?←ケアライン119の資料を渡し、設置を勧めた。大衆演劇で照明係をしていたが、病気の為辞めた。その一座が、来月新開地で興業をする。久しぶりに、皆に再会出来るのが楽しみだ。(70歳女性、一人暮らし、担当:矢萩、八木、荒井) - 前回訪問…脳梗塞で右半身が不自由。マンションを再建中。
右半身マヒのため字を書けなかったが、看護婦さんの勧めもあって、左手で書く練習をした(見せてもらったが非常にきれいな字でした)。みんなにワープロを勧められるが、手で書く事の大切さを考え、あえて手紙など左手で書いている。(担当者のコメント:非常に素晴らしい事だと思い、日頃ワープロでレポートを書いている自分を反省した。)(68歳男性、一人暮らし、担当:白岩、藤澤(武))
- 前回訪問…C型肝炎・糖尿病・ヘルニア。歩くのが辛い。何とか働いている(クレーンやガス技術の免許を持っている)。
足・腰がひどく痛む。同じ姿勢を長時間保つことが出来ず、仕事も出来なくなった。もう十分生きてきた……。←再度訪問し、経済状態やヘルパーを必要とするかの確認をする。(60歳男性、一人暮らし、担当:竹田、藤丸(妹)) - 前回訪問…年金少ないが、腹八分目の生活をしている。
ボランティアの人に親切にしてもらえたし、群馬の小学生が手紙や花の種を送ってくれた。たくさんの人にいろいろしてもらって、どうお礼をしたらいいのか……。(85歳、2人暮らし、担当:天野、長船)
- 前回訪問…脳梗塞で左半身が不自由。年金は十分あるので、生活は大丈夫。
バス停で立ち話を聞いていると、自分の都合ばかり言っているのが目立つ。金が欲しい、元の所へ帰りたいetc……。自分の事ばかり言っていたらキリがない。市も県も金がないのだから仕方ないではないか……。(58歳男性、一人暮らし、担当:八木、荒井、矢萩)
- 前回訪問…腰が悪く、重たい物が持てない。仕事を探しているが、見つからない。
40代の時に背中の神経を痛めた。現在は自分の日常生活をするのが精一杯。社会保険が今月で切れ国保になるが、今後の医療費が心配だ。生活保護を申請中だが、どうも難しいようだ。つい、不安を酒で紛らわしている。生活再建支援金は、どのように支払われるのか?←後日資料を渡す予定。(担当者のコメント:明るい顔、大きな声で話される方です。しかし、とても苦しい状況を軽く話す事で、何とか耐えておられる様子に心が重く痛んだ。人生の中の一番エネルギッシュに過ごしたい時期を、健康を害し仕事も家族もなく暮らしておられる。その中で唯一、土・日に訪ねてくれる息子さんの存在が大きいと感じました。)(55歳男性、一人暮らし、担当:西畑(稔)、貝沼)
- 前回訪問…心臓が悪く、血圧が高い。ヘルニアでコルセットをしている。
現在生活保護を受給しているが、11月に転居後(西神南)は、働くよう指導されている。腰を痛め、2年前から仕事が出来ずにいる。腰・心臓・呼吸器で通院しているが、医者に身体の事を訴えても、しっかり聞いてもらえず、気のせいと言われる。通院も嫌になってきた。先々の事を考えると気ばかり焦る。今は酒を受けつけない体だが、どうしようもない気持ちになった時、口にして苦しむこともある。(担当者のコメント:今はご近所の方と同じ悩みを分かち合っておられるが、引っ越し後は新しい人間関係を作っていけるか、心配だ。)(54歳男性、一人暮らし、担当:西畑(稔)、貝沼) - 再訪問…半身不随。腰・目が悪い(書き物が出来ない)。
足が変形して歩くのが困難。ヘルパーさんが時々見に来てくれる。娘が週1回買い物をしてくれるので、調理は自分でする。6月に公営へ転居予定。娘の近くになるので安心だ。(79歳女性、一人暮らし、担当:川端、寺沢、吉田)
- 前回訪問…頂き物の冷蔵庫だが、霜取りを釘でしていたら穴をあけてしまい、ガス漏れで使えなくなった。冷蔵庫がないでしょうか?。6月5日、冷蔵庫を本人に届けた。(66歳女性、一人暮らし、担当:久玉、高山、合田)
6月13日
- 前回訪問…知り合いが引っ越してしまい、近所に何でも話せる人が居なくなった。
3日に一度ぐらいしか外に出ない。とにかく孤独で寂しい。病院以外に行く所はなく、また知り合いもおらず、自殺者が出たりして心細くて仕方ない。今日は何週間ぶりに喋っただろう。なんだか、とても気が晴れた。10月移転予定。(68歳女性、一人暮らし、担当:浦口、岡本、竹田、鬼原、松下)
- 前回訪問…妻に先立たれ食事に困っている。腰が悪いので買い物にも困っている。←ホームヘルパーの資料を渡した。
約2ヶ月入院していて、今日帰ってきた。肝臓も悪く、糖尿病も抱えている。入院している間は、食事療法が出来るからいいのだが、ここへ戻ってくると料理に困る。ついつい偏った食事(外食多い)になりがちで、また体調が悪くなってしまう。(67歳男性、一人暮らし、担当:浦口、岡本) - 前回訪問…高齢者の一人暮らし。耳が聞こえにくい。
一人でここにいると、ちょっとした揺れでも、地震が来たと思って怯えてしまう。時々青山台に住んでいる娘がのぞきに来てくれるのが楽しみだ。(担当者のコメント:春の『リメンバー被災地』で、公営住宅に飾って欲しいという願いを込めて、住民の方達と一緒に作ったネームプレートが、部屋に飾られていた。「公営にも持っていくよ。死ぬまで飾ってとくわ」と言ってもらい、とても感動的だった。)(87歳女性、一人暮らし、担当:浦口、岡本) - 前回訪問…ペースメーカーを入れる手術をしたばかり。
ここに引っ越す時、一人なので荷物はタクシーと自分で運んだ。13年前から心臓が悪い。震災の時は、薬(特殊な)を手に入らず、もらえなかったので、船で大阪の国立病院まで5回程通った。今の楽しみは太極拳をする事。(68歳女性、一人暮らし、担当:荒尾、大村) - 前回訪問…高齢者の一人暮らし。
プライバシーがないのが辛い。また一人になりたいけどなれない(さみしい)。孫と子供が神戸に来たいと言っていたが、来たところで住める場所も、仕事も…何もない。ましてや孫は喘息だから、こんな空気の悪い所に来たら発作を起こし、診てもらう先生もいないので止めさせた。本当は来て欲しかったのだが……。(担当者のコメント:震災の事を話してくれている時、辛そうに目に涙を溜めていた。私達(名古屋の高校生)が来る事を知ってらして、とても楽しみにしていたとの事です。)(71歳女性、一人暮らし、担当:河内、岩浪、秋田、加賀、那須) - 前回訪問…夫・半身不随(気力があり、心が強い)。
6畳と4畳の部屋が一つずつ。下は畳だったけど、天井にはすき間が空いていて、冬は寒そうだった。病死や自殺で亡くなった人が6人もいると聞いて、正直辛かった。でも家具などを必死の思いで運び出して持ってきたと笑って話してくれる姿がとても印象的だった。楽しい事、勉強になる事と色々な話をして下さって嬉しかったです。(69歳、2人暮らし、担当:重光、江口)
- 前回訪問…身障者用の復興住宅に当選。書類審査に付き添って欲しいとの依頼があり、車椅子を車に乗せ同行した。
3月に書類審査を受けたが、まだ通知来ず。あるおばあさんは、不安から問い合わせの電話をしたが、怒られたと……。電話一本・ハガキ一枚でもくれればいいのに。これからの季節、床の下は水溜まりになる。湿気が多いと高齢者は足・腰・神経痛にこたえる。自分はベッドを使用しているので、他の方にも勧めたが、やはり畳の上の方がいいと言っていた。(担当者のコメント:週ボラが来るというので、訪問を楽しみに待っていらした。「話が出来てとても嬉しい」と言われ、私達も嬉しくなりました。)(65歳男性、一人暮らし、担当:亀井、森下)
- 4月に会社が倒産し、現在失業保険で生活している。住宅を申し込んでいるが、失業中の為、家賃が心配。仕事がなかなか見つからない。でも生活保護を受ける年代ではないし……。(担当者のコメント:今日は、良く来てくれたと喜んでいました。)(52歳男性、?人暮らし、担当:船戸、堀部、中村)
- 地震に備え、日頃から水(ミネラルウォーター)・懐中電灯・ラジオ・カセットコンロ・食料を常備しておくよう忠告を頂いた。特に水は必要と強調されていた。(62歳男性、一人暮らし、担当:佐々木、伊藤、矢萩)
- 白内障の手術後、目がよく見えるようになって生活が楽しい。現在向学心が出てきて、新聞などを始めから終わりまで読んでいる。最近は『いきいき仕事塾』にも行き始めている。(担当者のコメント:考えがプラス思考で、こちらが元気づけられることが多かった。)(68歳女性、一人暮らし、担当:柳谷、前田、藤村)
- 前回訪問…高齢者の一人暮らし。
息子夫婦に気兼ねして、年金(一人)で生活しているとの事。名古屋に子供・孫がいるので、高校生ボランティアの訪問をとても喜んでいました。来年名谷に移転するが、ボランティアの方にぜひ来て欲しいと、電話を控えてらした。(72歳女性、一人暮らし、担当:船戸、堀部、中村) - 前回訪問…高齢者の一人暮らし。
娘が近くにいて、日曜毎に来てくれる。今日こんなん元気でも、明日の事はわからない。だから娘の近くのシルバーハイツに入りたいのだが……。(84歳女性、一人暮らし、担当:野々目、松尾、長船) - 前回訪問…内臓が弱ってきたので、心細さを感じる。
震災時、両方向から炎が襲ってきて、壊れた家の中からはうめき声が聞こえ、不気味だったと話されていた。仮設内の撮影は拒否されたが、「復興住宅を写したら」と提案された。(50代女性、一人暮らし、担当:矢野、喜多、福井)
- 前回訪問…住宅に当たったが保証人がいない。←なしでもOKと電話済み。
避難所で人間の浅ましさを見た。人間てホンマに怖いなぁ……。娘は震災で亡くなった。最初の頃はショックで立ち直れなかったが、動いているうちに何とか生きなあかんと思うようになった。息子の仕事がなかなか見つからず困っている。(72歳、2人暮らし、担当:猪上、木村、村山) - 前回訪問…妻・脳梗塞と糖尿病。片目・片耳が悪い。
視力が落ちて、物が二重に見える。家の周りを歩くようにしているが、夜になると足がつる。昨年9月から医療費が上がり、以前の2倍の出費に泣かされている。被災直後に支援金をもらっていたら、アパートを借りて住めたのに。そしたら家財道具を家ごと解体しなかった……。(68歳、2人暮らし、担当:西、大里、小林)
6月20日
- 前回訪問…仕事をしたいが、毎日というのは体が辛い。生活保護を受けたい。←被災者連絡会に電話済み。
生活保護は連絡会に相談にのってもらっていたが、同居人の問題があり取り下げた。6月から「被災地しごと開発事業」の仕事(清掃10:00〜14:00)に行き始めた。一緒に仕事する人が親切に教えてくれる。家に帰るとグロッキー状態だが、でも気晴らしになる。←「1日仕事塾」のチラシも渡しておいた。公営に当選したら、民間を借りてでもすぐに出たい。←公営住宅入居待機者支援制度・市民版引っ越しプロジェクトのチラシを渡した。(56歳、2人暮らし、担当:八木、矢萩)
- 前回訪問…妻が筋萎縮症と判り、介護のため喫茶店を閉めた。妻を横に乗せ配送の仕事を始めたが、高血圧なので時々フラッとなる。
今の若い人間がダメだというのは間違い。こうやってボランティア活動をしている人が多い。そういう事を言う前に、もっと政治・経済を厳しい目で監視しないとダメだ!。若い人と話すのは楽しい。〈大工さんからもらった廃材で、垣割を洋風に作っていた。それを家の中に飾ってつる植物を這わせるとの事。「妻が外に出られないので、家の中で楽しめるように」と言われていた。かなり本格的な腕前です。こんな作業も公営に行ったら出来なくなるので、今のうちにやっておいて、公営で完成させるとの事。出来上がったら見においでと言われていた。〉(55歳、2人暮らし、担当:西、立花、遠山) - 前回訪問…高血圧・狭心症・膝が痛む。10月引越予定。
入居予定日には必ず引っ越していなければいけないと聞いている。短い間にいろいろする事がありそうだが、緑内障の手術もあるので、余計大変かも……。今回の公的支援には不満を感じる。〈署名用紙とかみひこうきを渡しました。〉(65歳女性、一人暮らし、担当:亀井、佐沢) - 前回訪問…高齢者の一人暮らし。ホームヘルパーが週1回来る。
エアコンは子供が来ないと使えない。長い事フィルターの掃除もしていない。←フィルターを洗い、リモコンの使い方を説明し「取扱説明書」もすぐ見れるようしおりを挟んでおいた。(83歳女性、一人暮らし、担当:赤西、木戸、吉川)
- 前回訪問…高齢者の一人暮らし。病院から他種類の薬をもらっており、2時間おきに飲む。
ここは、複数のボランティアが来てくれるので嬉しい。移転先の住宅には、ここの仮設から7軒入るのである程度心強い。(72歳男性、一人暮らし、担当:赤西、木戸、吉川) - 前回訪問…高齢者の一人暮らし。膝に人工関節を入れている。
震災時、柱が足に倒れ動けなかったが、「何とかなるやろ」と前向きに考えていた……。15分後、息子に助けられた。仮設に入る時の引っ越しは息子2人が手伝ってくれたが、しんどかったようで、公営の引っ越しは「業者に頼んで…」と言っていた。(担当者のコメント:コーヒーを出して下さり、「お茶を飲みたくても相手がいなくて…」と言われ、歓迎して下さった。)(75歳女性、一人暮らし、担当:竹田、松宮、塚原)
- 前回訪問…首のリンパ腺が腫れ、去年の暮れまで入院していた。手術後、右肩が痛む。足も弱ってきて、骨も脆くなった。
今は何とか自分のペースで歩いたり出来るようになった。髪の毛も元に戻って嬉しい。大阪の友達がやってきてカラオケに、神戸の友達は『しあわせの村』に連れて行ってくれる。姫路の友達も…とにかく心配してくれる友達がいるから幸せ。唯一不安な事は、この棟に自分一人しか住んで居らず、防犯上心配だ。(担当者のコメント:そこらへんに咲いている花を上手に生けられており、その話で盛り上がりました。)(61歳女性、一人暮らし、担当:矢野、中野、小田)
- 前回訪問…高齢者の一人暮らし。足が悪く、左のあばら骨が2本しかないので、右肺のみで呼吸。ホームヘルパーが週2回、洗濯とゴミ捨てに来てくれる。
体調悪いわ!。この年になったら、いつお迎えが来てもおかしないけど、なかなか来てくれん。困ったもんですわ。週2回ヘルパーに来てもらっているが、1日2時間では、あっと言う間に終わってしまい、頼みたい事も言えへん。〈軍隊時代の話や政治・経済の批判を熱っぽく語られ、何時間でも喋りたいといった感じでした。突然「記念写真を撮ろう!」と言い出し、女子高校生2人と共に撮られていました。〉(79歳男性、一人暮らし、担当:赤西、木戸、吉川) - 前回訪問…高齢者の一人暮らし。
誰とも話したくない。年寄りはのけ者にされているから……。仮設住宅から出ていくよう言われているが、もう移転する力が残っていない。だが仮設から出なければ、100万円(被災者自立支援金)も貰われへん。年寄りはここで死んでくれって……。戦争中、腰から下は泥水につかり、上からは土砂降りの雨。そんな苦労をし、戦争に生き残っても、こんな状態では辛い。自伝(戦争体験)を手作りしたが、震災で消失した部分があるので、作り直している。〈手作りされた本を、ワープロ打ちするという事になり、一冊お預かりした。〉(81歳男性、一人暮らし、担当:長船、川北、石政)
- 前回訪問…腰痛が足まで来て、同じ姿勢を長時間保つことが出来ず、仕事も出来ない。
親戚の人に頼んで、家事一切をしてもらっている。20m歩いただけで息切れしてしまう(寝てばかりだと足が弱るので、歩くようにしている。)生活保護の申請をしたが、まだ返事は来ていない。2ヶ月食いつないできた貯金も底をついてきた。でも福祉から病院に渡すよう言われた書類を持っていくと、その日から治療費が不要になったので、その分は助かった。溶接・ガス・電気・4トンの運転免許など持っているが、仕事に行けないのが辛い。人の金で生活するのは心苦しいので、早く働けるようになりたい。公営に当たったら引っ越しの時、手伝いが欲しい。←「引っ越しボラ」の資料を渡した。また、福祉受給になったら、そちらの方で引っ越しの手配がある旨説明した。(60歳男性、一人暮らし、担当:立花、矢萩、遠山)
6月27日
- 元の敷地に2世帯住宅(3階建て)を計画しているが、建築許可が下りない。震災前頑張って、自分の家や子供達の家を建ててきたから……回りの人に「まだ仮設にいるの?」と思われるのが辛い。とりあえず、民間の借り上げ住宅入居だけは決まったが……。仮設の心のケアは重要だ。私は体の続く限り仕事をやるけど、皆さんも訪問を続けて欲しい。(67歳、2人暮らし、担当:早田、小林)
- ここに来て2年目に足が痛みだし(静脈瘤)、医者に行ったら冷えから来ていると言われた。毎日痛み止めの注射と電気を当ててもらっているが、その時だけだ、痛みが引くのは。バス停まで歩くのが辛いし、寝る時はうずく。あちこち動けず、一人で寂しい。(担当者のコメント:「足が治ったらなー。ほんま、なんでこんなんなったのかな」と涙ながら言われていた。何もしてあげられない私も辛かったです。)(73歳女性、一人暮らし、担当:祝、木原、猪上)
- 希望していた公営に当選され、ものすごく喜んでおられた。震災や戦争の話をされ、「今は命があれば、何もいらないくらい欲がない」と言われた。私達の訪問を感謝して下さり、公営にもぜひ訪ねてきて下さいとの事です。(71歳女性、一人暮らし、担当:猪上、祝、木原)
- 糖尿・肝臓が悪いので、食事療法と運動をするように心掛けている。周囲でただ1人公営に落選してしまった。「これも運だ」。(担当者のコメント:こちらの気分が明るくなるような、笑顔のすてきな方でした。)(73歳男性、一人暮らし、担当:祝、猪上、木原)
- 市街地を申し込んだが、今回も落選。自転車のライトや虫ゴムを取られる等のいたずらを、ひんぱんにされて困っている。(?歳、2人暮らし、担当:佐沢、亀井)
- 溶接の仕事をしている。各地を短期・中期の契約で回っているが、最近神戸に帰ってきてから仕事が全然ない。失業保険も入っていないので困る。会社は暇になると年齢を理由に辞めさせる……。冬に湯沸かし器が壊れてしまい、水風呂に入っている。←区役所に申し出るようアドバイスした。8月公営に転居予定。(62歳男性、一人暮らし、担当:小林)
- 夫はタクシーの仕事がなくなり、三木の方へ勤めに行きだした。私も一人で部屋にいるとクヨクヨ、イライラするので、更年期障害でしんどいがパートに行っている。公営は年齢が中途半端で当たらない。気長に当たるまで待つつもり。(50歳、2人暮らし、担当:早田、小林)
- 内臓が悪く、医者通いをしているので仕事が出来ない。9月入居予定(公営)も延期になった。市街地に戻れても、文化住宅やアパートが皆壊されて、街が変わってしまった……。(70代、一人暮らし、担当:井上、長船)
- シルバー住宅を申し込んでいたが落選。障害2級だが、歩けるからダメなんやろ。弱視・難聴(補聴器使用)ぐらいでは入られへんねん。市街地の地元に戻ったら、みんなが「世話したげる」と言うてくれる。でも、どこも当たらない。私は耳が悪いので情報が入らん。今までは近所の人が手助けしてくれたが、その人達が順次出ていくので、これからどうすればいいのか?。話をしたらスッとした。また、来て下さい。(64歳女性、一人暮らし、担当:井上、長船)
- 奥尻の地震の時には、心を痛めていたが遠い所の出来事だった。神戸もよその人が現状をわからなかったり忘れてしまっても、しょうがない事だ。神戸空港は市の発展に役立つのかもしれないが…時期が悪いと思う。被災者の心を逆撫でしている。私ら素人にはよくわからないけれど、そんなにいるものだろうか?。〈こうして来てくれたのがうれしいし、気が紛れて楽しいと喜んで頂けた。記念にと何枚か写真を撮ったので、後日郵送する予定。〉(76歳女性、一人暮らし、担当:矢野、遠山)
- 自分は震災で命を拾った。肋間神経痛と言われていたが、震災の為、大阪の病院で診てもらったら、体半分が化膿している事が分かり、大手術をした。転院がなければ、死んでいたかもしれない。現在、体操や散歩をしており、肩こりもなくなった。(60歳女性、一人暮らし、担当:矢野、遠山)
- 7月に転居予定。家が決まってほっとし、やっと疲れがとれた。決まらない時は眠れず苦しかった。これで本格的に仕事(大工)を探せる。被災者自立支援金はどうなっているのか?←資料を渡す。「仕事をしていて、休日にボランティアで来るなんて大変だろう、疲れるだろう。でも、近所の人よりボランティアの方がいい…リラックスするね。話しているだけで情報が入ってくるし、また言いたい事を話せて、スッとした。ありがとう。疲れたか…余り遅くなると親御さんが心配するから…」と私達に気を遣いながらも、なごり惜しいようでした。(40歳男性、?人暮らし、担当:立花、中澤、矢野、遠山)
- 足の血管が細くなっている為、医者から「両足を切断した方が良い」と言われた。一日おきに点滴を受けている。食事は時々自分で作るが、ほとんど出来合いの総菜ですます。7月には仮設間移転で引っ越しをするが、転居後の仮設にも来て欲しい。(60歳男性、一人暮らし、担当:中澤、立花)
- 平日は警備会社に勤務。7月に公営に移転するが、誰か手伝って頂けるのなら、お願いしたい。←引っ越しボランティアのチラシを渡し、説明した。(50歳男性、一人暮らし、担当:川口、八木)
- 7月公営へ転居予定。回りに話をする人がいないので寂しい。転居後も訪問してもらいたい。←詳しい住所をお聞きした。10年以上軍隊にいたが、その時死んでしまった方が良かった。〈年齢から考えるととてもお元気。今でも掃除の仕事をされているとの事。〉(80歳、2人暮らし、担当:立花、中澤)
- 骨が飛び出る病気。痛みがひどい。手術しても同じと言われており、痛み止めの治療のみ。体を壊してから人のやさしさが良くわかった。普段は家にこもってテレビや音楽を楽しんでいる。人とは余り話さず、付き合いもない。自殺する気はないけれど、いつ死んでも良いと思っている。今日はこんなに話したから、痛みを忘れていた。(担当者のコメント:自分に厳しく、人に迷惑を掛けたくないという、強い気持ちが感じられた。2時間半、ドアの外で話を伺ったが、だんだんドアを開けて下さり、最後は全開にして下さった。心のドアを開けて下さるように感じ、とても嬉しかった。)(58歳男性、一人暮らし、担当:西、井手上、柳田)
- 今月末に他の仮設へ転居予定。体調が悪く、引っ越しも思うように準備できず、最後まで残ってしまい、非常に気持ちが焦る(赤帽に頼む予定)。こんな調子で、来年3月の公営移転まで待てるか、自信がない。仮設を出る時に、犬やネコを放置したままで出て行くので、野良犬(猫)になってしまい不用心だ。(66歳男性、一人暮らし、担当:川口、八木)