9月5日
- 膝が悪く、甲状腺ホルモン低下の為ずっと注射を打っている。行政の人に勧められた県住に当たったが、エレベータがなく、坂もある所なので困っている。締め切り間際だったので、下見もせずに申し込んでしまった。←足や体調が悪いということなので、断る事も出来る旨伝える予定。〈「かみひこうき」にいつ手紙を出しても返事を頂けるのがうれしい。今日も千日紅の種をもらったと言われ、感謝されていた。〉(76歳女性、一人暮らし、担当:赤松(由)、瀧川、小林(弘))
- 夫は去年ここで亡くなった。息子は、仕事(工務店)がなくなり失業。40歳なのでなかなか仕事がない。〈ご自分の半生を一気に話して下さった。〉公営は西神南に当たって喜んでいるが、保証人がいない。←説明会の時、保証人がいないと言えば、相談にのってくれます。その旨書いた資料を再訪時渡す予定。(70歳女性、一人暮らし、担当:赤松(由)、瀧川、小林(弘))
- 私共も当仮設住宅に来て早いもので3年余り過ぎましたが、復興住宅・旧居住地への転居などで、各棟に空き家が目立つようになり寂しくなりました。これから先、近隣との話し相手も少なくなり、後に残された人達の精神的な不安は計り知れないものがあります。今まで以上に心身のケアが必要と思われますので、今後共皆様のご支援とご協力をお願い致します。公営へ10月転居予定。〈要望〉仮設に居住していても、恒久住宅に当選している者へ自立支援金を支給するよう実現に努力して下さい。(65歳、3人暮らし、本人自筆)
- 長男は身体障害者の施設に入居中。震災の2日前まで帰宅していたが、もしその日いたら、長男を助ける余裕はなかったと思う。私自身心臓が悪く、高血圧・白内障・前立腺肥大・耳が遠いと諸病を抱えています。娘が生活を支え、面倒を見てくれるので暮らしていけます。今回玉津の公営へ当選したが、向こうでは自転車が必需品になるというので、リハビリも兼ね乗る練習をしています。(82歳、2人暮らし、担当:猪上、貝沼、青木)
- 震災時、隣のマンションの屋上にあった貯水タンクが、家の屋根を突き抜けて落ちてきた。幸い家族にケガはなかったが、何もかも水浸しになり使いものにならなくなってしまった。公営に当選したが、何の通知もなく不安。家賃や敷金などいくらになるかわからないし……。←神戸市住宅募集係(392−2381)に相談する事を勧める予定。(67歳、2人暮らし、担当:白岩、原、小田)
- 家の裏手で野菜を作り、皆に配っている。3年間毎年作ってきたが、もう最後。公営に当たったので。夫婦共に元気(よく歩くようにしている)。お金はないけど、心だけは朗らかにと心掛けている。(担当者のコメント:とても元気な方で、私達も元気づけられました。)(81歳、2人暮らし、担当:白岩、原、小田)
- 来年7月に転居予定だが、仮設の閉鎖が3月というので、どうしようと思っている。病人がいるし、何度も引っ越しするのは大変。(82歳、2人暮らし、担当:白岩、原、小田)
- 臨時福祉給付金を出すなら差別しないで全員に出して欲しい。厚生年金受給者はもらえないなど条件が多すぎ、何年も働いて税金を納めてきた者にとっては、納得がいかない。以前、病気の時に知り合いがいなくて大変な思いをしたので、短期間(1日だけや2,3日)のヘルパーがあればと思う。(65歳女性、一人暮らし、担当:清重(智)、亀井、祝)
- 震災後、住宅がなくて困っていた時に仮設に入れただけでも良かった。仮設も3年経って限界か…と思った時に、公営(西神中央)が当たり喜んでいる。市には本当に良くしてもらい、感謝している。でも転居先は住んだことがない所なので、対人関係が不安。(担当者のコメント:公営も訪問しますとお伝えしたら、「心強い。寂しい気持ちがなくなる」と言っておられた。)(84歳、2人暮らし、担当:長船、木原、沼田)
- 昨年、腸が腐って2m位切る手術をした(障害3級)。肝硬変の一歩手前だった。今も週1回通院し、薬は精神安定剤等10種類位飲んでいる。公営に11月転居予定。生活保護と医療保護を受給中だが、役所からは公営に移転後1日4〜5時間でも仕事をするように言われている。「仕事を探せ」言うても、今時あらへん。それにこの体では仕事はでけへん。役所がもうちょっと情ある言い方だったら話す気にもなるけど…あいつらと話すのも嫌や〈と泣きながら言っておられた。〉読書やファミコンなど楽しみは作っているが、それまでの生活(離婚歴あり)が辛すぎる。(担当者のコメント:ドアを開けた時に酒の臭いがして、飲まずにはやりきれないのではと思った。何とか生活保護が打ち切られないよう、または適職が見つかることを願う。再訪問を約束。)←役所が勧めている仕事は、被災地仕事開発事業の軽易な仕事(月10日程度、月収3〜5万円でチラシ配り等)だと思うので、1日でも行ってみるよう話す予定。また、本人が今後どのような経過で生活を立て直していくか、行政に説明すれば理解してくれる旨伝える。(39歳男性、一人暮らし、担当:長船、木原、沼田)
- 荷物が多く市営の1DKでは収まりきれないので、古い公団を申し込んだ。住人は仮設に住んでいた経験がないし皆と家賃も違うので、気分的に重い。また新しい関係を作らないといけない……。(70代女性、一人暮らし、担当:猪上、青木、貝沼)
- 妻は被災時に足を骨折し車椅子の生活だったが、現在はようやく少々の歩行が可能になった。また手がリュウマチで、L字形のまま曲がらない。〈ご主人はしきりに、自分達で何とかやっていくと言われていた。しかし疲労の為、歯茎の膿が喉に入りリンパ腺が腫れたり腰が悪いなど、日常の介護に疲れている様子。ホームヘルパーの説明をし、資料を手渡した。〉(61歳、2人暮らし、担当:西、山村、藤村)
- 住宅はまだ当たっていない。次回の申込みは9月中旬から、個別に相談があるらしい。何とかなるだろうと思っている。〈来年3月以降どうするのか、一緒に考えていきましょうと名刺を渡した。当たりもしない住宅を、苦労して自分なりに下見されていたとの事。住宅の下見をする必要があれば一緒に行こうと言った事が、一番安心されたようです。〉(74歳女性、一人暮らし、担当:藤沢)
- どうしても市街地に戻りたくて何回も申し込んだ結果、今回ようやく当選し、10月に引っ越す予定。以前『市長への手紙』に“若い人ばかり抽選に当たって、私達のような年寄りが当たらない”と書いて出したら、秘書から電話があり「そんなもの出すな」と言われた。(78歳女性、一人暮らし、担当:鹿島)
- 前回訪問‥一人で生活するのが困難な様子。保健所の説明では、本人がサービスを何も受け入れてくれず、見守っていくしかないとの事。
通っていた病院は市街地なので、今は行っていない。〈身体は震えているが、本人は元気ですと言う。(買い物をしてくれる)近所の方もいなくなるねと言うと、それには答えない。ボランティアとしては、元気かどうか確かめる事ぐらいしか出来ないと思う。〉(80代女性、一人暮らし、担当:藤沢)
9月12日
- 公営はようやく当選。今まで公営に住んだ事がないので、皆さんとうまくやっていけるのか、どこまで責任を持たないかんのか、一抹の不安がある……。弟は心筋梗塞に罹り、腕がマヒしている。西神医療センターに入院してもすぐ退院させられるが、仮設では養生出来ない……。医者は専門化しているせいか、自分の診ている事しか話してくれない。昔のかかりつけ医のような親切さがないのが寂しい。また病院でのリハビリの説明はわかりにくく、介護もどうしていいのやら……。←保健婦さんにリハビリ・介護の説明をしてもらう方法があるので、訪問の必要があるか、確認を取る予定。(68歳、2人暮らし、担当:山本、本邑、長船)
- 心臓が悪く、ペースメーカーを入れている。人生良い事ばかりでなく、悪い時の方が多いものだ。人間欲を出さないで過ごせば、何の心配もない。公営は11月に転居予定。(68歳、3人暮らし、担当:長船、山本、本邑)
- 腰が悪く、荷物を両手に持つのが大変。朝5時に起きて散歩をしラジオ体操をするのが、日課となっています。また、出来るだけ若い人と一緒に過ごすようにしています。自分自身が前向きになれるから……。わずかな事に喜びを感じる事が出来るのは、幸せだと思う。来年3月公営へ転居予定。(70歳女性、一人暮らし、担当:八橋、斉藤、青木)
- それぞれ違う仮設に当選していたが、病人同志離れて暮らすよりはと…同居する事になった。兄は目・腰が悪く、毎日外科へ通院している。私は保険証がないので腰痛があっても、兄の薬や買った薬で済ませている。出来れば医療扶助を受けたい。〈医療扶助を受けるなら、今住んでいる所へ住民票を移しておかないと、いざ病院の時に医療券を貰いに行くのが大変ですよと話した〉。これまで市街地の公営にいつか戻れると思って移していなかった。とにかく来週にでも役所に行って、福祉の事を相談してみる。公営にはまだ当選していない。(72歳、2人暮らし、担当:白倉、西、亀井)
- 来年の8月公営へ入居予定。説明会で“入居まで仮設に居れる”と言われ安心した。現在生活保護を受けているが、8万ぐらいの金額では、光熱費等ですぐなくなる。ギリギリの生活だ。(64歳男性、一人暮らし、担当:白倉、西、亀井)
- いつもボランティアの皆様に励まされ勇気づけられ、本当に心から喜んでおります。私共二人元気に暮らしており、来年の春には恒久住宅へ移ることも決まりました。明るく希望を持った毎日です。皆様には感謝しております。(74歳、2人暮らし、本人自筆)
前回訪問‥妻は昨年甲状腺を手術し、声が出にくい。来年5月名谷の公営に転居予定。
金婚式で神戸新聞社から表彰された(部屋に写真と賞状が飾られていた)事を嬉しそうに話されていた。移転の際、引っ越し費用が心配(近所で高い見積もりを出された人がいたので)。また引っ越しボランティアは、気を使うので頼みにくいと言われていた。〈兵庫県トラック協会と加盟業者の電話番号、料金の目安を伝え、業者選びの際は2〜3社から見積もりを取るよう勧めた。〉クーラーを使うと本体から水漏れがする。〈フィルターを掃除したが止まらないので、住宅供給公社に電話するように伝えた。〉(担当:深川、小川(朗)、市山、矢萩)
- 前回訪問‥10月西神南の公営に転居予定。妻…被災時足を骨折。リュウマチで手が曲がらない。夫…妻の介護に疲れ、リンパ腺の腫れや腰痛等に。←経済状況を聞き、利用可能な福祉サービスを探す予定。
今のところ介護は何とか出来ているし、引っ越しの準備で忙しく福祉サービスの件は考えている余裕がない。妻は障害3級(両足に鉄板が入っている)。〈医師の診断書があればヘルパー派遣は可能である事と、窓口となる区役所保健部の電話番号を伝えた。〉介護や家事で忙しく、体調も悪いので仕事はしていない。公営に移転したら、仕事を探したい。(61歳、2人暮らし、担当:深川、小川(朗)、市山、矢萩)
- 母と2人暮らし。会社はポーアイなので、毎朝5時半頃車で出勤している。早く市街地に戻りたい。20年程ポーアイに通っているのが…沈下しているのがよく分かる。神戸市は必要ないお金を、ものすごく使ってると思う。空港にしても…関空と伊丹があり、被災地のメドも立たないのに……。(40代、2人暮らし、担当:白倉、西、亀井)
- ここから4〜5軒、同じ公営へ来年5月移転するので安心してます。近所の方が移転先未定です。公営申込書にいつも第1希望しか記入されないので、なかなか決まらないとの事。どうしても第1希望へ入れてくれ、第2・第3希望を記入するのはおかしいという事ですが…心配です。(73歳、2人暮らし、担当:沼田、井上、赤松)
- 週末ボランティアが来たら「何しに来たんや」といちゃもんつける人がいると思いますが、その人達の事は勘弁してあげて下さい。私達は来てくれて大変嬉しいです。あなた方が誠意を持って訪問して下さるので……。どうぞまた来て下さい。:ご自分の人生を1時間ほど話され、私達に力と元気をくれました。とてもいい訪問でした。(71歳女性、一人暮らし、担当:岩崎、浜本、井上、沼田、赤松)
9月19日
- 被災場所に共同住宅24戸(元の地権者12軒、残り12戸は公団に分譲)を建設中。12月には戻れる。土地の権利が複雑で大変だった。それに加え減歩率8%・道幅を6mにする案などあり(公園や道路拡張には賛成だが)、いざ自分の土地を減らすとなると、みんな“なんでや!”となった。また市の説明も言葉不足だ(道幅6mにすると3階建てが建てられること等…)。震災時、火災で家財一切なくしたが、意外にさっぱりしていた。命があればいいと思っていたんだろう。時間が経つと悔しかったが。(69歳、2人暮らし、担当:沼田、立花、小林(弘))
- 妻は慢性肝炎の為、毎日注射を打ちに行く。私は慢性腎炎で…年と共にあちこち悪い所が出てくる。でも娘や息子が近くにおり、何かある時はすぐ来てくれるので助かる。公営は西神南に決まった。〈セイタカアワダチソウの茎で花瓶を、木材の余りで台を作り、引っ越す友達にプレゼントをされているとの事。せっかくの特技を生かせればと思ったが…趣味を仕事と考えたくないと言われていた。〉(70歳、2人暮らし、担当:谷川、矢萩、松宮)
- 多勢人がおったら、いろいろあるけど…少なくなると寂しい。でも友達がたくさん電話くれたりするので元気よ。ここの裏は谷だし…台風が来たら怖い。また小さいアリがよく入ってきてかまれたりもする。来年公営へ転居予定。(65歳女性、一人暮らし、担当:矢野、長船、丸笹)
- 住宅は6回落選。(担当者のコメント:絶望感をひしひしと感じた)。体調が悪く、仕事も7月に辞めた。←以前、福祉を受給していたが断り朝刊の配達で生計(6万円程)を立てておられた。再訪をし、体を治すよう計画を立て福祉を受けることを勧める予定。(35歳女性、一人暮らし、担当:浦口、岡本)
- 慢性肝炎。毎週往診してくれる先生が病気で入院中だが、看護婦さんが検診に来てくれ(薬も持参)、体調は良好。12月に元住んでいた地区へ転居予定。知っている人ばかりだから嬉しい。最高。(81歳女性、一人暮らし、担当:浦口、岡本)
- 来年5月転居予定だが、仮設は3月閉鎖なので、1ヶ月間だけ民間アパート(公営住宅入居待機者制度)へ入居しようと思う。股関節の手術をしたが、歩きにくい(障害3級)。一人で暮らしてきたから…人に頼みたい事でも頼めない。〈1月に訪問した際、体をかがめるのが辛くベッドを買いたいとの事だった。介護用品給付の資料を今回お渡したら、とても喜んでおられた。〉(68歳男性、一人暮らし、担当:多谷、浦口)
- 輸血治療からC型肝炎になり、月〜土まで毎日40ccの投薬を受けている。10月公営へ転居予定だが、今までのようにご近所とおかずのやり取りなどは出来なくなるだろう。〈引っ越し後の連絡先を知らせる事が出来るよう“かみひこうき”をお渡しした。〉(67歳女性、一人暮らし、担当:西、脇、白岩)
- 私達は家が焼けてルンペンと同様なのに、西区の公営へ何度申し込んでも当たらない。どうなってるんや!!。3年半頑張って今更空き家には行きたくない。一時待機の家賃補助に出す金があれば家を建てろ。市はどこでも入れたらいいと思っているが、我々には終の住処だ。年金暮らしなのに…市も考えて欲しい。今の状態はただ「仮設から出て行け」と言うてるだけや。8月にボランティアが草刈りに来てくれた。障害者の人もいたが一生懸命やってくれた。(63歳、2人暮らし、担当:沼田、立花、小林(弘))
- 避難所で世話になった神戸元気村の人が、毎週電話してくれる。引っ越しの手伝い(10月)にも来てくれるそうだ。昨年公園で滑って骨折し、入院していた。今は週1回看護婦さんが検診に来て、買い物もしてくれる。また市役所の人やお巡りさんも来てくれるので安心だ。(83歳女性、一人暮らし、担当:立花、小林(弘))
- 夫は軽い痴呆で昨年1月から三田市の病院に入院中。私は昨年うつ病で突然体が動かなくなり、2ヶ月ほど入院していた。薬を飲まないといけないが…病院が遠く朝早く起きられないので、もらいに行けない。人が少なくなって心細いが、保健所の人も来てくれるし、デイサービスもあるので……。来年10月公営へ転居予定。〈「自立支援金はいつもらえるのやろ」との質問に、支給は恒久住宅に移ってからだが、申請は今からでも出来ますよと説明した。入居予定の場所を地図で見て、心細そうに「端の方やね」と言っておられた。〉(70歳女性、一人暮らし、担当:立花、小林(弘))
- 震災以前から飼っている猫(2匹)は死ぬまで面倒みるつもり。公営ではゲージに入れ、ご近所に迷惑を掛けないようにしたい。10月転居予定。(66歳、2人暮らし、担当:松宮、谷川、矢萩)
- ガン治療の際、コバルト照射の副作用で右足の神経を痛め、長距離歩けない。5月に転居予定の公営は、空気が良く温泉も近くにある。もっと早く入居させてくれたらいいのに…以前住んでいた所には友人がいるが、ここではいなかった。公営に移って気の合う人がいたらいいのだが……。(63歳女性、一人暮らし、担当:松宮、谷川、矢萩)
- ウソ・デマ・ネタミ・自分勝手・ルールを守らない人(特にゴミの問題)が多い。(65歳男性、一人暮らし、本人自筆)
- 9月19日抽選分は、元住んでいた所を申し込んでいる。今まで、名谷なども申し込んだがダメだった。行政から9月27日に西区民センターにて公営の話があるので来るよう、通知を受けた(個別斡旋)。とりあえず…空いている所を聞いてみるしかないが、どうしても西区・北区へ行きなさいと言われるんやろか?。そう言われても困る。区民センターに行ってみないとわからないが…今出来る事は、待つことしかない。(64歳女性、一人暮らし、担当:矢野、長船、丸笹)
- 母(95歳)は健康だが、私が家を空けるとすぐに探し回る。先日も外へ探しに出掛け、近くの溝にはまってしまった。余り目を離す事が出来ないので、公営へ移転後(10月に転居予定)は、ヘルパーさんを頼もうと考えている。〈お母さんは、お年にしては元気な様子でした。娘さんもお母さんの健康に気を使っておられ、出来るだけ長生きして欲しいといわれていた。〉(68歳、2人暮らし、担当:栗林、藤村)
9月26日
- 市は言わんが、恒久住宅に移ってから自殺する年寄りが多い。初めて高層住宅に入る人が大半だし、住宅機器の使い方もわからん。それに鉄の扉を閉めたら、外の事はわからへんし……。市の復興センターへ「廃校(小学校)を高齢者向けのコミュニティ住宅に転用したら」と意見を出したが、聞き入れられなかった。建物はしっかりしているし、エレベーターをつけたらまだまだ使えるのに。(78歳、2人暮らし、担当:柳田、沼田、小林(弘))
- 胃を全部取っているので、食事は1日5回に分けて少しずつ食べている。息子や孫が近くにいるのでたまに遊びに行くが、気を使い…うのですぐ帰ってきてしまう。また電話もかかってこない。公営へ来年6月転居予定。(78歳女性、一人暮らし、担当:柳田、沼田、小林(弘))
- 前回訪問…体調が悪く、7月に仕事を辞めた。公営は6回落選。←生活保護を再度受けるよう勧める予定。
今回当選し、公営へ5月転居予定。借金の保証人になった為土方仕事をしていたが、無理がたたり結核になってしまった。生活が出来ず生保を受けていたが、体調が回復しないうちに「働け」と言ってきたので、受給を止めた。良くなりかけた頃に言うならわかるが……。行政は生保を受けざるを得ない人の事など、何もわかっていない。新聞配達(朝・夕刊)で、何とか生計を立てている(月5〜6万)。〈生保の資料を渡し、申込みの際被災者連絡会が協力する旨伝えた。しかし乗り気なさそうなので…職業訓練校(神戸高等技術専門学校)の資料を渡した。「通う時間があるかな…」と言われていたが、訓練科目の中に『大型自動車運転科』があるのを見て、関心を示されていた〉。(36歳男性、一人暮らし、担当:西、芳松、矢萩)
- 脳血栓の後遺症で左足が不自由。また週3回人工透析を受けているが、透析後は目と頭がボーッとなり疲れる。妻は肝臓が悪い為、週2回ボランティアの車で通院(兵庫区)している。また病院からも看護婦さんが、定期的に検診に来てくれる。年金で生活しているが、医療費に金がかかる。〈ご夫婦とも大変疲れている様子なので、配食やその他の福祉サービスを勧めたが、「金のかかる福祉サービスはいらん」と言っておられた。〉公営(兵庫区・10月入居予定)の仮入居手続きをしたが、書類やその後の説明がなく…いまだ詳しい事がわからない。夫婦2人病弱なので、引っ越しの時は何も出来ない。〈引っ越しボランティアのチラシを渡した。お隣の方が、色々と面倒を見ておられるようで「引っ越しボランティアへの電話や荷造りの手伝いはしたるわ」と言われていた。〉(75歳、2人暮らし、担当:西、芳松、矢萩)
- 腰痛。2カ所の病院で超音波治療をしているが、治らない。現状より悪くならないようにするだけだ。調子の悪い時、痛み止めの注射を打って欲しいが、薬がきついのか医者はなかなか打ってくれない。来年5月転居予定。仮設は3月で閉鎖との事だが、2ヶ月で2度の引っ越しなんて嫌や!。〈移転してからの近所付き合いの事を心配されていた。〉(49歳男性、一人暮らし、担当:西、芳松、矢萩)
- 一人暮らしだが寂しくないし、その方が気楽。人と一緒に暮らすのはわずらわしく好きでない。来年7月公営へ入居予定。腎臓・膵臓が悪く糖尿病で手足もむくんでいる為、体がだるい日もある。西神の工場で働いていたが体調が悪くなり、最近退職した。でも生活していけないので、仕事を見つけたい。←再訪時、雇用の資料を渡す予定。(担当者のコメント:一人暮らしがいいと言っておられたが体調が悪いようなので、いざという時のケアの必要性を感じた。)(58歳男性、一人暮らし、担当:関戸、藤村、青木)
- 公営には7回申し込んだが、いまだに当たらない。トンネルの中を走り続けて出口が見えない状態だ。目が悪く、左耳が全く聴こえない。夏場で体重が減り、35kgしかない。一人でいて寂しくないと言ったら嘘になるが、人の世話になるのは死ぬ間際だけにしたい。←再訪時、ヘルパーの資料渡しと福祉サービスの説明をする予定。天井の雨漏りや網戸の修繕をしてもらいたいが、どうしたらいいのか?。←再訪時、住宅供給公社の電話番号(332−0252)を伝える予定。〈時事問題に詳しく、また短歌を作るのが趣味と言われたので、2,3首詠んでいただいた。地震や若い頃に満州で苦労された事を涙ながらに語っておられた。〉(77歳女性、一人暮らし、担当:関戸、藤村、青木)
- 8月にお別れの盆踊り大会をしたが、仮設や近隣の方を含め、たくさんの人が集まってくれた。水道工事の仕事をしているが、新規はほとんどなく修理ばかり。(担当者のコメント:不況の波は社会全体に蔓延しているようで、経済環境の悪さを痛感させられた。)(63歳男性、一人暮らし、担当:川口、矢野、姫田)
- 自治会の仕事が忙しく、低血圧で2,3回倒れた事がある。〈「今、仮設の住民に必要なのは、公営にいつ入居できるかという情報を渡す事」と強調しておられた。〉(55歳男性、一人暮らし、担当:川口、矢野、姫田)