1月9日
- 公営住宅は落選しました。公営の情報もよくわからないし……。健康状態は今のところ、大丈夫です。息子も時々来てくれるので。(82歳女性、一人暮らし、担当:福本、堀、赤西)
- 兵庫区に移転予定。一時待機制度で民間住宅(毎月7万と敷金の支援あり、2年の制限)に住んだ場合、敷金など短期間でも50万位取りよる。でも行政は民間に、もっと移れという姿勢だ。この仮設は3月でなくなるという話だが、それまでに出られない者が多いのに変な話や!。←3月から2ヶ月間は、引っ越し準備期間として行政は見ています。(45歳男性、5人暮らし、担当:赤西、堀、福本)
- 住宅はいまだ当たらず(灘区希望)。空き家があるのになぜか入れてもらえない。そして斡旋する公営は不便な所ばかり。全く知らない土地へ行くのは御免だ。年齢的に中途半端な者が残されている(65歳以下)。いまだに当たらない人は楽観的な態度をしているが、内心は違う。(?歳女性、一人暮らし、担当:矢野、西、祝)
- 申し込み5回で、元住んでいた近くの公営が当たりとても嬉しい。40年間そこに住んでいたから、本当に良かった。5月転居予定。〈4年間の仮設生活を振り返るようにお話をして下さった〉。(76歳女性、一人暮らし、担当:近藤、清重(智))
- 近所に人がいなくなって寂しいが、それより人の足音がするとかえって気味が悪いし不安だ。夫が亡くなってから清掃の仕事(月〜土、7:30〜11:30)に行きだしたが、体を動かすことで毎日の生活に張りがある。体が続く限りは、仕事を続けていきたい。〈とにかく元気な方で「最近の男はだらしない。もっとシャキッとせなあかん」と男3人で説教をされてしまった。でも帰り際に「今日は楽しかった。おばあさんが愚痴ばかり言ってごめんね」と……。転居先(4月に移転)の場所も教えて下さり「移ったらまたいらしてね」と言って下さった。〉(70歳女性、一人暮らし、担当:吉崎、谷川、矢萩)
- 公営が当たってますが、工事が2ヶ月遅れているとの事。3月末で仮設を取り壊すというので心配でなりません。〈←後日訪問したがお留守の為、5月末まで居住できますと書いた書類をポストに入れた。〉(65歳男性、一人暮らし、本人自筆)
- 周辺の草むしりをしてから、体中に湿疹と痒みを感じるようになった。また心臓が弱く低血圧で腸も悪い為、7種類の薬を常用している。病院で付添婦をしていたが、湿疹と体力の衰えで今はしていない。仕事がない分、気が紛れない。5月に転居予定だが、書類をいろいろ提出しなければならず、どうしたらいいのか分からない。〈被災者自立支援金は、転居後の住民票コピーが必要なので移転後に申請して下さいと伝え、申込書類一式をお渡しした〉。(65歳女性、一人暮らし、担当:小林(弘)、延山)
- 心臓が悪く、ペースメーカーを入れている。それと糖尿病。体は悪いけど、口は達者やで……。薬は15種類近く飲んでいる。それでも75歳まで働いていた。戦争の時も苦労したけど、あの頃より今の方がしんどいし、惨めだ。でも高い月謝だけどええ勉強してるわ……。公営(息子の近く)に当選したが、転居予定がわからない。(80歳女性、一人暮らし、担当:村上、津田、白倉)
- 持病の気管支喘息の他に、去年健康診断にて高脂血症と言われ、近所の病院にて投薬を受けております。最近精神安定剤も服用しております。6月頃にはようやく公営へ入居する予定になりました。今まで訪問していただいて心強く思っております。(75歳男性、一人暮らし、本人自筆)
- 人気のある西神地区や中央区の住宅を申し込むが、まだ当たっていない。市は高齢者を優先するから、私のような比較的若く働く人には、公営を斡旋してくれない。また老人優先とあらかじめ知らせてくれれば、申し込まないのに。〈…と怒っておられた。今回初めてお会いした方だが「また来てね」と言って下さった。嬉しい〉。(50歳女性、一人暮らし、担当:村上、津田、白倉)
- 公営住宅の抽選は何度も外れている。足が弱ってきているので交通の便がいい所を探しているが、近頃では娘がいる西区に決めようかとも考えている。ここでは50戸のうち5軒が、いまだに行き場所が決まっていない。〈何かご不自由な事はありますか?と伺ったのですが、「沢山ありすぎて…」と笑っておられた〉。(?歳、?人暮らし、担当:浦口、柳澤)
- 夫は糖尿病と白内障だが、病院が近所にありお医者さんが来てくれるので助かっている。しかしちょっとボケかけているので、困ってる。5月転居予定。(68歳、2人暮らし、担当:矢野、西、猪上)
- 7月にかつて住んでいた所に戻れるので、ほっとしている。住民がすっかりいなくなったが、ここは比較的人通りもあり建物に囲まれているから、さほど寂しくはない。〈80歳とは思えない程お元気で、とても嬉しかった。やはり一人暮らしは寂しいのでしょうか、一通り話をし満足された様子で、「ありがとう」と言って下さった〉。(80歳女性、一人暮らし、担当:赤西、堀、福本)
1月16日
- 仮設にガタがきて、大地の冷たさが伝わってくる。自分で壁・畳・天井と隙間にガムテープを貼っているが……。一人は淋しい。毎日、気を紛らわす為に新開地・湊川公園へ行き、夕方帰ってくるという繰り返しだ。古くても汚くてもいいから、兵庫区へ戻りたい。でもメドが立たないのに、3月には仮設を出なあかん……心配や。(59歳男性、一人暮らし、担当:長船、福本、青江)
- 大工の夫が借金もせず自分で建てた家は、震災でかぎ一つ壊れなかったのにその後の火災で全焼した。また仮設に籍を置いている息子は、再就職(震災の前年)した会社が倒産し職が見つからないまま、現在は祖父(広島)のみかん畑を手伝いに行っている。昨年10月公営に当選したが、97年の所得が少し超過しているので住宅は自力で探すようにと言われた。しかしそんな収入が無い今の状態では10万もの家賃を払えず、行くところがない。早く精神的に落ち着きたい。(65歳、2人暮らし、担当:瀬戸、今井、遠山)
- 貯金で暮らしているが、自立支援金が90万程入る見込みなので、あと1年ぐらいは何とかなりそうだ。神経痛・腰痛以外は元気です。〈ここの仮設へボランティアグループ・役所・警察も来るが、通常戸口で顔を見ての安否確認や数分の立ち話が多いとの事。私達のようなじっくり腰を据えての訪問は喜んで頂けたようです。全く身寄りのない一人暮らしの為公営に移転後(5月)の不安を感じつつも、冷静に今から考えておられるようでした。〉(75歳男性、一人暮らし、担当:瀬戸、今井、遠山)
- 夫は肝硬変で1月6日に死去。昨年11月27日に入院してから約1ヶ月後の事だった。ずっと「長田に帰りたい」と言っていたので、道一つ隔てた須磨区の公営(6月完成予定)に当たり喜んでいたが……死んでもうた。当たってホッとしたのかも。私は血圧が高いぐらいで割と元気ですよ。(66歳女性、一人暮らし、担当:佐々木、矢萩)
- 県営住宅へ来月入居予定だが、地下鉄伊川谷駅からかなり離れており、バスは1時間に1本しかないらしい。〈新聞を見せながら…〉公営入居後の近所付き合いが問題や。移ったらそれで安心というものではない。これから大きな問題になるやろう。自立支援金早めにくれんと困る。仮設出る時にまとまった金がないのは辛いので、仮払いという形でもしてくれんかなぁ。(60歳男性、一人暮らし、担当:原、矢野、赤西)
- コンテナを積み降ろしするクレーンのオペレータをしていたが、肝臓と腎臓を悪くして辞めた。酒飲まんのに肝炎や。肝臓が痛い…〈我慢をしておられるのか、汗で額が濡れていた〉。元町の病院へ毎日通院しているので地下鉄沿線を希望しているが、とにかく当たらん。市の斡旋は駅から遠い所ばっかり。古い家でもええ…体に負担がかからない所やったらどこでもええ。仮設の3月撤去というのは、出て行け言う事や。でも4年待ったんやから…ただ待つしかない。(52歳男性、一人暮らし、担当:西村、東、小林(弘))
- ヘルパーさんが週2回来てくれる。8月に転居予定〈得意の手芸品をたくさん見せてもらい、手作りの帽子を4人で被り写真を撮ってもらった。60分以上も話し込み、カナダ出身のウッドさんとは話が弾んでいた。帰り際に、別れが辛いと言って下さった〉。(82歳女性、一人暮らし、担当:ウッド、伊藤、小波本)
- 母‥結露が凍ってサッシは開かなくなるし、蛇口が壊れて水は吹き上がり、とうとう天井から雨漏りがしてきたので市に言うたけど、アルミテープを貼ってお終い。震災で夫を亡くし、97年には進行性のガンで長兄を亡くした。弟は脳性麻痺(一級一種)で子供の頃全然歩けなかったが、自分で歩く練習をして20歳の頃には何とか歩けるようになった。そしたら学校へ行きたい言い出して…。でも「年がいきすぎている」言うて教員委員会・養護学校で断られた。その後障害児の為の教室を紹介してくれる人がいて、小学校レベルから勉強を始め2年後には中学校検定試験に合格した。これから高検を受けたいと言っている。大変やけどな。息子‥教室へ行き出してから、下手やけど年賀状を書くようになった。教室ニュースも自分で考えて書いている。作業所ではハガキや封筒を作っているけど、今は仕事が少なくて月給は5千円もない。公園の清掃の仕事もする。体が辛いけど、頑張って何でもする。5月転居予定。(79歳、2人暮らし、担当:西村、東、小林(弘))
- 胃を切除し、最近2ヶ月程入院していた(以前にも直腸・痔の手術を受けている)。87歳の母と同居していたが弱ってきたのと自分の病気があって、今は姉に預かってもらっている。公営に当選したが入院などで何も出来なかったので…1月20日に役所に行ってみるつもりだ。〈「今どうやったら死ねるか考えとんねん。ええ死に方、ないやろか」などと、冗談とも本気ともつかぬ事を言っておられたが…冗談である事を願いたい〉。(58歳男性、一人暮らし、担当:佐々木、長島、矢萩)
- 仮設での一人暮らしは気楽でよかったが、最近人が減って治安が悪くなった。先日も窓ガラスを開けようとする影に驚き、近所のお兄ちゃんにきてもらって、事なきを得た。娘の通報で来てくれた警察も「またいつでも連絡下さい」と言ってくれたので心強い。3月転居予定。(83歳女性、一人暮らし、担当:江下、岡坂、小田)
- 地震以降辛かった事もいろいろあるが、仮設は長屋みたいで楽しい思い出がたくさん出来た(5月転居予定)。今は家が建っても左官(夫と息子)は不要となり、仕事が激減している。その為日雇いの土方に行っているが、それでも月10日ぐらいしか仕事がなく辛い。(60代、2人暮らし、担当:江下、岡坂、小田)
- 3月に転居予定。希望通りの所で嬉しい。〈昨秋他の方が訪問した時は奥さんと2人暮らしだったが、「今一人ですわ」と繰り返す。詳しい事は聞けず……。気になります〉。(49歳男性、一人暮らし、担当:白岩、森下、白倉)
- 戻りたくても戻れないままの更地の所は多く、ましてやいまだ色々な事情で手をつけられていない場所もある。テレビや新聞で復興・復興と言うけど、全然そんな事に縁がないという面も知って欲しい。6月公営へ転居予定。(71歳、2人暮らし、担当:竹田、木原)
- 夫が昨年7月に亡くなる。私の方が先に逝けると思ったのに。あちこち悪い私のような病人を残して…〈と悲しそうでした。最終的には息子さんの世話になるつもりらしいが、最後の最後までここで頑張りたいそうです〉。(78歳女性、一人暮らし、担当:白岩、森下、白倉)
1月23日
- 以前住んでいた近くに当たりホッとしている(5月転居予定)。ここの仮設で残っているのは2世帯だけで淋しい。夜が不安で物音がすると眠れない…狸が出る。天涯孤独。〈お話ししてる間も涙ぐんでいらした。電話番号をお聞きしたので移転までの間、3〜4人で連絡を時々入れようと思う〉。(69歳女性、一人暮らし、担当:赤西、岡部、竹田、白岩)
- 体が動けるうちは子供と同居したくないので、姉妹で暮らしている。4月転居予定。明日は地域の老人会(仮設の人達も参加)がある。移転しても遊びに来てと言われてるので、行くつもり。ふれセンでは、毎週ボランティアに手芸を教えてもらっていた。本当に有り難いです。今日は楽しかった。公営に移っても来て欲しいけど…。〈とっても名残惜しそうでした〉。(77歳、2人暮らし、担当:西、長船、矢野、清重)
- 年のせいか、立っているのが辛い〈玄関に座り込まれた〉。仮設にいると色んな人が来る。例えば宗教関係の人で、青白い顔に黒づくめの服…まるで吸血鬼みたいだった。後で思い出し笑いしてしまったが。他に茶髪の若者がウロウロしたり。今は戦国時代と一緒や…人を見抜く力を持たなあかん。公営は所得オーバー(息子は勤め先が遠いのでたまに帰ってくるが、同居という形になっている)で申し込めない。元住んでいた土地(新開地の下、40坪)を売った金で民間住宅を探したいのだが…。買い手は決まらず…市にも相談したがまだ返事がない。不動産会社は嫌なので、直に買ってくれる人がおらんやろか。これはマジやで!!。(76歳女性、一人暮らし、担当:高見、谷口、矢萩)
- 心臓を悪くして入院し、その後息子の家で世話になっていたが嫁の両親等を合わせると9人になり、1年後には娘の所へ…そこも1年2ヶ月程で、末息子が住んでいるこの仮設へ95年に来た。糖尿病で血圧も高い。2・3回ボランティアが米を配ってくれた。又29日にも、近所のボランティアがバラ寿司を作ってくれるらしい。みんなによう世話になった。3月転居予定。(84歳、2人暮らし、担当:田中、稲垣、小林)
- 三田の会社へ通っているが、遅番の日は終電ギリギリだ。だから神戸電鉄沿線でないと通えない。市からの斡旋は家賃が高くて入れないか、通えない。以前住んでいた所に帰りたい。不便なのは慣れても、友人がいなくて淋しいのは…。両親も以前住んでいた地区(市営)に戻ったし……。3月末までに行き先を決めろと言われている。(26歳男性、一人暮らし、担当:田中、稲垣、小林)
- 6月に転居予定だが、市の職員からいきなり「出て行け」と言われた。一時待機制度の事を1ヶ月前ぐらいにでも言ってくれたら、準備出来たかもしれないのに、本当に困ってしまった。また自立支援金や引っ越しの貸付制度について、対応にバラつきがあるのは仕方ないが…わかりにくい説明をされ、腹が立った。(70代女性、一人暮らし、担当:福本、堀内、武内)
- 近日中に県営の空き家へ引っ越します。移転すれば昔の知り合いが仕事(特殊塗装)を回してくれるが、遠い所への出張が多くなる…不景気で。自立支援金(引っ越し代分)の申請を出していたが、何も言ってこないので問い合わせると、「もっと早く出してくれれば良かったのに」と言われた。行政は人の痛みがわかっていない。もう今年から税金を払わないつもりだ。(52歳男性、一人暮らし、担当:武内、福本、堀内)
- ひどい目まいで、救急車の世話になっている。ケアラインを申し込みたいが、6月頃になると言われた。いつもお隣の方が面倒を見てくれるが…3月には移転する。私は転居先未定。〈97年8月にお会いした時はとてもお元気だったのに、今回とても弱っておられるのを見て大変心配になりました。天涯孤独の為、生活不安になっておられた。フォローしなければならないと思う。〉←継続訪問を依頼済。(76歳女性、一人暮らし、担当:竹田、白岩)
- 3月転居予定。最近頭がフラフラ(高血圧)し、外でこけたらも困るので余り外出しない。とにかくもうこんな寂しい仮設から出たい。生活保護(月7万程)の中から公共料金を払い、食費を払ったらとても足りない。〈「久しぶりに週ボラの仲間に会えて、こんなに嬉しい事はない。涙が出る。皆さんにもよろしく」と言われ、現在趣味で描かれている絵を一枚ずつ頂いた〉。(70歳女性、一人暮らし、担当:小波本、亀井)
- 姉は家族との折り合いが悪くなり、こっちへ来て2年目に震災でアパートの下敷きとなって死んだ。まるで死にに来たようなもんや。避難所で毎日泣き明かしていたら、「泣いたらあかん。ご主人が働きに行くんやろ」と言われ…腹が立った。主人は大工で…仕事はボツボツやっている。息子は仕事がなく、仮設の空き家点検で月5万程もらっている。ぜいたく言うたら宿なしになりそうで怖い…どこでもいいから入らなあかん。(5月転居予定)。(66歳、3人暮らし、担当:長船、矢野、小林)
- 5月に転居予定。4月以降はどこかで仮住まいするとか、6月までは居てもいい等…色々な噂があって何を信じたらいいのか?重い物を持つ事は医者から止められているので、引っ越しの時にどうしようかと困っている。〈仮設期限については、5月頃なら大丈夫ですと状況を説明。引っ越しについてはボランティアのチラシを渡し、荷造りからしてくれる事などを伝えた。「今日はたまたま部屋の片付け中で、本当なら部屋に上がって欲しかった」と言われていた。春頃、今一度訪問したい〉。(74歳女性、一人暮らし、担当:赤西、祝、岡部)
- 県営(7月転居予定)に当たったが、その後役所から連絡がない。そのうちまた連絡があるでしょう。〈風邪を引かれておられる様で12月頃にお会いした時より、元気がなかった。行政から「他の所を斡旋する」と言われてるとの事。気になります。〉(77歳女性、一人暮らし、担当:西、清重)
- 4月転居予定。体が良くないからどこも行かない。足が悪いし、目も見えへん、耳も聞こえへん。どうしようもないわ。親戚も子供もいないので、誰も来ない。ここも10軒ぐらいしか住んでへん。寂しい時はじーっとしてるの。よく世話してくれる人に電話しても、聞こえへんしな……。←継続訪問を依頼済。(84歳女性、一人暮らし、担当:矢野、長船)
- 一番最初に入って、最後まで残った。それでも次男の近所(市街地、3月転居予定)に行けるようになり、頑張った甲斐がありました。(83歳女性、一人暮らし、担当:矢野、阿部、長船)
- 弟しか身寄りがないが、一人で何とかやっていく。怖いものなんてない。夜だって道を渡って(信号のない所)近所のスーパーへ買い物に行く。“夜の蝶”ならぬ“夜の蛾”やな。もうきれいな年頃とちゃうから…アハハ〈と笑っておられた〉。10年後も元気でやっていたい。4月転居予定。(79歳女性、一人暮らし、担当:谷口、高見、矢萩)
- 公営住宅の希望は、絶対以前住んでいた地区。だが当たらない。中学2年と小学5年の子供の為にも戻りたい。ましてや病気がちの母が元の地区(公営)に住んでいるし…。1月24日に市の方へ相談に行くつもり。震災がなかったから普通に暮らしていたのに。(40歳、3人暮らし、担当:西、清重)
1月30日
- 私達は長田区御蔵通りで被災し、平成7年の市議会で区画整理地域に指定されましたが、私の所有地(47.75u)では個別再建が困難で、11名の方達と共同住宅を建てる事になりました。やっと先日起工式をすまし、入居出来るのは年末の予定です。仮設の入居期限が3月末なので、市から民間住宅を借り転居するよう言われてますが、最低でも家賃が5〜6万かかり敷金を合わせると多額の費用になります。しかし補助は3万円(1ヶ月)しかありません。多額の借金を覚悟し自宅再建へ頑張っているのに、これ以上の出費は出来ません。新居が出来るまで、この仮設に居させて下さい。お願い致します。私達のような高齢者が頑張っている事を考えて欲しい。(71歳、2人暮らし、本人自筆)
息子は私達の希望で近所に家を買い、登記・契約など終えて95年1月20日入居予定だったが、震災で全焼した。そのうえ焼失した新居に当日住んでいなかった為、罹災証明はもらえず何の補助もない。なぜだ!!呼び寄せた為に、二重ローン(その後他の地区で新居を建てた)をさせる結果になり、情けなく辛い。(担当:瀬戸、泉、延山)
- 震災時複雑骨折をし、今でも傷がうずいて眠れない事がある(薬を9種類程常用)。5月転居予定。震災は天災だからしょうがないが、この国の制度は悪い。〈戦時・戦後・震災時の事をお一人で話されていた〉。(70歳男性、一人暮らし、担当:泉、瀬戸、延山)
- 去年11月の入居予定(空き家当選)が、今年4月に変更となった。行政に「ちょっと待ってくれ」と言われ…いまだ通知がない。体があちこち悪いので、こんなに寒いと不安になり待つのが長く感じる…もう辛抱でけへん。『世間に長生きさせてもらったから人助けせなあかん』と思ってやってきた事に、嫌がらせをされるのは情けない。たくさん住んでいる時は、お互いカバーし合ってきたのに……。〈うわさ話に困っており、死にたくなる事もあったと話されていた。今は自分の殻にこもりがちになっておられるようで心配だ〉。(71歳男性、一人暮らし、担当:大金、長船、福本)
- 4年間長かったです。2回も仮当選したのに一部損壊ではねられ、この度やっと“斡旋”で住宅が決まりました。ほっとしています。仮設で死にたくないと自分に言い聞かせ、またボランティアの方々に支えられて今日まで頑張ってきました。落選した時は死を考えた事もあります。自然災害ですから仕方ないのですが、自分一人で考えてしまう事も多々あり、今から思うと感無量です。震災当時のどさくさで、一部損壊を半壊として申請した人達が、義援金や支援金をもらっています。私のように、正直すぎて最後まで家も当たらずお金ももらえず馬鹿な物もおります。支援金を頂く為東京の参議院会館まで行ったのに、世の中はうまく行かないものですね。でも今は住宅も決まり、これから何年生きられるか分かりませんが、のんびり生きたいと思います。有り難うございました。良い体験もあったし、辛い事もありました。(76歳女性、一人暮らし、本人自筆)
3月転居予定。ある引っ越しボランティアは3万円必要との事だが、他の引っ越しボランティアはいくら位ですか?←再訪問の時、無料ボランティアがある事を説明する予定。(担当:矢野、白倉、祝)
- 今日もボランティアの方が来て下さいまして、部屋にていろいろと私達の苦労をいたわって下さり、涙が出る程嬉しかったです。今後も皆さんの事、忘れないで立派に生きて行きます。(71歳女性、一人暮らし、本人自筆)
借家だったが震災前に400万円掛けて改装したのに、全焼。挙げ句の果て権利金も返してもらえなかった。情けない。また一からやり直しや(5月転居予定)。仮設ではカラオケとかいろいろ企画してもらい、楽しんでいます。ボランティアもたくさん来てくれました。いつも聞いてくれる人がいないので、愚痴ばかり言ってごめんね。〈自殺という言葉を頻繁に言われましたが、「でもあと10年は生きたい。生きるつもり」と笑顔で話された〉。(担当:福本、大金、長船)
- 公営は当選したが、入居時期が未定。今の職場(ビルの清掃)にも近いので、絶対他の公営へは行きたくない。公営へ入居出来るまで、ここに住まわしてくれたらいいのに……。弟から毎日「生きているか?」と電話があり、暇な時は車で来てくれる。弟がいてくれるから心強い。〈何もしてくれないのに…と迷惑そうな感じだったが、話が盛り上がり表情が明るくなられた〉。(65歳女性、一人暮らし、担当:小波本、青谷、石橋)
- 3月転居予定。10年前脳内出血で倒れ手術で何とか生き返ったが、右手付随(身体障害3級2種)。実際は手が動かない為2級になると思うが、変更出来るだろうか?。黄疸が出て、今は体にパイプを入れている。ヘルパーさんが週1回来てくれる。全壊であったが、その年の9月に離婚。籍を抜いた前夫が罹災証明を持っている。一方的な夫側からの離婚なので、私の罹災証明は何とかならないだろうか?。←罹災証明は別世帯で取得出来ます。障害2級については、医者の診断書が必要となります。以上の件を再訪問の時、詳しく説明する予定です。(65歳女性、一人暮らし、担当:石橋、青谷、小波本)
- 公営は来年6月入居予定。市から民間一時待機を勧められたが、広過ぎるしこの次入居する公営から離れていたので断った。またそのうち何か言うてくるやろう。公営の部屋は13階になる予定。高い所にあり苦手だけど…仕方ないわ。以前住んでいた所の近くだし、市場もたくさんあり便利…〈と心待ちにされているご様子でした〉。ここは隣に音が筒抜けなので、電話で大事な話をする時は公衆電話からかけている。(76歳女性、一人暮らし、担当:浦口、矢萩)
- 最近では自分でもビックリするぐらい顔色がいい。親兄弟はもう死んだけど、私はまだまだ元気。来週転居予定。(73歳女性、一人暮らし、担当:祝、矢野、白倉)
- ここは空気がいいので喘息が良くなると思ったが、冬寒いので逆に悪くなってしまった〈ゼーゼー息をされていた〉。公営へ11月入居予定なので民間一時待機制度を勧められたが、引っ越し費用がない。自立支援金の前倒し支給があるのを知り、市に電話したが「あなたは対象外」と言われた。←転宅貸付の資料をお渡しする予定。(自立支援‥は公営に移転する場合支給される。民間一時‥はアパートに移転後支給される)(69歳男性、一人暮らし、担当:浦口、矢萩)
- 5月転居予定。2軒隣の方(77歳女性、一人暮らし)は約1年入院の後、今年の1月14日に亡くなられました。〈仮設に住んでいる人が減った為か、こういう情報もなかなか届かなくなってきた〉。(76歳女性、一人暮らし、担当:赤西、土屋)
- 住宅の件で役所などへ、何度も足を運んでいるのに落選続き。おたくらに「何とかして!」と言ってもどうにもならんしね。(67歳、一人暮らし、担当:赤西、立花、土屋)