6月5日
- 板宿のゴム工場へバイトに行っているが、不況で仕事がない。公営の入居が9月へと延期になったが、市から斡旋(一時入居)された部屋は余りにお粗末で…自分で入居するアパートを見つけた。ただ入口にある郵便受けが壊れており、公営入居の通知が手元に無事届くか不安。家主に修理をお願いしたが断られた。〈市役所に、郵便物の受け渡し方法を相談するよう勧めた〉。(66歳女性、一人暮らし、担当:川口、辻野)
- 一時入居のアパートを借りる事になったが、古い為エレベーターがなく、3階への昇り降りが辛い。年も年だし、足が痛い。夫も病気で横になってる事が多いので、毎週の通院が大変になる。9月公営へ入居予定。(82歳、2人暮らし、担当:川口、辻野)
- 来年公営へ入居予定の為、とりあえず一時入居する事となった。役所はいつもたらい回しにする。結局フェニックスプラザへ行き、自分で探した。〈引っ越しボランティアの資料をお渡しする〉。(58歳男性、一人暮らし、担当:川口、辻野)
- わし以外、この辺にだれもおらんようになった。2年前に会社を辞めてからは、生活保護を受けている。糖尿病。腎臓・膵臓も悪い為通院中。早く公営に移りたいが、家賃(27,800円)が払えるだろうか?。もし訪問してくれるなら、土産持ってきてなー〈と笑って転居先を教えて下さった〉。(58歳男性、一人暮らし、担当:近藤、白倉)
- 人がほとんどいないので、淋しい時は妹の所に泊まりに行く。とりあえず住み慣れた所へ戻れるので良かった。公営(市街地)へ4月転居予定だったが、6月に延びた。とにかく出たい。70代女性、一人暮らし、担当:芦高(母)、長船)
- いつ公営へ転居出来るんや?。市から何も知らせてくれへん…。字読まれへんし…。一人で淋しいわー。〈市営住宅募集係へ電話で確認したところ、本人が来て入金も済んでおり、カギを渡してあるのでいつでも入居出来るとの事。西区あんしんすこやか係へ確認すると、移転先の保健所で福祉サービス等の調整が必要な為、時間がかかっているとの返事でした。本人の不安な様子を伝え、ケースワーカーから転居時期を伝える旨依頼をした〉。(75歳女性、一人暮らし、担当:芦高、矢萩、長船)
6月12日
- 最近ようやく公営に当選した。以前住んでいた地区ではないが、市街地だ(9月入居予定)。弟は原因が分からない病気で通院しており、現在2人とも仕事をしていない。転居後、仕事を探すつもり。経済的にしんどいが、何とかやっています。(40代、2人暮らし、担当:武内、藤井、矢萩)
- 息子は26年間勤めた会社を病気で退職してから4〜5年経つがいまだ職がない。私の年金と夫の遺族年金、計12万円/月で暮らしているので、今は死なれへんし、体のあちこちが悪くても医者へ行けない。それでも年金の請求が来るので、3ヶ月分(7,000円)を先日持っていった。仮設へ来ても家を再建するつもりで地代(6,800円/月)を払い続けてきたが、先月で諦めた。当選した公営(市街地)へ息子が荷物をボチボチ運んでいるが、これから毎月12,000円払うのは大変だ。息子も年やから働くとこない。でも福祉の世話になりたくない。〈被災者連絡会へ後日訪問してもらいたいと依頼済み〉。昨日、前に止めていたバイクを盗られた。長いこと生きてるもんやない。(88歳、2人暮らし、担当:小野、木村、小林(弘))
- 糖尿病と白内障で通院中。1日に缶ビール(500ml)2本・焼酎1合を飲むが、時間をかけているし…医者も承知しているから。ただ遠出をすると、疲れやすくなってきた。県住(市街地)は1DK8,000円。市から一時待機を勧められたが断った。この年で不動産屋を回っても、数ヶ月住む所など見つかる訳がない。結局公営入居(8月)まで居てもいい事になった。〈仮設の周囲に野菜や草花を植えておられた〉。最近は人が住んでいないと思って、バラやアジサイを持っていく人がいる。まあ花泥棒には、それほど罪はないと思っているけど…。(71歳男性、一人暮らし、担当:武内、藤井、矢萩)
- 公営住宅申し込み中。今年初め頃までは、辺鄙な所や狭い所へ行けと言われたり、7人家族なのに3Kにとりあえず入らないと市住に当選させないとまで言われた。何回も落選し、今回に賭けてる。人がいなくて怖い。またふれセンがなくなってから広報が入らず、いろいろな情報がわからない。夫は肝臓が悪く仕事が出来ないので、実家へバイトに行っている。でも実家も赤字で大変。去年生活保護の申請に行ったが無理と断られた。役所は、3ヶ月の赤ちゃんがいる私に働けと言う…。学校行っている子が4人いるので、給食費だけでも大変。子供の就学援助は申請を出した。中学の制服も先生の厚意で借りている。夫は入院しなければならないのに、「こんなんでは入院出来ない」と困っている。(35歳、7人暮らし、担当:芦高(娘)、加藤、長船)
- ここも私一人だけになってしまった。「仮設は6月まで」と市から言われたが、公営(市街地)は8月入居で、引っ越しの準備も一人では大変だから居させてくれと頼んだ。〈荷物の整理をされており、ゴミを家の中に置かれているので聞いてみると〉この辺も不用心になってきた。ゴミを外に放っておいたら、いつ火をつけられるか分からない。心配で家の中に入れている。(80歳女性、一人暮らし、担当:辻野、芦高(母)、猪上)
- 公営へ毎回申し込んでいるのに当たらない。病院通いをしているのに、市の勧める所は…。病院から遠かったり、坂があったりする。ここも私一人になってしまった。(58歳女性、一人暮らし、担当:芦高(母)、辻野、猪上)
- 福祉の人がよう来てくれる。でも、今まで親切にしてくれた裏の人が今日引っ越して行き、涙が出た。私の引っ越しは6月21日らしいが、もっと早くなるよう福祉の人に頼んでみよう。戸がガタガタ鳴ると怖い。一人になるとは知らなんだ。〈軽度の痴呆あり。あんしんすこやか係へ確認する。ご本人が転居後の不安を抱えている事と、移転先で安心できるサービスを受けられる為に時間が掛かっている事を聞く。今後の訪問では不安を和らげる会話を心掛けていく予定〉。(74歳女性、一人暮らし、担当:小野、木村、小林(弘)、若菜)
- 震災で家屋の下敷きになったので、天気が悪いと体がしびれる。息子(当時19歳)を亡くした。公営は9月入居予定。〈花を育てられており、前向きに生きようとされていた〉。(65歳女性、一人暮らし、担当:久田、杉本、都築、矢野(佐))
- 娘のいる西神南の公営に決まり、喜んでいる。娘も毎週来てくれるので淋しくない。もう少しだから待ちます。ボランティアも愛知県から来てくれ、有り難う。(85歳女性、一人暮らし、担当:桐生、塩谷、小波本)
- 市街地の公団を申し込んでいるが、まだ結果が出ていない。収入と年齢の制限に引っかかり、市住には入れない。公団の、家賃が高いのが悩み。中央区の病院へ会社帰りに通っている。(?歳男性、一人暮らし、担当:小林(伸)、矢野(信)、原田)
- 糖尿病。公営は未定。靴の縫製(自営)をしている。去年の収入が80万程で、今も月々7万程度しか仕事がこないのに国保を月に15,000円払っている。医者へは月2回しか行かないのに…その上診察代や薬代を取られる。役所前で腹でも切るわ!〈被災者連絡会へ後日訪問してもらいたいと依頼済〉。ここに猫が20匹はおる。仮設なくなったら痩せて死ぬだけやわ…かわいそうに。(56歳男性、一人暮らし、担当:芦高(娘)、加藤、長船)
- 明日、市街地の公営へ転居。5月に引っ越し出来たのだが、お金がなくて…結局借金した。転宅貸付は締切に間に合わず、借りられなかった。夫の給料は遅配になっており、金額もまともにもらえていない。家賃を払っていけるか不安だ。自立支援金は、結局いくらもらえるのだろうか(所得がほとんどない状態で)?。上の子は働きながら定時制高校に通っている。学費は安いけど、でも奨学金を考えたい。子供の収入は多くないし、私達も学校の為に回せる金がない。下の中学生は就学援助を受けている。私は甲状腺が悪く、国保の減免を受けていても今は滞納中で、病院にも行けない。〈被災者連絡会へ後日訪問してもらいたいと依頼済〉(44歳、4人暮らし、担当:芦高(娘)、加藤、長船)
6月19日
- 息子は仮設に入居後体調を崩し、心不全で亡くなった。もうすぐ、一周忌を迎える。ここはとても不用心になった。深夜になると不審な車が入ってくるし、この前は洗濯機を持っていかれた。防犯の為に、下の敷地だけでなく上の敷地にも車が入って来れないようにして欲しい。それに仮設を撤去すると、住んでいる所が分かり危ない。回りに民家がなく、助けを呼ぶ事も出来ない。公営は申し込みの結果待ちだ。(52歳、3人暮らし、担当:赤西、矢野)
- 夫は脳梗塞で左半身が不自由。夫の事もあり、交通の便の良い所を希望しているがなかなか…。市から「何とかする」と言われているので、お任せしている。でもここに住むのも、寂しさを通り越して怖い…。(60歳、2人暮らし、担当:北川、白倉)
- 妥協し、応募した公営に当選した。やっと出れると思うと本当に嬉しい。ただ…最後までずっと支え合ってきた方達が、入居が決まらず心配だ。早く決まるといいけど…。7〜8月くらいには、たぶん引っ越す事になりそう。また遊びに来て。
(40代、4人暮らし、担当:北川、白倉)
- 何やかやといろいろ来るけど、よく分からない。もと住んでいた所に住民票があるので、そこへ戻るつもりだが…。耳は遠くなるし、医者は遠いし…。年いったら大変。自分ながらおかしくなる…。足は丈夫なので、昼は買い物がてらよく出掛ける。2〜3日前昼頃だったが、ガラスが割られガムテープで補強した。警察が『何かあったら知らせてくれ』と言うが。不安だ…はよ出たい。〈生活上の不安から心が疲れているようだ〉。(88歳女性、一人暮らし、担当:小野、長船)
- すでに移転されていたが、裏のサッシ窓にカギがかかっていなかった。不審者が部屋に出入りすると困るので、竹や小石をストッパーにしてサッシが開かないようにし、外から見えないよう網戸をかぶせてきた。〈仮設の管理担当者に連絡をし、戸締まりをお願いした〉。(担当:林(勝)、小田、矢萩)
6月26日
- 耳が遠く、近寄って大声で話さないと意志の疎通がしにくい。足が悪く、トイレなどは這っていく。しかし近所の方達2〜3人がいつも車椅子で外に連れ出してくれるし、デイサービス(火曜日)にも行っている。〈初めは警戒されていたが、部屋に上げて下さった。グッドライフ(訪問美容室)のチラシをお渡しした〉。(87歳女性、一人暮らし、担当:川口、福井)
- 息子夫婦が夜9時頃まで仕事に行ってるので、昼はずっと一人。前の公園で子供達がサッカー等をしており、それを見ていると気が休まる…。足が悪く市街地の病院へ通院しているが、タクシーを利用するので、お金がかかり負担になっている。90歳の私がいるので、この市営へ当たったのでは…と思うが、私としては不便で暮らしにくい(但し息子夫婦は喜んでいる)。(90歳、3人暮らし、担当:川口、福井)
- 震災で肩・背中・足を負傷、頭も8針縫うケガをした。今も膝は完全に曲がらない。ここでは集会場行事に参加する事もなく…近所の人と会えば立ち話しくらいするが、部屋を行き来するような付き合いはない。お隣は数週間前に人がバタバタ出入りしていたが、まさか救急車で運ばれ入院していたとは気付かなかった。非常ボタンがトイレ・風呂・台所にあり、昼はLSA(生活援助員・3名)、夜間・休日は西神医療センターにつながる。また部屋の中にはセンサーがあり、12時間人の動きを感知しないと、異状を知らせる仕組みになっている。ここはいい所やで。買い物は近いし、ドアを開けると目の前には広々とした芝生の公園があって、日曜になると家族連れで賑わう。もう被災地へは帰りたくない。娘夫婦も西区にいるので、よく来てくれる。(71歳男性、一人暮らし、担当:近藤、矢萩)
- 仮設と公営では気分的に違うけど、以前より不便です。スーパーがもう1軒あれば…。それに近所付き合いがあれへん。防音設備があるようだけど、やっぱり人の歩く音や人の声が聞こえる。防音が完全だと思っていたので、余計敏感になり、気を使ってしまう。(?歳女性、一人暮らし、担当:川口、福井)
- 4日前に近所の方(一人暮らし)が、亡くなられた。仮設もそうやけど、孤独死は復興住宅にも多い。酒で淋しさを紛らわしたり…。ここは6割くらいが高齢者や。設備はええけど、倒れた所によっては…もうあかんやろ。それに外へ出んから、人と会わんし…なじみにくいんやろ。まだ自治会も出来てない(去年11月入居)。でもここは結構空き部屋があるし便利がええから、仮設の追い出しにあってる人に言うたって…。妻は脳梗塞で通院中。ほんまは、この近所にローソンがあったらもっと便利ええねん。夜中の買い物が困るから。(60代、2人暮らし、担当:今市、長船)
- お陰様で元気にしております。ここは住み心地が良いので気に入っています。もう被災地へ戻りたいとは思わない。公営に入ってからも、淋しいという人(特に男性)がいるが、要は気の持ちようだと思う。同じ仮設から来た人が近くの棟に住んでいるので、よく会っている。(83歳女性、一人暮らし、担当:芦高、赤西)