7月3日
- 名刺もらえますか?。毛布や羽布団等、見本と違うもん売りつけに来る人がいるので、市からもらうように言われてるんです。〈レクチャー資料の1頁目を渡す。初めは警戒されていたが、週ボラの事を説明すると中に招き入れて下さいました。〉借地の家は全壊。再建したいけど…2,000万かかる事と地代が3倍になったので、諦めた。妻は入居直後に亡くなりました。疲れたんやろな…。引っ越してから亡くなる人、多いで。私も週2回通院している。でも生活はもう慣れた。週2回食事会があり、友達もできました。(74歳男性、一人暮らし、担当:小林、福井)
- 血圧が時折高くなるけど特に悪い所はなく、近くに希望クリニックもあるので便利。私が具合悪くなった時、息子達が来てくれても寝る所がない。2間を申し込めばよかった…。ここは仮設の事を思えば気楽だけど、今は仮設も懐かしい。いろんな人が物売りに来るので…レンジフードのカバー(フィルター30枚付)を13,000円、食器棚を16,000円で買った。造り付けの食器棚は高すぎて手が届かないので…。〈物事をプラス思考に考えておられ、とてもお元気でした〉。(89歳女性、一人暮らし、担当:小林、福井)
- 〈娘さんより〉自治会がないから、行事・催しもなく寂しい。それに情報も入ってこない。せっかく立派な集会場もあるのに、何が行われているのか分からない。ふれあい喫茶・手芸教室・カラオケとかやって欲しい。盆踊りもして欲しい。(70代、2人暮らし、担当:福本、赤西)
- ここに来てから、なぜかひどい“喘息”になった。ここにおったら誰も訪ねてこんし、隣近所とも話しがしにくい。ホンマに『鉄格子』の中におる様や。通院の為被災地に行くが、そこの市場で買い物するのが楽しみ。それに『100円均一の店』も多いから便利。この辺は物価が高い。(70歳男性 、一人暮らし、担当:福本、赤西)
- 抗生物質の投与で目が見えにくくなっており、月1〜2回は目の検査を受けている。入居した時は寒い時期で住人も余り外に出なかったが、掃除当番やラジオ体操での際話すようになり、段々分かってきた。集会場で火・金に食事会(1回400円)があり、時間がある時は出来るだけ行くようにしている。40代後半から書道・俳画を習い始め、定年後は教室を開いた。震災後も、知人の紹介で場所を借りる事が出来、毎週木曜に教えに行っている。これが生き甲斐で、出来なくなったらボケるしかないわ。日曜は娘の家で、食事をし風呂に入るのが楽しみ。先日近くの小学校で子供達との交流会があり、竹とんぼの飛ばし方を教えてきた(作り方から教えると思っていたら、完成品が用意されていた)。子供達と遊ぶのは気持ちいい。〈「いろいろやる事があって、ボケる暇がないわ」と充実された生活をされているご様子でした〉。(83歳男性、一人暮らし、担当:藤沢、矢萩)
- 入居して20日くらいはしんどくて外出もしなかったが、今は3日に1回くらいは近所の人と話をするようになり、大分しゃんとしてきた。集会所である健康体操や茶話会などの催しにも出掛けており、ボランティアも毎週水曜に訪問してくれる。足腰が悪い私からすると、ここは駅からちょっと遠く…買い物や通院にも不便。(70代女性、一人暮らし、担当:藤沢、矢萩)
- 転居の予定はない(自宅再建の見通しも立たない)。ネコ12匹+犬1匹を飼っているので、仮設内で一人ぼっちでも別に寂しくはない。餌代にお金はかかるけど、年金や退職金があるから大丈夫。〈震災で亡くした8匹の猫の事を書いた文章が、雑誌に掲載されたと見せて下さった。本当に動物が大好きな方でした〉。(66歳女性、一人暮らし、担当:大滝、白倉)
- 〈たくさんの花や野菜を大切に育てておられ、楽しそうにあれこれ教えて下さった。しかし花泥棒には激怒されていた〉。2ヶ月後には、近所の方と同じ所へ引っ越すので心強い。でも花や野菜を育てたり出来るから、この仮設が大好き。ずーっといたい。空気もいいし。(78歳女性、一人暮らし、担当:大滝、白倉)
- 入居人数を変更した為、入居取り消しになった。名谷の空き家募集に申し込んでいるが、いまだ未定。娘と退居した息子が、時々週末に来てくれる。(64歳女性、一人暮らし、担当:大滝、白倉)
- 公営の入居は、工事の関係で延びている。移転は9月になるかもしれないが、市は詳しい事を言ってくれない。外観は出来ているが、内装やガレージ等の整備はまだのようだ。大分前から決まっていたのに…。私達より後から決まった人がどんどん出ていく。(64歳、2人暮らし、担当:東條、長船)
- 公営は以前住んでいた所に戻りたかったが、新築がないからあきらめた。古い空き家は狭いのに家賃が高い。それに娘が来ても泊まる所がないのは困る。今回は息子の勤務先に近い所を探してもらったので、日曜に下見をし、月曜に決める。今度は永住やし、きっちり決めな。しかし運のいい人は、ええとこ入って安い家賃で住んでるのに…〈と、今までここに残された事を怒られていた〉。(77歳、2人暮らし、担当:東條、長船)
7月10日
- 民間住宅で被災した。家主から退居するよう再々言われたが、移転したくなかったのでずっと住んでいた。しかし、取り壊しをするというので、やむなくここへ転居してきた。(30代、5人暮らし、担当:北野、矢萩)
- 地域振興券について、これまで自治省・各政党・振興券係へ何回となく電話し訴えたが、「あなたは息子さんの扶養家族になってますので支給されません」との返事。では、私と同じ条件の方で支給されている人は…どうして?。また親が高給取りあるいは資産家でも、15歳以下の子供へ一律に支給されたのは…どういう事?。こんな不公平な振興券に…納得のいく説明を願いたい。(77歳、2人暮らし、本人自筆)
- ここは子供のいる家が3世帯の為、子供会がなく廃品回収がない。リサイクルしないともったいない…。〈お世話役の方にお聞きし、近場にある区の廃品収集所を紹介した〉。(30代、5人暮らし、担当:白倉、立花)
- 被災後、息子夫婦と同居していた。去年4月こちらへ転居してきたが、妻はその3日後に倒れ…6月に亡くなった。週2回スーパーで買いだめをしているが、医者からは「栄養が偏らない食事と歩行を心掛けるように」と言われている。今は健康でも4〜5年後どうなっているか不安…。妻が亡くなった事も…震災も『運命』だ。人間が生きるには、楽しい事を持たねば。今日は若い人と会ったことで活力をもらった!。〈とてもさみしがりやの方で、話しをずっとされていた〉。(76歳男性、一人暮らし、担当:中沢、大森、延東、清重)
- 昨年3月に転居してきたが、今年3月夫は腰を骨折し、その後体調を崩し…亡くなった。一人になったが子供3人が神戸に住んでおり、電話や訪問をしてくれ買い物も手伝ってくれるので、生活は安定している。住居は安全で空調の必要もあまりなく、快適である。周囲の方々にもいろいろな面で協力して頂き、感謝しています。(78歳女性、一人暮らし、担当:矢野(俊)、川口)
- 去年8月に転居してきた。耳が遠いが、テレビで時代劇を見るのが楽しみである。今年5月11日に息子がクモ膜下出血で突然亡くなり、一人になってしまった。同じ階の方が定期的に訪問してくれ、常に心配りをしてくれるので、感謝している。〈きれい好きで、部屋もよく片付いていた。家族に恵まれず、92歳という年齢の為生活は大変と思われる。しかし腰が低い方なので、周囲の協力を得ながら地道に生活されることを願います〉。(92歳男性、一人暮らし、担当:矢野(俊)、川口)
- 失業してから、貯金を崩してやってきたが底を尽きかけている。不定期のバイトでは生活していけず、今は息子の収入で暮らしており、申し訳ない。〈被災地仕事開発事業の資料を渡し、説明をする〉。足が悪いので、大丈夫だろうか?。それに交通費は支給されるのかな?。検討してみます。ありがとう。(58歳、4人暮らし、担当:白倉、立花、長船)
- 夫は最近血圧が高いが、診察待ちが嫌いで医者に行かない…。クーラーの操作方法が分からず、除湿の時だけ使用しています。新聞・宗教の勧誘やセールス等がよく来る。〈活動の趣旨を説明し、「小さな事でもいいので、お話をお聞かせ下さい」と言うと、部屋の中に招き入れて下さった。クーラーの操作方法を、分かりやすく書いてきた〉。(60代、2人暮らし、担当:赤西、福井)
- 公的支援の国会要望の際、東京へ何度も行った。成立した時は嬉しかった。また空港建設をめぐる署名集めもした。でも空港は出来てしまうやろうな。腹立つわ。孫の幼稚園への送り迎えは自分の仕事なので、毎日長田に通っている。また小学生の孫はリトルリーグで野球をしており、よく一緒にキャッチボールをする。孫がいるからこんなに元気でいられるんとちゃうか。ここは快適だが、それでも下に住むおばさんは元気だったのに急に亡くなった。ここでは仮設にいたような繋がりがなく、いろいろなイベントなんか出来へんからな…。皆さみしいと思うわ。(67歳男性、一人暮らし、担当:鹿島、白倉)
- 娘は仕事に行ってます。復興住宅の人と、2ヶ月近く会わない事もある。みんなで掃除する事もないし、ただ小さな掃除当番が月1回あるかないか位。一生のうち阪神大水害・空襲・震災と3回も災難に遭った。特にひどかったのは戦災で、何しろ日本中食べ物がなかったのだから…。あの時は幼稚園児と小学生の娘を抱え、食べ物がなく困った。テレビでコソボ難民を見ていると、同じやったなぁ…と思う。(82歳、2人暮らし、担当:芦高、白岩)
- 息子が会社に行った後はひとりぼっち。まだ自治会らしい活動もないし、コミュニケーションが全くない。健康相談が集会場で月1〜2回あるが、皆さんに会えない。仮設では「ふれあいセンター」に行けば、誰かに会えたのに…。また「どぉしてるのぉ…?」と声も掛け合ったが、ここではそういう事が滅多にない。(55歳、2人暮らし、担当:芦高、白岩)
- 息子が一人で暮らしてる半壊した、鉄工場兼自宅へ戻る予定。ガス・水道などの設備を準備中で、住めるまでには8月中旬までかかりそう。(86歳女性、一人暮らし、担当:藤沢、矢野(信)、白岩)
- 8月中旬に公営の鍵渡しの予定だが、まだ未確認。また自分が何階に住むのかも分からない。引っ越し業者を検討中。2トントラックで大丈夫かな?。〈引っ越しプロジェクトを紹介する予定〉。(80歳女性、一人暮らし、担当:藤沢、矢野(信)、白岩)
- 公営は未定。膠原病で、どうしても今通院している病院の近くへ行きたい。また将来歩行困難になりそうなので、バリアフリーの住まいを定め、電動車椅子を購入したい。手芸等が好きで、電動ミシンが欲しい。どなたか要らなくなった方、お願いします。(58歳女性、一人暮らし、担当:藤沢、矢野(信)、白岩)
- 留守でしたが、ここはどんどん解体工事が進められており、大型トラックで廃材を搬出中だった。隣の棟はガラス戸が外れ、しかもガラスの多くが割られ散乱している。人を…一人で住まわせるにはあまりにも寂しすぎる状況と思います。再度近況フォローを望みます。←来週も訪問する予定です。(88歳女性、一人暮らし、担当:藤沢、矢野(信)、白岩)
7月17日
- ここはバス停から遠く、不便。入居時…雨が降ると1階の床下換気口に雨水が流れ込むことが分かり、市に側溝を作る工事をしてもらった。当時は自治会も出来ておらず、あちこち走り回って大変だった。その後も地域住民や市民の苦情を聞き、行政に改善申し入れを行っており、その数は100件以上になる(メモや写真も残してある)。教育の荒廃は、学校へ上がる前に家庭で躾が出来てないからだ。教育問題はもっと家庭の領域に踏み込まなければならない。また日本人はよく“終戦”というが、本当は“敗戦”だ。戦争に敗れたという痛みを感じていない。政界も教育界も誤魔化している。〈気持ちが若々しく、世の不正は黙っていられずどんな相手にでも意見をぶつけていくパワーを感じました〉。(77歳、2人暮らし、担当:南、矢萩)
- 骨粗鬆症で足腰が悪く、外出の際は手押し車を使う。歩くと身体の調子がいいので、週3回は買い物に行くが、この近所は坂が多くて…。また花に水をやる際、ベランダに水道がなく家の真ん中にある台所から運ぶのは、とても不便。集会場でお茶を飲んだりカラオケをするが、1日中家の中にいて誰とも口を利かない時もある。盆踊りなどもなく寂しい。仮設や被災場所と違い、不便で淋しい。〈花をご自分で2鉢選んで持ち帰られた〉。(79歳女性、一人暮らし、担当:長船、瀬戸)
- 震災時右足をはさまれ、その後遺症で正座が出来ない。普通に歩く事も出来ず…立っていると体がふらつくので、病院へはわずかな年金からタクシー代を出し、通っている。リハビリと思い、一人で歩く練習をしているが痛む。夫婦で体のあちこちが悪く、どちらが先に倒れるかと…心配。鉄筋の建物は初めて住んだが、暑い。台所までクーラーの風は届かず、調理熱も自然に排出されない。またドアを閉めたらお話がしにくい…近所の人達と、料理の話し等をしたいです。(76歳、2人暮らし、担当:瀬戸、長船)
- この階は年寄りが多く活気はないけど、なごやかに付き合っている。でも近所の人と会っても挨拶する程度で、大した話しはしない。昨年は妻を亡くし、軽いうつ状態で人と話す事もおっくうだった。でも今は体も良くなり、こうして話していて楽しい。また来て下さい。(76歳男性、一人暮らし、担当:金本、林、白倉)
- 仮設にいた時は不愉快な事があったが、今はここでとても幸せに暮らしている。隣の92歳の方が毎日掃除しているのを見て、自分も触発され毎日散歩に通っている。〈互いによい意味で影響しあえる環境は、特に高齢者の多い復興住宅ではとても大切な事だと感じた〉。(78歳女性、一人暮らし、担当:小田、橘)
- 震災当日は娘の家に泊まっていた。自宅は完全に潰れていたので、もし在室だったら助からなかったと思う。近所の方にお世話いただいており、ここは住み心地がよい。〈お花を差し上げたところ、喜んで下さった〉。(76歳、2人暮らし、担当:浦口、矢野、白岩)
- 来客中との事。お花のみを届けると大変喜ばれた。「今度また来てね。いつ来る?」と言って頂けたので、機会があれば訪問したいと思います。(38歳女性、一人暮らし、担当:小田、橘)
7月24日
- 脳梗塞で左半身が不自由。ようやく希望する場所(通院に便利な場所)へ入居が決まった。元住んでいた場所にも近く…良かった。仮設の生活は大変だったが、違った土地で生活を経験できたり…今となっては良い思い出です。(67歳、2人暮らし、担当:石川、小林、辻野)
- 周りが空いており子供も大きく手狭なので、転居までもう一部屋使わせてと希望したが、「それなら今空いている県営に行け」との返事。夫は震災後職場に通えず転職したが、その会社は今年倒産し求職中。長男も就職浪人だが、先日試験を受け、結果待ち。(47歳、4人暮らし、担当:石川、辻野、小林)
- 松葉杖がないと歩けない(障害6級)。また多発性筋炎(筋肉が硬直する)の持病があり、朝・晩の薬は欠かせない。でも一人でこんな所に居たらノイローゼになるので、毎日リュックを背負って出掛けている。空き家待ちになるが、通院(被災地)している病院の近所で…6ヶ所ほど行きたい所がある。〈被災者連絡会も市へ交渉中との事〉。一時待機を勧められているが、とても2回は引っ越せないし、斡旋された所は坂がきつく住めない。足の事を訴えても、「あんたより体の悪い人はいっぱいいる」と言われた。とうとう一人になってしもうた。ふと目が覚め…このままどうなるんやろと思う。夜が怖く、寝不足で血圧が上がった。今日は週ボラが来るというので待っていた。(67歳女性、一人暮らし、担当:石川、辻野、小林、若菜)
- 今月末に転居します。娘の近くなので安心。仮設撤去の為、私の住んでいる棟を工事用防護柵(黄色と黒)で囲まれた。通路の真ん中に建てられ歩きにくいし、不用心だ。引っ越しの際、本当に取り外してくれるのだろうか?。これではトラックも入って来れないし、荷物も持ち出せない。(85歳女性、一人暮らし、担当:土屋、浦口、小波本)
- 収入オーバーと年齢で公営に入居できず、公団の斡旋を受けている。家賃7万円(+共益費5,000円)は痛いが、書類が揃ったら申請するつもり。今回の入居は3年間の暫定措置で、その後は市住に移ることも可能と言われた。震災後、糖尿病や肝臓を悪くし3〜4回入院した。会社帰りに市街地の病院へ通院しているが、今のところ体調は良好。(50代、2人暮らし、担当:祝、中澤、矢萩)
- 震災後、大腸ガンの手術をし、今も通院中。腰も痛むので、3日と空けず近くの外科へ行く。通院を考え西神南の市住を希望したが、収入の関係から県住を勧められている。でも書類を送ると言われ、2週間経つが…まだ届かない。公営の件であちこち相談したが、聞いてくれるだけで根本的な解決にはつながらなかった。やはり自分で動かないと…。今は…役所と腰を据えて話し合うという気持ちになっている。仮設の撤去も来週くらいから本格的になるようだ。工事が始まってから外灯がつかず、真っ暗で怖く…苦情を言ったら、2〜3日前からつくようになった。〈お店を経営されていた頃の事を楽しそうに話された。たくさんの本やレコードを持っておられ、婦人大学やいきいき仕事塾に通われてる…向学心旺盛な方でした〉。(69歳女性、一人暮らし、担当:祝、中澤、矢萩)
- 収入オーバーで市住に入居出来ず、ありとあらゆる所へ申し込んだ。でもようやく…転居が決まった。娘2人は大阪まで通勤しており、帰りは10時頃になる。表通りまで迎えに行くが…暗くて恐い。目の前の仮設が撤去され、日がまともに当たる。雨が降ると跡地に水たまりができ、カエル・ナメクジ・虫等が大量発生する。また夜になると犬が出てきて怖い。わざわざネコに餌をあげに戻ってくる人もいるが…。(78歳、3人暮らし、担当:石川、小林、辻野)
- 公営はつい先日決定したが、入居時期は未定。先月一人息子(27歳)が亡くなった。半年ほど糖尿病で入院していたが、突然悪化した。(52歳、2人暮らし、担当:石川、小林、辻野)
- 8月中旬に転居予定だが、引っ越しの段取りはまだ。〈引っ越しボランティアの資料を渡す。お酒をかなり飲まれるが、病院はきちんと通院しており、糖尿病も悪化していないとの事。但し、他に住んでいる家が1軒しかなく、以前に比べ元気がない。ここでは全棟の内装・外装を外す工事から始めており、見渡せば鉄骨と…板間の上にユニットバスが残された風景が広がっていて、無情です〉。(71歳男性、一人暮らし、担当:武内、白倉、藤沢、橘)
- 公営が決まった。しかし、8〜9月に入居との事だ。小・中学生の子供がいるので、2学期が始まる前に転居したいと思う。時々来る市の斡旋係に言うが、「そちらの担当ではないので…」と逃げる。(31歳、7人暮らし、担当:矢萩、祝、中澤)
- 今月末に転居します。大きな犬を飼っていたので、転居先がなかなか決まらなかった。今回移転する所も、結局飼えない。〈仮設住宅で被災者を慰めていた犬や猫は、復興住宅に入れない者もおり、保健所に連れて行かれるか・野良になるか・捕まるか…いずれかの道をたどる。理不尽だと思う。何とか生かす方法はないものだろうか?〉。(74歳、2人暮らし、担当:武内、白倉、橘)
- 一時、足の裏が腫れたが、最近は薬で少しましになった。仮設に来た当初は、体調が悪かった。部屋中の物がキラキラ光って見える等の幻覚が続き、医者に診てもらった事もある。4年と4ヶ月、よう倒れんと居ったもんや。転居予定が8月に延びたが、2週間に1回通院(眼科)がてら、建設現場へ足を運ぶ。いい感じで進んでいる。5月にここで一人きりになった際、どうなる事かと思ったが、隣のマンションの方や新聞屋さんが声を掛けてくれる。またよその仮設と違い、環境にも恵まれている。週ボラにはずっと気に掛けてもらい、お世話になります。今日は楽しみにしていました。(80歳女性、一人暮らし、担当:祝、中澤、矢萩)
- 膠原病で脚が痛み、微熱がある為歩くのがしんどい。この病気の症状は多種多様で、検査を受ける際もあちこちの科に行かなければならず、一苦労だ。住宅は未定。今も斡旋で名谷駅から近い公営を勧められているが、病院(市街地)の事を考えると…。希望する所は来年6月に出来るらしいが、空きが出るまで1〜2年どこかで待ってもいい。趣味で俳句や短歌を作ったりしている。でも最近は書いていること自体に嫌悪感を感じてしまう。独りぼっちで寂しいし、肩身が狭い。(58歳女性、一人暮らし、担当:大滝、白倉)
- 電動車椅子やバッテリー交換は値がはるけど、これなかったら外出できないしな…。頼みあるんやけど…植えてあるメロンの枝を針金でくくりつけてくれへんか?〈作業を行う。必要があったらまた呼んで下さいと伝える〉。仮設にいる時からメロン栽培をしていたが、ここではプランターに植えている。今は限られてる土やからな…花も植木もそうそう作れない。花を手入れする事が生き甲斐や。毎日花に水をかける時、話しかけたらちゃんと伸びてくれる。(66歳男性、一人暮らし、担当:南、福本、長船)
7月31日
- 最初は私も…自分の家がどこかと迷ったが、いまだに迷う高齢者もいる。こんな高い所に、公営をよう建てたもんやと思う。近くの棟に友達が入居しているが、行かない。いろいろなセールスがよく来るので警戒してるけど、ボランティアは気持ちが通じるし…くだらん話でも聞いてくれるから、来てくれて嬉しい。時々来て下さい。(67歳女性、一人暮らし、担当:矢野、長船)
- 私は緑内障で…いつ失明するかわからない為、夫には家の中の物がどこにあるか紙に書くなどして教えている。この棟は入居戸数が少なく、私達は端部屋で横窓が開くので…良かった。野菜は仮設を回っていた八百屋さんが来てくれ、他の買い物はコープに配達してもらう。何かあれば下のローソンで用は足りる。仮設より電気・ガス・水道(風呂は水量調節が出来る)も安い。今は快適や。夫は将棋が趣味。私は踊りをしていたので、自治会が出来てまた踊る機会があれば…と楽しみにしている。人間趣味があれば、年とってもやっていける。またいらして下さいね。〈堅い信念を持ちながら、色々な事にトライされるエネルギッシュな方で、その姿勢や発言には学ぶ所が多かった〉。(76歳、2人暮らし、担当:向井、矢萩)
- 買い物をする際不便。下の“お好み焼き屋”が“生協”やったら良かったのに。週2回近くの風呂屋に行ったり、姉の家に行くなど頻繁に外出している。その時ついでに買い物をしてくる。(75歳女性、一人暮らし、担当:藤沢、中澤)
- 当初は障害者に不向き(急斜面に建っているので生活しにくい)だと思い、ここに住みたくなかった。しかし「タクシーが来るよ。それにここを逃すと、いつ公営へ入居出来るか分からない」と言われ…住む事に決めた。ここに来てからセールスが後を絶たず、時には中まで入り込んできて浄水器を取り付けられた事もある。足と心臓が悪い(障害2級)ので、最近電動車椅子を購入したが、まだ慣れず移動がしんどい。また集会所にも行けないので、コミュニケーションがない。通院等外出する時はタクシーを使用するが、往復4,000円ぐらいかかってしまう…。8月初めに検査(心臓)を受ける。その結果によっては、入院するかもしれない。(69歳男性、一人暮らし、担当:小波本、青木)
- 寝たきりの母と2人暮らしです。ここは買い物が不便。お年寄りの方が重い買い物袋を下げ…一息つきながら、坂を登っているのを見るとかわいそうです。離れて建つ1棟・2棟(シルバーハウジング←高齢者向けの公営)は、バス停に一番近い7棟のエレベータ口よりなお…坂を登らねばならず、特に不便で辛いと思う。仮設では6月に入ったらすぐクーラーをつけていたが、ここは風が入ってくるので今も使用していない。〈寝たきりのお母さんの床ずれの事を考えると、自然の風が入ってくるのは大変有り難いことだと思います〉(88歳、2人暮らし、担当:大滝、福井、橘)
- 地震の後遺症で、腎臓と肝臓の働きが悪い。入居する前も、2カ月入院していたので…体重が38kgになってしまった。それに背の低い人に合わせているのか…調理台が低く、腰が痛い。ここでも会合はあるけど、なかなか会長等になる人がおらず、自治会もできない。ゴミ当番も決まらない。朝から晩まで話す相手がおらず、ノイローゼになりそう。こんなに辛い事はない。近くの棟にたくさん知ってる人がいるけど、部屋番号を知らないし、戸を閉めたら誰とも話さないからね…。〈お話相手の訪問をとっても必要とされていた〉。(76歳女性、一人暮らし、担当:大滝、橘、福井)
- 転居先・日程ははっきりしないが、「決まったら即入居出来る」と言われたので、引っ越しの準備を始めている。近くのダイエーでダンボール箱をもらっているが、余分に欲しいので、手に入る所はないだろうか?。梱包作業の事を考えるとしんどい。どなたか作業に来てくれないだろうか?。出来れば女性の方、お願いします。(67歳女性、一人暮らし、担当:福本、赤西)
- 今日公営のカギをもらってきた。色々説明を聞いたけど、一方的に話すし…カタカナ用語が多く、よく分からなかった。ところで部屋のカギは『オートロック』らしいけど、それって何?。〈使用説明書を見ながら説明したが、再度入居前に電話をし確認する事を勧めた〉。公営に入っても言いたい事は色々あるやろうから、又訪問に来てくれ。(71歳男性、一人暮らし、担当:福本、赤西)
- この仮設(公園)で残っているのは私一人だ。だから敷地内に人が入ってきたり、特にベンチで長い時間座っている人がいると、気になってしようがない。警察が時々来るので、少しは安心しているが…。〈あんしんすこやか係から返事があった。7月31日、斡旋担当の方と保健婦さん付き添いで、公営を下見に行く予定との事。場所は本人希望の地区。問題は1階入居を望んでいるが、空いている所は2階しかない。本人が納得してくれればいいのだが…と言われていた。引き続き見守る形で訪問を行う予定〉。(88歳女性、一人暮らし、担当:福本、赤西、若菜)