12月2日
[復興住宅]
- 10年前に主人を亡くしてからは、一人暮らし。この住宅は仮設時代の知り合いが多く、行き来しています。〈前回訪問の後、「台所を掃除して欲しい」と電話があり、きれいに掃除しました〉。(75歳女性、一人暮らし、担当:竹内、小田)
- 車椅子に乗り、介助者なしで震災前に住んでいた市街地のリハビリ施設や病院へ通っている。地下鉄も駅員の世話にならず、一人で乗ります。リハビリで始めたジグソーパズルに興味を持ち、3000〜5000ピースの作品を30点ほど仕上げた。身近に親類はいないが、友人は多く、結構付き合いもあります。〈脳梗塞の為、右半身不随だが、身の回りの事はほとんどご自分でされ、何事にも前向きに取り組まれている方でした〉。(59歳男性、一人暮らし、担当:矢野、矢萩)
- 体調はまずまずです。腰が痛い時もあるが、医者にかかるほどではない。近くに親類がおり、ご近所とも仲良くやっています。ただ、地震の時の怖さは、今でも忘れられません。(60代女性、一人暮らし、担当:鹿島、西)
- 3年間過した仮設では、仲の良い人がたくさん出来ました。今はグランドゴルフが楽しみです。バスが近くを通るようになったので、外出するのも楽になりました。(76歳女性、一人暮らし、担当:川口、井手上)
- 70歳になって…先行き何の希望もありません。公営に移ってから喘息で…時折、夜に発作が起きます。心臓も悪く、今年は自宅で3回倒れました。緊急通報用の装置はあるが、救急車が来ると近所の人が心配するので…使った事はない。震災では、家が潰れ外に出られなくなったが、手元にあったドライバーで、塞いでいた板に穴を開けて脱出した。近所では生き埋めのまま、救出できず焼死した知人もいました。ここでは近所の子供達が、よく遊びに来てくれます。〈部屋の中は子供達の写真で一杯で、子供に好かれるおじいさんという印象でした〉。(70歳男性、一人暮らし、担当:鹿島、西)
- 車椅子での生活に大分慣れ、今では市街地にも行ってます。花を育てるのが楽しみで、水やりが日課になっています。(59歳男性、一人暮らし、担当:中谷、青木)
- 特定疾患の為、入退院を繰り返し、今はベッド待ちの状態です。今度病院に入った新しい治療薬に、望みをかけています。震災当時はボランティアもしたが、2年後寝たきり状態に…。車椅子での生活になった当初はショックでしたが、リハビリに通い始めてから、気分的に落ち込まなくなりました。近くにいる母が週1回来て、食事の支度など面倒をみてくれる。買い物と洗濯は自分でやっています。(30代男性、一人暮らし、担当:中谷、青木)
12月9日
[復興住宅]
- 住宅内の行事は色々あるが、体力的に心配で…参加してません。でも、ラジオ体操だけは部屋の中でゆっくりやってます。〈似顔絵を描いて差し上げると大変喜ばれ、「今日はとてもいい日でした。またぜひ来てください」との事でした〉。(81歳女性、一人暮らし、担当:遠藤、白岩)
- 震災で妻を亡くし…来年の1月17日は7回忌です。毎日、散歩するよう心掛けています。〈なかなかお元気なご様子でした〉。(86歳男性、一人暮らし、担当:遠藤、白岩)
- 仮設の時は近所付き合いが頻繁にあり…友達も多かった。ここは高層マンションのように各戸が区切られ、外に出ても人と会う事がなく、話し相手も少ないので…寂しい思いをしています。(60代、2人暮らし、担当:佐沢、東條)
- 以前、十二指腸潰瘍と胃潰瘍で入院した事があり、今度胃カメラで検査する予定だが、余り気が進まない。ここでの生活が気に入っているので、今では…被災前住んでいた所に帰りたいと思いません。デイサービスや旅行に行き…そしてボランティアにも参加しています。〈植木や花、手作りの品々がたくさんあり…驚きました。穏やかな笑顔が印象的な、とても楽しい方でした〉。(77歳女性、一人暮らし、担当:竹内、木原)
- 20年間パート勤めをしていたが、体がしんどくなったのと不況が重なり…最近退職した。年金生活は苦しいので、健康なうちにいい仕事があれば、働きたいと思いますが…。被災前に住んでいた市街地の市場は再建したものの、周辺の住民が元に戻らず…商売繁盛とはいかないようです。(60代女性、一人暮らし、担当:佐沢、東條)
12月16日
[復興住宅]
- ここは不便で、買い物に行くのも通院も大変です。便利のいい所に入りたかったが、最後まで当たらず…結局ここに入れられたという気持ちです。今は一人暮らしの寂しさ・怖さを感じます。もし、倒れた時の事を考えると…ぞっとする。最近、上の階から水の入ったペットボトルが投げ落とされ、けが人が出た事もあり…とても心配です。(76歳女性、一人暮らし、担当:竹内、鍋田)
- 被災後、他県での避難生活を経て、ここへ入居しました。避難先で頂いた物は何一つ捨てずに、今も大切に使っています。その時の好意を忘れずにいたいので…。「命あればこそ」ですから、最低の生活をしていても、幸せです。物はなくても、貧しいとは思いません。震災には遭いましたが、避難先で交流が出来たし、こうして生活出来るだけでも幸せと思っています。(72歳、2人暮らし、担当:井手上、東條)
- 仮設の時に仕事がなく、ビールばかり飲んでいたのが悪かったのか、糖尿病に…。病院にも通ったが、状態が変わらないので行かなくなった。歯が抜け、足の裏は何かを踏んでるような感じで…痛い。妻は飲食店に勤めているが、不況で残業が少なくなり、収入も減ったので…家賃を払うのはこたえる。私も仕事したいが、手が不自由なせいか…なかなか採用してもらえない。もうあきらめてます。〈秋のもみじが葉の落ちる前、最後の錦を飾るように…人生も60からと思って、諦めずに1日1日を送られるよう、お伝えした〉。(60代、2人暮らし、担当:小波本、矢萩)
12月23日
[復興住宅]
- 身の回りの事は全部出来るのに、かかりつけの医者から「介護保険のサービス」を使うように勧められ、困っています。〈「海外にいる孫へ手紙を書きたいが、住所の書き方がわからないので教えて欲しい」と言われ、見本を書いて説明したところ、大変喜んでおられた。とても元気で、ハキハキとお話される方でした〉。(73歳女性、一人暮らし、担当:赤西、大久保)
- 12年前に腰の骨を折って第1〜第5関節まで麻痺しており、今もリハビリ中です。毎日1万3千歩を目標に、この近辺を歩いている。集会所の行事にも、時々参加してます。仮設から公営に移って、「寂しい」という声をよく聞くが、自分から人と接する努力が必要だと思う。私は、できるだけ人と会うようにしています。(70代女性、一人暮らし、担当:赤西、大久保)
- おかげさまで元気にしています。ここは3人のLSAが巡回してるけど、仮設にいた頃は、毎日のようにボランティアが来ていたなー。(70代女性、一人暮らし、担当:赤西、大久保)
- 肝臓が悪く、市街地まで毎日通院しています。ここは買い物が不便ですし、坂ばかりで…本当に嫌になる。仮設で知り合った友達はここに住んでいるが、部屋を訪ねて行き来するという気にはならない。以前はテキパキと物事をこなしましたが、今は何をするのも億劫で…好きな手芸や園芸をする気も起きません。〈震災前と今の環境が余りに異なり、精神的に参っているご様子。今日は部屋で会話できた事が、気晴らしになったようです〉。(73歳女性、一人暮らし、担当:堀内、丸笹)
- 高血圧で、年内にかかりつけの医者に行くつもりですが、この寒さのせいか、急に左膝が痛くなり…困っています。足が痛くない時はよく外へ出掛けてますが…。この住宅は気に入っています。(60代女性、一人暮らし、担当:堀内、丸笹)
- 震災後しばらくは夫が働いていたので、公団の空家入居を勧められていた。仮設で夫が定年になり…この公営に入居しました。去年夏、近所の盆踊りの帰り道で見たこの住宅の灯りが、とても美しかった。田舎から来た姉と一緒に見に行ったら、「こんな美しいもの…初めて見た」と喜んでくれた。〈明るい方で、近所の人々の話し相手になっているご様子でした〉。(62歳、2人暮らし、担当:丸笹、堀内)
- 歯が抜けてしまって、下の前歯1本しか残っていない。男の一人暮らしで何も出来ず…食事は外食になりがちです。大阪と神戸にいる息子は時々来てくれます。(74歳男性、一人暮らし、担当:篠原、竹内)
- 大病をし、月1回、西区の病院へ通っている。息子がよく来るので、困った事はないし、元気でやってます。不便なのは仕方ないです。(?歳男性、一人暮らし、担当:竹内、篠原、浦口)