2月12日
[復興住宅]
仮設では、泥棒やケンカ…本当に色々あった。住み心地は悪く、人間の浅ましさを見てきた。だからここに来ても、周りの人とは余り交流がない。鉄の扉で区切られ、人間関係は本当に希薄だ。自殺者も、何人か出た。神戸市はハコを作って、それでもういいと思ってるみたい…。震災前からずっと一緒のペットと、離れられない。ペット禁止の為、以前「飼うな。ぶっ殺すぞ!」と言われた。糞の始末もきちんとしており、責任を持って飼っているのに、どうしてこんな事言われるのか…。昔大した目的意識も持たずにやってきたボランティアを、怒鳴って追い返した事がある。この住宅では、ボランティア活動していくのは、すごく大変だと思う。でも一歩一歩積み重ねていって、何か出来るはずだ。苦労も多いだろうけど、頑張って。(69歳、2人暮らし、担当:永安、白倉)
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- 白内障で、月1回通院している。バスの停留場が年寄りには遠く(2号線まで歩かなければならない)、4車線の道を渡るのが怖い。(70代、2人暮らし、担当:矢野、白岩)
- 転居後しばらくは、前住んでいた所へ行き友人と会っていたが、帰ってくるとよけい寂しくなるので、行かなくなった。入居2ヶ月になるが、眠れない(眠剤を飲んでいる)。前の所が賑やかだったのに比べ、ここは人気がほとんどないので、怖い…。それに、人付き合いするのが嫌になった。行事もあるらしいが、参加していない。今は夫の給料で食べさせてもらっているが、働きたいと思い、ハローワークで探しても…ない。〈シルバー人材センターを紹介したところ…〉月1回、区役所に行くので寄ってみます。山姥ギャルとか、最近の若者はようわからんが、こういう…すがすがしい人もおるんや。今日は若い人と話ができてよかった。(70代、2人暮らし、担当:長船、辻野(祥)、矢萩)
- 全体の掃除は、階によって参加状況がバラバラだ。よくある孤独の問題も、付き合いが出来ないのではなく、付き合いをしない人が多いのではないかと思う。人の心は難しいものだ。市は「自治会を作れ。選挙で」と言うが、どんな人が住んでいるのか…分からない状況で、投票のしようがない。人々の心が落ち着き、互いに分かるまで、相当の時間がかかるだろう。〈男性二人で、共同生活をされていた〉。(?歳男性、一人暮らし、担当:白岩、矢野)
- 地震当日、起きてテレビを見ていたが、結局…家が焼けてしまい、何も取り出す事ができなかった。〈戸口から見た限りでは、部屋の中に荷物を確認できなかった。ガスを使われておらず、畳の上に食器を置かれ食事をされていた。孤独に注意したい〉。(?歳男性、一人暮らし、担当:白岩、矢野)
- 自治会がないので、出来る事を強く望んでいます。心臓が悪いので1日3回、ニトログリセリンを飲んでいる。スーパーが近くにあるけど、品数や店舗の間取りが中途半端で、利用しにくい。(?歳男性、一人暮らし、担当:里、福本)