6月3日
[復興住宅]
- 夫は、今年亡くなった…。以前住んでいた場所で、安い住宅があれば、移りたい。コンクリートで囲まれた、今の生活は苦痛です。今は、少し動くだけでも、しんどい…。医者からは「環境病だな」と言われました。(76歳女性、一人暮らし、担当:堀内、丸笹、竹森)
- ここに来て(車の通行量が多い)から、喘息になった。今まで、これといった病気はした事がなかったのに。季節の変わり目は、特にしんどい…。同じ棟に住む元大工の方に、長椅子を作ってもらい、玄関横に置いています。妻が煙草嫌いなので、いつもここで吸っている。〈長椅子に座って、戦中・戦後のお話等を伺いました。今は、落ち着いた生活をされているご様子〉。(80歳、2人暮らし、担当:小波本、矢野、矢萩)
- 巡回訪問が週2回、ヘルパーも週2回来てくれるが…約1時間なので、簡単に掃除をして、終わりになる。介護保険開始前は、もう少し長く…時間がとれたのに、残念だ。デイサービスへは、楽しく通っています。〈安全カードをお渡しする〉。カードを以前持っていたが、失くしてしまった。ありがとう。(86歳女性、一人暮らし、担当:小波本、赤西)
- ここも、ようやく慣れました。高齢なので、いい所に入れて…やれやれと安心したら、途端に…夫の体が弱くなった。余り歩かなくなり、何するにも時間がかかるようになった。今までは病気もせずに来たが、これから人の世話になるのかと思うと、生きる元気がなくなる…。灘の浜に来るバスは、1日4本しかなく、国道を走るバスは、時間が当てにならない。そのうえ無料パス(敬老乗車証)を使うと、運転手に嫌味を言われる。人間の尊厳を踏みにじられるような気がして、通院等には、電車を使う。でも、この棟から駅まで、高齢者にとっては遠い…。(80歳、2人暮らし、担当:長船、中谷)
- 仮設の友人や知人は、散り散りばらばらになり、ここはドアを閉めたら、なかなか話せない…。喘息になり、もう5〜6年経つ。夜や雨の日は、しんどい。ヘルパーが週2回、巡回訪問が週2〜3回来てくれる。でもケアセンターへは行かない。喘息で、すぐしんどくなるし、皆にも心配をかけたくないから…。「かみひこうき」は、白内障で…よう字が書けへん。〈ご本人が、外に出る事が、無理なようなので、再訪問をお願いします〉。(70歳男性、一人暮らし、担当:矢野、竹森)
- 趣味(日本画・俳句・山歩き)を持つ事で、充実した日々を過ごしてます。今、パソコンに熱中しているが、始めて3ヶ月で故障してしまい、修理中です。料理のレシピは1000程ある。お客さんが来たら、妻ではなく私が料理します。またこれからの人生を、どのように前向きで積極的に、人に優しくしていけるか、考えながら生きています。毎朝2時間歩いているが、顔を知っている方に挨拶しても…返答が90%位ない。寂しい事だ…。また訪問して下さい。(69歳、2人暮らし、担当:堀内、丸笹)
- 最近は、左腕がしびれ、夜になるほど疲れが出る。血圧が高く、3ヶ月前…家で倒れ、緊急ベルを押して、救急車を呼んでもらった。でも近所の方達と仲が良く、息子夫婦もよく来てくれるので、一人が気楽です。介護保険導入で…負担が増えました。本が好きだけど、この年では、六甲道の図書館は遠いです…。移動図書館が来てくれたら、いいのにな。(81歳女性、一人暮らし、担当:中谷、長船)
- 先週お約束した"お孫さんが掲載されていた雑誌(アメリカ)の日本語訳"と、前回同行者から頼まれた"花を一輪"お渡ししたところ、とても喜んで下さいました。(90歳女性、一人暮らし、担当:田植、赤西)
- 前回訪問‥ベッドで寝たきり。またいつでも来て下さい。
ヘルパーさんが毎日、朝30分・昼1時間・夜20分の3回来ます。でも、仕事が終わるとすぐ帰ってしまうので、話す事もなく…寂しい。食事も、おいしく食べられない。週2回、デイサービスで楽しみますが、6時間いるのは…結構疲れます。誕生会をしていた…仲の良かった友達は、震災で皆亡くなってしまった。〈他に悪い所がないので、自力で動けないのが、本当に歯がゆいご様子でした〉。(91歳女性、一人暮らし、担当:小波本、矢萩)
6月10日
[復興住宅]
- 昨年10月、脳下垂体の手術をし、まだ体の方が疲れます。歩行もしんどく、先の事を考えると、不安がいっぱいです。(68歳、2人暮らし、本人自筆)
「コンクリートの建物になり、話し相手がいなくなった」という事を、声を大にして言いたい。近くにケアセンターもあるが、シルバーの人ばかり見て、一般は対象にならない〈と…話されていた〉。(担当:白岩、矢野)
- 夫は建具職人だが、震災で仕事場が壊れ、最近は…仕事も少なく、年金生活になった。ここは交通の便が悪く、老後に不安を感じます。また最寄りに医者がなく、何かあった時が、心配だ。駐車場も少なく、子供がたずねて来てくれても、車を置く場所がない…。震災後は民間マンションに住んでいたので、来た当初…他の住民になかなかとけ込めず、鬱状態になった。今は、夫婦とも外に出るよう心掛けており、色んなサークルにも参加しています。(62歳、2人暮らし、担当:赤西、藤村、西畑)
- 左目は網膜剥離で失明、右目も悪いので、夜は歩けない。去年から、糖尿にもなり始めた。歯がないので、今はお粥などの流動食を中心に食べています。ダイエーのレシートで鶴を折っている。目が悪いので、勘で折るが、作ると気分がいい〈すごく器用な方でした〉。ケアセンターは、週2回来てくれます。また収入が少ないので、始末して生活しています。若い頃、ダンス等…色々したので、宝物が多いわ。自分の人生だから、その日その日を、大切に…していきたいな。(67歳女性、一人暮らし、担当:竹森、矢萩)
- 血液が自分の体で作れない病気で、4ヶ月入院し、帰ってきたところです。娘が毎日来てくれるので、生活は大丈夫です。入院中は薬の影響で食事がとれず、副作用で髪の毛も全部抜けました。在宅中に、ご飯を食べ…体力をつけ、又1ヶ月入院する予定です。体力がないので、お付き合いできませんが、いつも気に掛けて下さって、ありがとう。(60代女性、一人暮らし、担当:田植、堀内)
- 糖尿病と血圧が高いので、通院している。妻は肝炎で医者に通っているが、月に1〜2回、気を失い…倒れる。目を離した時に妻がどうなるか分からないので、ほとんど家を出る事が出来ない。今は何とかやっているが、今後いつ、ヘルパーやボランティアのお世話になるか分からない。〈妻〉‥自分が思うままに動けないので、頭に来る事がある。(62歳、2人暮らし、担当:西畑、赤西、藤村)
- 言いたい事は山程あるけど…。仮設で、喘息がひどくなり、医者への支払いが、月1万円以上になる事もある。60歳前半は、高齢者としての様々な補助が受けられず、生活を切りつめる事になります。〈「言いたい事は、出来るだけ溜めない方がいいですよ」と伝えたところ、別れ際に涙ぐまれていました〉。(60代、2人暮らし、担当:藤村、西畑、赤西)
- 神経痛で、梅雨時は一番きつい。心臓病も患っているので、ケアセンターが、週2回来てくれます。郵便局へ行くのに約30分以上かかるので、近くに作って欲しいと、署名運動を行ったが、駄目だった…。仮設にいた方が、住民同士親しみやすかった。(?歳女性、一人暮らし、担当:白岩、矢野)
- ここに来た当初は、エレベーター内で挨拶を交わす事もなく、冷たいものだったが、最近は少しずつ良くなってきた。ガーデニングクラブに参加しています(会員は30名以上)。ここは有名な方が設計したが、住む者にとって好ましくない面もある。表の通りの…真下からの夜間照明は、目に直接光が入るので、結局…光を避けて歩く事になる。また子供の遊び場が充分でなく、気の毒に思う。ベンチも、もう少しあったら、いいのではと思う。(?歳、2人暮らし、担当:矢野、白岩)
- ガーデニングのサークルに所属しています。私(妻)は高血圧で、体調が悪い時は寝込んでしまう。どちらか一人…残った時が、心配です。又、のぞいて下さいね。(?歳、2人暮らし、担当:堀内、田植)
- 〈知り合いの方が様子を見に来られており、その方に伺う〉。最近喘息がひどく、話すのも苦しいようです。ヘルパー(週2回)さんなどに、頼る事も多くなりました。目や耳も弱くなり、生活で不自由する事が増えています…。(80代、一人暮らし、担当:北山、竹内、赤西)
- 震災時、娘と孫2人を亡くした…。その悲しみを今も引きずっており、義理の息子と残った孫とで、毎月欠かさず墓参りを続けている。自営業を営んでいたが、震災で駄目になり、今は年金と私(妻)のパート勤めで暮らしています。糖尿病を患い毎日通院しているが、生活面では前向きに、生きています。孫も大きくなり楽しみも増えたので、それでよいと思っています。〈訪問に同行した名古屋の高校生2人に、奥さんから若い人へのお願いとして、「少しでも年老いた人に優しい気持で、これからも接して欲しい」と話されていた。また高校生もご夫婦と一緒に写真を撮り、必ず後日送る約束をしていました〉。(68歳、2人暮らし、担当:森、竹邑、西畑)
- 足は悪いが、リハビリを兼ね、できるだけ自分でするようにしています。娘もよく来てくれるので、安心です。仮設の時、『神戸元気村』を通し、山梨の方からお米を頂いた。その後も手紙や写真のやり取りを通し、交流が続いています。震災をきっかけに、いいめぐりあいが出来た。今の子供達は『思いやり』がないから、色々な問題を起こすのでは?。『思いやり』は他人から言われてわかるものではなく、体験しないと身につかない。また年寄りや身体の不自由な人と、若い人などの交流が大切です。若い人は、年寄りから生活の知恵を学ぶ事が出来、我々は、若者からエネルギーをもらう事が出来る。〈耳はかなり遠いようですが、『心はいつまでも青春』という、若々しい気持を持たれていました〉。(90歳女性、一人暮らし、担当:鳥居、石田、矢萩)
- 〈高校生を見て…玄関横のお部屋に上げて頂いたが、そこには外出用の携帯酸素ボンベがありました。病気の話やヘルパー・介護保険などについて、お話を伺う〉。梅雨入りし、体調があまり良くなくて、今日も…日中は休んでいた。ボランティアやヘルパーさんにお願いがある。親切にしてくれるつもりで、色々言ってくれるのはいい。けれども、いざそれを頼んだら、なかなかしてくれない人もいる。出来ない事は言わないで欲しい。それか、言う事はきちんと実行して欲しい。(70歳男性、一人暮らし、担当:大竹、安江、竹森)
6月17日
[復興住宅]
- 脳梗塞で倒れ、3ヶ月前にようやく退院した。これって、どんどん悪くなるんやろうか?。花が大好きなので、手入れをしようと思うが、身体がついてこず、枯れてしまった物もある…。今日は、手伝ってもらって、本当にありがとう。〈花の植え替え作業の依頼があり、植木やプランターの置き場所など、指示によって作業を行った。またトイレの壁紙がはがれていたので、ボンドで応急処置を行う。動きやお話が、上手に出来ない様子でした〉。(?歳女性、一人暮らし、担当:浦口、鹿島、矢野)
- 少しでも、元居た所の近くへと、ここを申し込んだ。友達もいるし、仮設に比べれば、ここは天国。来てよかった。グランドゴルフやふれあい喫茶にも参加しており、みんな良くしてくれます。入居後、主人が脳梗塞を起こし、今もカテーテルを入れてるので、その事が気がかりです…。(67歳、2人暮らし、担当:辻岡、松山、竹森)
- 民謡が好きで、カラオケでよく歌います。今日は昔の話も出来て、非常に良かった。来てくれてありがとう。〈安心カードの記入をお手伝いし、お渡しした。また『ふるさと』を一緒に歌い、とても喜ばれた。〉。(75歳女性、一人暮らし、担当:西田、小波本)
- 地震の前、交通事故の被害に遭い、その後遺症に悩む。目をはじめ、身体のいろんな所が悪い。ヘルパーさんに来て欲しいが、市から「65歳にならないと駄目」と言われた。障害手帳はもらいたくない…。しかし、家の中の掃除が出来ないので…汚く、是非ヘルパーさんには来て欲しい。〈『市福祉協議会のチラシ』をお渡しした〉。住民の為に、自治会は頑張って欲しい。ボランティアさんに、今日は色んな話や気持を聞いてもらい、良かった。(63歳男性、一人暮らし、担当:長船、筒井、鹿島)
- 年金をもらえるようになった頃、震災に遭った。その後、大阪の仮設で3年過ごしました。仮設は、顔見知りが多かった。ここでは…同じフロアの人と、顔を合わせる事が少ない。また交通の便が悪く、ダイエーの品揃えにも不満がある。今は気楽な一人暮らしです。終の住居で、酒の量が増えなければ…と願っています。(?歳男性、一人暮らし、担当:伊藤、中谷)
- 遺伝性の眼病で、視界が下半分しか見えないので、白い杖を持っています。かかりつけの先生は、とても良い方で、地震後よく手紙を頂きました。ヘルパーさんが週1回来ます。デイサービスをよく利用していますが、孫みたいに…ようしてくれます。今は幸せです。友達とか、みんないい人に当たるから…。(80歳女性、一人暮らし、担当:辻岡、竹森)
- 先月、夫が入院先より退院してきた。夫はほとんど動けないが、でも…互いに家に居る方が、安心できます。ここでの近所付き合いも、うまくいっています。街に出る時も便利だし、不便だった買い物も、近くにダイエーが出来て、助かっている。バスも目の前に停まります。うちの上は建物の構造上、空きスペースになっている。だから最初の頃は、高校生くらいの少年達が、上で騒ぐと響いたり、おしっこをされて臭かったりと、迷惑した。たまらず「何やってんの」と、少年達に立ち向かい、よくケンカになった。周りの人達は、「何かあったら…」と心配してくれていたが、今では少年達から「おばちゃんー」と声を掛けてくれる程、仲良くなりました。(?歳、2人暮らし、担当:松山、亀井)
6月25日
[復興住宅]
- 震災後に結婚したが、それぞれの実家は全壊で、靴も持ち出せなかった。私達2人に父の収入を併せると…かなりの額になり、復興住宅への申し込みが出来なかった。ここは公団・県借り上げ公団が混在していて、コミュニケーションがうまくいってない。同じ階でも、顔が分かるのは西端の奥さんだけです。(?歳、3人暮らし、担当:川口、堀内)
- こんな立派な所に住まわせてもらって…悪口を言うのも何だが、近所の触れ合い等は仮設の時の方が楽しかった。ここはドアを閉めたら人の声も聞こえず、顔も見えない。今は…近くの温泉へ、通うのが楽しみです。ケアセンターからは週2回、訪問の人が来てくれます。(70代、一人暮らし、担当:赤西、中谷)
- 歯医者の治療費は高いが、どのように値段を決めているのだろうか…。週に4回、昔の職場で働いています。気分転換にもなるので、とても気に入っています。(60代女性、一人暮らし、担当:塩原、浦口)
- 何回も訪問を受けておられるとの事で、快く中まで通していただきました。「出身は石川県なの」と言われ、私自身…小松で同郷ということがわかり、話もさらに弾みました。記憶力も話し方もしっかりされており、頼もしい明治の女性を感じました。(91歳女性、一人暮らし、担当:浦口、塩原)
- 母(91歳)は2年半前から、寝たきりになった。最初は家からの通いで世話をしていたが、今は泊まり込みでしている。最近…介護疲れで、肝臓が悪くなり、病院通いをしてます。要介護4をもらう為に、市役所へ通い詰めたけど、ヘルパーさんは介護する時間が決まっており、それ以上に介護を受ける時は、お金が必要になる。以前はもっと柔軟であった…。(65歳、2人暮らし、担当:辻野、藤村)