8月5日
[復興住宅]
- ここに来てから、手芸・書道・俳句等の老人クラブの行事に参加しています。また老人クラブのメンバーで、一人暮らしの方の所へ、お話伺いにも、行っております。ここにずっと住むのだから、どうせなら楽しく過ごそうと参加したのが、きっかけでした。いろいろな人がいて、いい刺激になっており、今が青春…と思っています。震災前は、隣近所の事がよく分かっていたが、ここでは行事で顔を合わせていても、余り体験してきた話は、しません。時間をかけて…付き合っていく事が、大切なのかなと思います。先月は宗教の勧誘が、一戸一戸回っていました…。心ない事をするのは、止めて欲しい。(62歳、2人暮らし、担当:竹田、前田、矢萩)
- 妻は8年前に胃ガンになり、手術をしました。耳も不自由です。私も…糖尿病です。でもこの環境に、満足しています。温泉が好きなので、よく北区の『しあわせの村』へ、行きます。〈ご夫婦で助け合って暮らされていて、前向きに考えておられる方でした〉。(77歳、2人暮らし、担当:林、浦口、柳川)
- 一番問題なのは、家賃が倍になった事(措置期限の終了)です。入居時約5万円が、今は…10万円を超えている。たいして給料をもらってないので、もうちょっと安くして欲しい。(50代男性、?人暮らし、担当:木村、赤西)
- 目が悪いので、予告チラシも読んでなかった。LSAの方が、週2回訪問してくれるので、特に困った事はないです。必要な事柄は、LSAの人が、大きな文字で貼り紙にしてくれます。(85歳女性、3人暮らし、担当:寺嶋、田植)
- 家賃をもう少し、安くして欲しい。年金生活者にとって、民間より安いとはいえ、苦しい。←再訪問の時、生活保護の資料を、お渡しする予定。(70代女性、一人暮らし、担当:木村、赤西)
- 電動車椅子で、生田川の病院まで、週2回通院しています。足は不自由ですが、身の回りの事は、とりあえず自分で出来ています。〈若い頃の戦争の話から、地震の事など話して下さいました〉。(79歳男性、一人暮らし、担当:寺島、田植)
- 年金繰り上げ受給については、まだ区役所へ相談に行ってません。社会保険事務所へ照会したところ、受給可能でした。受給金額は教えてもらえなかったが、申請は必要書類を揃えて、三宮の社会保険事務所の方でして欲しいとの事だった。今のところ、何とか…やりくりしていますが、市民税の支払いの件もあるので、早めに区役所へ相談に行ってみます。(62歳男性、一人暮らし、担当:竹田、前田、矢萩)
- 交通事故の後遺症で、目をはじめ身体のあちこちが悪い。食事は、ほとんどが野菜中心です。また健康の為に、漢方薬を飲んでいるが、便通が良くなり、半年で7kgやせました。酒は好きではないが、寂しいので…飲まないとやっていられない(3日で焼酎1パック程度)。今日は来てくれて、本当に嬉しい。〈経験談などを、たくさん伺いました。温かい漢方薬を入れて頂き、ギターも弾いて下さった。「また来て下さい」との事でした〉。(62歳男性、一人暮らし、担当:阪上、大学、辻野)
- 車椅子を使用しています。しかたなくタクシーを使う時に、距離が近いと、よく嫌味を言われるのが…辛いです。エアコンのスイッチを入れても、暑い。リモコンの操作が、よく分からない…。〈絵図と簡単な使用説明を書き、お渡しした〉。(76歳女性、一人暮らし、担当:木村、赤西)
8月12日
[復興住宅]
- 義理の息子がよく訪ねてくれ、「小遣いや!」と、心してくれます。また折をみては、俳句の会に参加しています。でも、寂しい。周辺には話の合う人がおらず、訪ねてくれる人も少ないので…。近くに寄った時は、また訪ねて欲しい。〈熊野町の復興住宅におられる方から、「灘の浜へ行ったら、友人宅をぜひ訪問して欲しい」と依頼されていたので、伺いました。学生さん(千葉県)の訪問を、とても喜ばれていた。一緒に撮った写真を、後日送る予定です〉。(81歳女性、一人暮らし、担当:中、白岩)
- イベントなどへは、積極的に参加してません。カラオケは苦手で…。90代の母と一緒に暮らしてますが、特に介護の必要は、今のところないです。(70代、3人暮らし、担当:矢萩、橘)
- 甲状腺が悪く、体がしんどいです。今年5月、いとこが亡くなり、一人になって寂しい。精一杯介護をした。民生委員の方が訪問に来てくれるが、一人暮らしで…親戚もいないので、何かあった時が不安です。身寄りがない為、緊急の連絡先が警察になってます。今日は、久しぶりに若い人と話が出来て、嬉しかった。(75歳女性、一人暮らし、担当:福田、瀬戸、林)
- デイサービスは、まだ周囲の者と顔馴染みになれていないので、楽しいという程ではない。早く顔馴染みになれたらいいが…。今の若者は、辛抱が足らんのー。昭和初期は、大阪・神戸間を歩くのは、当たり前だったよ。(90歳男性、一人暮らし、担当:中谷、赤西)
- タクシーに乗ると嫌味を言われるので、送迎ボランティアを利用する事もあるが、こちらの都合に、合わない事も多い…。11月に、さくら銀行がみなと銀行へ、営業譲渡される。家賃の引き落としや年金の振込みもあるので、口座変更の手続き等が、どうなるか心配です。口座がある支店は、入口に段差がある為、行った事がない。〈さくら銀行へ、営業譲渡後の口座変更について問い合わせると、「銀行側で手続きするので、来店の必要はありません」との事でした。後日、ご返事する予定です〉。(76歳女性、一人暮らし、担当:橘、矢萩)
- 目が悪く、歯がないので…流動食を食べてます。テレビばかり見て、ゴロゴロすると、体がますます弱りそうなので、「千羽鶴」を折る等、出来るだけ指先を使うようにしています。体調は今一つだが、大丈夫です。(76歳女性、一人暮らし、担当:赤西、中谷)
- 20年前に妻を亡くして以来、一人暮らし。映画や浪曲が好きで、絵も画いています。訪問してくれるLSAの方とは、仲良しです。目が少々…不自由な以外は、どこも悪くない。いつも、土曜日は外出してる事が多いですよ。〈お年には見えないくらい、お元気な方でした〉。(86歳男性、一人暮らし、担当:阪井、竹森)
8月19日
[復興住宅]
- 仮設にいた頃、妻は杖をついて、周囲を散歩できた。でもエレベーターを、とても怖がり、ここでは…外出できず、歩けなくなってしまった。ヘルパーさんが週2回来て、風呂やトイレなどの掃除をしてくれます。LSAは週1〜2回、状況を聞きに来てくれ、内科の先生も、月2回往診してくれます。妻は話し相手がおらず…寂しい。今日は、若い人達と話をし、気が紛れて…よかった。また、来て下さいね。〈ご主人が、まだお元気なので…一人で介護をされてるとの事。奥様はよく話され、冗談好きな方でした〉。(75歳、2人暮らし、担当:平戸、矢萩)
- 私は腰や股関節が悪く、膀胱も手術で除去しました。夫は肺気腫を患っており、リュウマチで右手甲も腫れ上がっている。最近…健康状態が、あまりよくないので、心配です。精密検査を受けるように、何度…言っても、聞き入れてくれない。皆さんが来られる前も、その事を話していたのですが…相変わらず平行線だった。愚痴みたいになって、ごめんなさいね。(78歳、2人暮らし、担当:林、竹森)
- 夫は1ヶ月前から、急性肺炎で入院したが、ほぼ完治しています。私は週2回、デイケアサービスへ通っています。娘も近所に住んでおり、何かあるとすぐに来てくれるので、安心です。〈朗らかな方で、とても楽しく、お話を伺いました〉。(84歳、2人暮らし、担当:藤本、藤村)
- 右足が少し悪いです。大阪の姉の所へ、2時間余りかかるが(電車を乗り継ぐ)、時々…会いに行きます。隣近所の方々は、話しかけてくれ、よくしてくれます。集会場で、カレンダーを作りや折り紙をする時、参加しています。でも自分から、声をかけられず、なかなかお友達が出来ない…。入居した当初、色々な設備があり戸惑った。鍵(ドア)をかけ忘れ…外出した際は、ブザーが鳴って(10時間ほど、人の出入りがないと、鳴る仕組み)しまった事も。今はそんな事、ないですけど(笑)。(70代女性、一人暮らし、担当:平戸、矢萩)
- 足が腫れ…歩く事が出来ないので、電動車椅子を使っています。入居当初、浴室へ…車椅子で入れない設計だったので、市役所へ何回も掛け合った。しかし息子の収入があるという事で、補助が出ず、結局…自腹を切って改装した。車椅子でいろんな所へ行けるよう、もっとバリアフリーの場所を、増やしたい。〈ご自分の経験談を明るく、豊富に語って下さった。バリアフリーマップ等、車椅子に関する本を、お渡しした〉。(62歳、2人暮らし、担当:堀内、赤西)
- 娘と孫が、ここへ当選した。私は違う仮設で暮らしていたが、仮設解消時期が迫る中、公営がなかなか当たらずにいた。役所から、「娘さんが公営へ当選しているので、当分同居させてもらったら…」と言われ、この状態になりました。だから、勝手になんかする事が出来ないのよ。(78歳、3人暮らし、担当:竹森)
- 妻は肝臓が悪く、約1ヶ月入院してます。周囲の人から聞く事は、金銭的な面で苦しいという事。私も長年…商売をしてきたので、少ない年金額(国民)ですが、何とかやっています。仮設に住んでいた頃、知り合ったボランティアの方達と、今も付き合っています。こうやって…誰かが訪ねてきてくれるのは、とても楽しい。(75歳、2人暮らし、担当:藤本、浦口、藤村)
8月26日
[復興住宅]
- 夫は入院中で、私は脳梗塞です。こう暑いと、何をやってもあかん。部屋の中を片付けようと思うのだが、途中で疲れてしまって…寝てしまう。また端切れやチラシ・ティッシュ等を、いつか使えると思い、取っておくので、片付かない。〈お手伝いをするつもりで、上がらせて頂いたが、どこから手を付けていいのかわからないご様子で…結局、ほとんど片付けられずに終わった。大切な書類はまとめておられるので、本来は几帳面な方だと思う。自分を責められる言葉が多いので、心配になった〉。(80歳、2人暮らし、担当:品川、前田、矢萩)
- 被災地しごと開発へ、週3日行っているが、勤務地が3ヶ月程で変わる。今は西明石なので、通勤に1時間かかり、しんどい。(?歳、2人暮らし、担当:竹森、沖野、竹内)
- 右目は見えず、左目は0.7です。足・腰が痛くって、困ってます。(78歳女性、一人暮らし、本人自筆)
国民年金は、月2〜3万円。そこに眼科・内科・外科の医療費がかかり、生活費も切り詰めて、何とか暮らしている。でも、もう限界が…。福祉を受けれる条件等を、教えて欲しい。〈資料をお渡しし、被災者連絡会の竹森氏へ、説明を依頼する〉。(担当:石川、白田、赤西)
預貯金の関係で、今すぐの申請は無理かもしれないが、一度役所へ行って、現状生活を相談してみて下さい。その方が、ご本人も安心できるでしょうと、お伝えした。本人も、そうしてみますとの事。(担当:沖野、竹内、竹森)
- 震災の時、足腰が家具の下敷きになり、歩行難です。夫は関節炎(腕)が重くなり、左官職を…引退しました。夫婦というもんは、変なもんですわ!。私が悪くなると、必ず夫が良くなるんです。〈それは…自分が少々悪くても、相手を支えるものなのだと、痛感する。毛糸の人形等、手芸品が室内にたくさんあった。これを作っているのは、何と!ご主人だった。ふれあいセンターにて、習ったとの事。また指先を使うのは頭の刺激になるので、2人で千羽鶴をたくさん折られていた。「リンゴを2つに切る時、必ず差をつけて切ります。大きい方は、当然…相手の為である」。ご夫婦愛の全てのような、素晴らしいお話を色々と聞かせて頂きました〉。(81歳、2人暮らし、担当:藤井、鎌倉、白岩)
- 震災から5年4ヶ月、ほんまにしんどかった。仮設・賃貸アパートなどを転々とし、公営へ当選するのも…時間がかかった。震災以降、失ったものは多い。住まい・健康・そして気力…。かつて住んでいた所は、下町のような雰囲気で、近隣同志…声を掛け合っていた。ここでは私のような年齢は、何か“中途半端”で、周囲と話しづらい。(60代、2人暮らし、担当:石川、白田、赤西)
- 息子(障害者)が、悪口を言われたり、いじめにあっている。私は、腰が悪い。唯一の心の安らぎは、教会へ行く事です。〈非常に孤独な思いを、されているようです。定期的に、訪問をお願いします〉。(?歳、2人暮らし、担当:沖野、竹内、竹森)
- 足が不自由な為、電動車椅子を使用している。私の若い時代は、サイパンは過酷な戦場だったので、今の若者がグアム・サイパンへ遊びに行く気持が…理解できない!。他の人からは、「時代が違うよ」と言われた。戦後…広島から大阪に帰る際、客車は人がいっぱいなので、山積みの石炭の上に乗ったが、トンネルが来る度、体を低くしていた。大阪に着いた時は、全身真っ黒だった。〈耳がかなり聞こえにくいようだったが、終始笑顔で、体験談を話して下さった〉。(74歳男性、一人暮らし、担当:辻野、矢野、藤本)
- 2人とも、元気でやっています。ただ、主人は仕事があったり…なかったりで、定職を探しているところです。(39歳、2人暮らし、担当:品川、前田、矢萩)