9月9日
[復興住宅]
- ポストを壊され、困っている(注:公営内で、ポスト破壊の被害が、相次いでいる)。二度直してもらったが、三度目からは…自己負担との事(13,000円)。また壊されるので、直していない。(?歳、2人暮らし、担当:辻野、永田)
- 前が幹線道路で、車の往来が多く、空気が悪いです。親戚との行き来や近所との付き合いは、余りないです…。(70代女性、一人暮らし、担当:阿部、矢萩)
- 震災時、夫は電車に乗っていた。「車両が傾き…ガラスが割れたので、何事か!と思ったが、回りの家が潰れてるのを見て、初めて地震だと分かった」と言ってました。その夫も…今年2月から1ヶ月の間に、3回も手術をし、3回目は傷口もふさがらないまま、口も利けず、亡くなった。ここへは、今年の5月に入居しました。丁度今、折紙をしていたところなのよ。〈ご主人を亡くし、まだまだお一人が寂しいという様子が伝わってきました。まだお友達もおられないようなので、お寂しい事と思います〉。(70歳女性、一人暮らし、担当:鹿島、塩原)
- 最後まで、公営が当たらなかった私ともう一人の方が、一緒にここへ入れ…よかった。両隣の方とも、仲良くしています。目が少し悪く、眼科へ通院中です。夫は被災後、知人の老人ホームにいたが、夫婦一緒に住めるよう、市住を申し込んだ。しかし仮設の世帯主の関係で、市から「別に申し込むよう」言われた。夫は空き家当選で、違う棟へ入居したが、今は…入院しています。(70代女性、一人暮らし、担当:阿部、矢萩)
- 今日、退院してきたばかりで休んでいました。いつもだったら、お話を伺うのですが…。ごめんなさいね。〈1〜2週間おいて、再度訪問して下さい〉。(70代女性、一人暮らし、担当:島田、竹森)
- 毎月1回の清掃に、人がなかなか集まらない。兄は震災後、病院で亡くなったので、今でも…その近くへは、行く気になれない。親が死んだのとは、また別の寂しさがある…。月〜金曜は、事務の仕事に行ってます。長く勤めているので、もう古狸ですわ(笑)。1軒・1軒回るのも大変でしょう。〈と、私達の事を気遣って下さった〉。(70代女性、一人暮らし、担当:阿部、矢萩)
- 田舎で産婆をしていたが、入院出産する人が増えた為、神戸に来て家政婦をしていた。震災の時…埋まっていたが、私だけ独り者なので、なかなか発見されなかった。家主さんが2昼夜経って気付いたが…『死んでる』と思われ、掘り出されたのは、更に1日後だった。大腿骨粉砕で、足が弱くなった。今夏は買い物に行かれなくなり…家に来る福祉サービスの方に頼んだが、その後上司だという方から、「買い物は仕事範囲ではない」と言われた。困り事は、LSAのお姉さんに頼んでいます。でも身の上話を聞いてもらうには、男の人の方がさっぱりしているので、良い。〈楽しくお話を、伺いました〉。(84歳女性、一人暮らし、担当:辻野、永田)
- 介護保険を8,000(円/月)払っているが、高いなー。貧乏人は、介護せんという事かな。駐車場に、たくさんの未契約を示す鉄柱が立っている。この空きスペースの一部を、来客用駐車場として、活用できないだろうか。市役所は、「そんな事をする人手がない」と言うが、自治会管理にするなど、いろいろな方法を考えてもらえないだろうか。〈「子供や孫が来ても、ゆっくり出来ない」という声が、かなりあるようです〉。(60代、2人暮らし、担当:島田、竹森)
- 妻の入院予定が、10月に変更になった。入院したら(1週間の予定)、手伝いに来て欲しい…。(70代、2人暮らし、担当:小河、赤西)
9月16日
[復興住宅]
- 被災時、ガレキの下敷きになった。救助隊が引き上げそうになった時、誰かが「この下に、おばあちゃんが居るぞ!」と言ってくれ、夜7時頃ようやく救出された。それ以来丈夫だった体のあちこちが、痛んで困っている。また玄関ドアが風圧によって、外へ押し開く事が出来ず、困ってます。〈「具合が悪い」と言われていたが、話をしているうち…段々顔色がよくなられ、玄関の外に出て、手押し車の上に座られた。女子学生2人と私、それぞれドアを押したが、重くてやっと開く程だった…。ドアのダンパーアジャストが外してあり、危険であろうと思ったが、住宅管理部等と相談した結果、この状況になったとの事〉。(84歳女性、一人暮らし、担当:吉村、相馬、白岩)
- これまで、水害・戦争・地震を経験してきたが、人間は元々、裸一貫…一人なので、びっくりしなかった。一人で生きてきたので、人を頼ったり愚痴を言ったりするのは、好みません。人付き合いは余りないですが、歯医者などへ毎日通っており、忙しいです。〈被災の時、ご自分がボランティアをされてたの事。80歳の年代の誇り高い人格を感じました〉。(80歳女性、一人暮らし、担当:塩原、中谷、矢野)
- 妻は震災前からずっと常勤で働いていたが、公営へ入居の際、1万円程所得オーバーになるというので、パートに変わった。1万円ぐらい、いいと思うのに…。ここは住み心地が良い。毎朝玄関を開けると、摩耶・六甲の山並みが見えるのが気に入っている。(60代、2人暮らし、担当:上坂、佐藤、矢萩)
- 仮設住宅に住んでいる時、脚の血が固まる病気になり、右足を大腿部から切断、3級の障害者となった。週3回リハビリに通っているが、バスは混んでいるので、タクシーを使ってます。バスの便数を増やして欲しい。タクシー券も…3級で必要な人が、使えるようになればいいのに。被災した時、夫がタンスの下敷きになったので、必死でそれを取り除いた。〈震災以降の一片すら知らず、今起きている災害についても知らない、自分が…すごく情けなかった。大それた事は言えないが、「共に生きている」という事を、感じていきたいです〉。〈年配の方と接する機会が余りなく、うまく言葉を発する事が出来なかった。また自分自身多くの分野について、精通している事が望ましいと思った。でも、とても有意義な時間を過ごせました〉。(76歳、2人暮らし、担当:色摩、伊藤、堀内)
- 一緒に暮らしていた母が、脳梗塞で入院したので…心配です。妹も、母の事で心を痛めているが、これからが大変だと思う。埼玉県の遠方からのボランティアは、初めてです。ありがとう。(40代、2人暮らし、担当:渡辺、小堤、小波本)
- 地震のあの時、まだ床の中だった。真っ暗な中で、懐中電灯を探したが、どうしても見つからず…困ってしまった。〈私も…卓上鏡台で頭をガン!とやられた為、愛用しているペンライトを探したものの、なかなか見つからなかった。明るくなってきて、ようやく…身近にある事が分かった。→懐中電灯等の必需品や大切な物は、室内のわかりやすいコーナーへ、固定しておくべき事を痛感する〉。(80代女性、一人暮らし、担当:吉村、相馬、白岩)
- 震災後…母(80歳)に、避難所(テントで1年過ごした)や仮設での生活は大変だと思い、入院してもらったが、公営には一緒に入居した。でも高血圧や足が不自由な為、再入院した…。今年春の定年退職から、私も体調が悪くなり、今日も点滴を打ってきました。〈年齢や体調の悪さを何回も言われ、生活への張りをなくされているようで、気になりました〉。(60代男性、一人暮らし、担当:佐藤、上坂、矢萩)
- 震災以降、色々な人(ボランティアも含めて)に、苦情や要望を言ってきたが、今はもう“言い尽くした”という感じです。今は元気にしていますが、又何時…人のお世話になるか分かりませんね。こんな雨の中訪ねて来てくれ、有り難う。(70代、?人暮らし、担当:井本、岡、赤西)
- 生まれてから震災の時まで、木造の家に住んできたので、出来れば…また住みたい。2ヶ月前に仕事がなくなり、無職です。今は、妻のパートで、生活を支えている。仕事がない事が、一番の悩みです。〈建築の仕事をされていたとの事で、地震で壊れた家の欠陥を、いろいろ教えて下さった〉。(49歳、2人暮らし、担当:玉丸、馬場、藤村)
- 震災後、避難所や仮設等…全部で、5回転居した。バブル崩壊後の負債を抱え、震災に遭いました。今年3月頃から、ストレスで髪が抜け落ちてしまう程…自殺を考えた。以前は30万ぐらいの収入があったのに、今は12万程だ。〈「前向き」という言葉を、何度も口にしておられた〉。(72歳、2人暮らし、担当:塩原、中谷、矢野)
- ヘルパーさんが、週2回来てくれ、病院の先生が月2回、往診してくれます。糖尿病の為、10種類程の病気になっており、最近は足が悪く…車椅子と歩行器を使って外出してます。仮設住宅の時は、仲の良い人が周囲に多かったが、現在は少ないので、寂しい。息子や孫が、来てくれるのが…楽しみです。また、来て下さい。〈自分自身に対し、理想を高く持っておられ、自分で何でもされるような方でした〉。(67歳女性、一人暮らし、担当:塚原、鈴木、浦口)
- LSAが週2回来る。神経・内科・耳が聞こえにくいので、3ヶ所通院している。薬を飲んでいるうちは…ええけど、切れると頭が痛くなる。どうしたらいいか、わからへん。〈毎週でなくて良いですので、お話伺いに行って下さい…心配です〉。(73歳男性、一人暮らし、担当:小池、高松、田植)
- 震災の時、コミュニケーションのあった大学生に助けてもらった。今でも…大きな音がすると、怖い…。洋裁の仕事で息子を育てたが、今も現役です。昔、息子に教えたように、孫に…自立の心・他人に迷惑をかけない・自分の事に責任を持つ大切さを、教えている。学生さん達も、自立して下さいね。今日は遠方から来られて、本当に有り難う。〈住所を教えて下さったので、後日お手紙を書こうと思います〉。(68歳女性、一人暮らし、担当:小波本、渡辺、小堤)
9月23日
[復興住宅]
- 電動自転車で病院へ行き、血圧を測ったり、注射を打ってもらう。帰りがけに、ちょっと買い物をしてくる。毎日同じ生活の繰り返しで、特に楽しみはないです。集会場へは、男一人だと行きづらい。ここは、物音がしないので…隣で人が死んでいても、分からないだろう。私は、子供達が近所にいるので、安心してますが…。〈通院中とはいえ、お年を感じさせないお元気さがありました〉。(79歳男性、一人暮らし、担当:矢萩、辻野)
- バイクや自転車の盗難が多く、夜になると暴走族が走り回る。一人暮らしの老人の場合、「あの人…見かけんなー」と言っていたら、亡くなられていた事もあります。深夜の発作で気付かれず、朝になって救急車を呼び…手遅れだった事も多い。市営は何かあった時…中に入れるが、県営はブザーが鳴っても、入る事が出来ない。この差は、どうしてなのか?。(?歳、4人暮らし、担当:見崎、藤村、猪上)
- 〈電動車椅子を使用されてる方から、“蛍光灯の傘の掃除”を依頼されていたので、伺う〉。窓を開けておくと、国道の排気ガスがよく入ってくるので、汚れ方が違う…。今日は、本当にありがとう。年齢や職業、地域も違う人達、また遠方から来られる方達が、一緒にボランティアに参加できる事は、素晴らしいと思います。(62歳、2人暮らし、担当:中谷、赤西)
- 言いたい事が…山ほどあるが、来週は仕事で家にいない。妻に支援シートを預けておきます。(?歳、2人暮らし、担当:猪上、見崎、藤村)
- 神戸大学の学生さんの、ボランティア喫茶(毎週土曜)へ行きますが、楽しいですよ。〈最初は不審感を持たれていたが、毎週土曜日訪問をしており…今日で266回目という事には、驚かれてました。介護保険のサギに遭わないよう、手口などをお伝えした。特に玄関では、現金を支払わないようにと…〉。(?歳、2人暮らし、担当:白岩、矢野)
9月30日
[復興住宅]
- 勾配のある歩道や駐車場で、若い子がローラーボードを夜中にしており、うるさい…それに危険だ。階段などに座り、夜遅くまで話したり、周辺に公衆トイレがないので、手近で済ましている事も含め、迷惑している。また自転車を駐輪場に置いておくと、部品を盗まれたり、壊されるので、部屋前まで持ってくる人が多いです。派出所が近くに、もうすぐ出来るらしい。そうなれば、少しは治安が良くなるだろうか…。(65歳、3人暮らし、担当:赤西、塩原)
- 震災時、自営業をしていたが、店が倒壊して以来、再建していない。店の再開には億単位の金がかかります。重労働の上…先の事を考えると、なかなか決断できずにいる。跡地を処分したいと思うが、地価の下落や場所が悪い等の理由で、買い手もない…。その為、固定資産税を毎年払わなければならない。今は近くの会社で、サラリーマンをしています。行政はもう私達の事を、何も心配してくれてない…。(50代、3人暮らし、担当:佐々木、川口、鹿島)
- 自宅再建のめどが立たず、復興住宅へ入居しました。建設関係の仕事をしていたが、不況で仕事がなくなり、今は国民年金で生活しています。大変です…。〈第一声に「ボランティアに世話になるほど、落ちぶれてない」と、笑顔で言われるほど、明るい方でした。「また遊びに、お出で」と、言って下さった〉。(63歳男性、一人暮らし、担当:辻野、土谷)
- 夫は造園の仕事をしているが、最近は…余り注文が来ない(現実に3ヶ月程ない)。子供も就職を探しているが、神戸地区は不況で余りない…。買い物へは、歩いて行きます。時間はかかるが、気分転換になる。(60代、?人暮らし、担当:鹿島、佐々木、川口)
- 息子は震災がきっかけで、色々な人と出会い、経験して、強くなった。でも、難しい年頃なので、私からせんさくされるのを、嫌っています。不安はありますが、元気で…悪い事をしないで育ってくれればと、思っています。(40代、3人暮らし、担当:中谷、矢萩)